えちえち体験談
男子1番 ざーみるく 女子1番 恋
男子2番 まなぶ 女子2番 ナナ
男子3番 玄米 女子3番 愛
男子4番 岸利徹 女子4番 みやこ
男子5番 修一 女子5番 痛(。・_・。)風
男子6番 駁 女子6番 唐橋ユミ)
男子7番 ぱいくー 女子7番 ナターシャ
男子8番 刺身野郎 女子8番 エリコ
男子9番 健太 女子9番 ぺしぺし
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「で、脱出しようと皆で集まってるのよね?」
ナナはそう言うと、教室内にいる全員を見回すようにした。痛風は無意識に目が合わないように目線を逸らすと、携帯を机の下でいじっているユミが目に入った。
「・・で・・一応聞いておきたいんだけど・・私、信用できない?」
少し口調がどことなく悲しそうに聞こえた気がして、そちらを向いた。けど表情はいつも見るような怪訝そうだった。そしてナナは全員が黙ったままなのを確認して、携帯を閉じたユミを見た。ユミも気がついて、少し苦笑いした。
「そんなことないよ?」
「そんなこと無いんだったら・・なんで、私にもメールくれなかったの?」
ナナは少し俯いて言った。・・彼女らしくないと痛風は思った。少なくともこんな姿は見たこと無い。隣にいたざーみるくと修一もそれが意外に見えてか、そんな表情をして2人を見守っていた。
そんなユミは、ポケットから携帯を取り出してそれを開いて眺める。そして「あ!」と心なし大げさに言うと(いや、大げさだ。)また苦笑いをしてそれをナナに向けた。ナナはソレを読もうと近寄って、そして手を伸ばしてユミの携帯を取った。
「ごめん。ナナのアドレス、登録しなおすの忘れてた。変えたんだったよね?」
「・・ふぅん。」
「だから、連絡してないとかそう言うのじゃないよ!」
怪訝そうな表情が完全に先に向けられていたからか、ユミはそう笑顔で返した。(事情を知っているせいか、凄く苦笑いな気がするし、白々しいと思った。)
ナナは少しの間携帯電話を眺めたままソレをユミに返して、そして振り返った。
「もう一回聞くけど・・私を、信じれる・・?私も、こんなの認めたくない。もえたろうを許せないし許そうとも思わない・・誰かを殺すなんてごめんだわ。」
「・・・」
痛風はそんなナナを眺めていた。いつもとどこと無く違う雰囲気がするから、なんともいえないのが痛風の本音だった。
けど・・
脳裏に出発前の光景が浮かんだ。ナナのせいで一部、疑心暗鬼な雰囲気が漂うほどにまでなったのだ。今はかろうじて信じてくれる、と言っててくれたけど、それでも・・
「・・痛風サン」
不意にナナに名前を呼ばれてハッとなる。ナナはいつの間にか目の前に立っていて、顔を覗き込んでいた。いつの間に。
「な・・何?」
合いそうだった目線を少し下に落とすと、ナナが意外なことを言った。
「・・ごめんね。」
「え・・?」
ごめんね?今、そういった?今まで、こんな言葉を聞いたことはなかったし、そもそもさっきからナナらしく無いじゃないか。
いつもは気が強くて突っかかるくせに。何があっても自分が正しいと言い張って謝ることなんて無いのに。
「・・何が?」
そう聞いてしまった自分が白々しいと感じた。けど、他に返す言葉が見当たらないほど、想定外な出来事。
「私、もえたろうに頭がきてたから・・つい、八つ当たりしちゃったから」
八つ当たり?そんな事で、私への信頼を崩したのか?クラスに対しての。
そう言いたかった。けど、言おうとするとそれはそれで普段のナナの姿が思い浮かんで口を止めた。
普段・・今までみたいに今彼女の機嫌を損ねたり、敵に回してしまっていたら明日からの楽しみはつぶれるに久しかった。
それは、刺身野郎がいい例だ
・・詳しくは“知らない”けど、それでもナナ “達”を敵に回してしまったから、ああなった。
けれどもそれは今までの話であって、これからは・・無いに等しいこと。だから別に言ってしまっても構わないのだ。
とは言っても殺し合いと言うこと前提・・
「つぅ、ナナサンは大丈夫だよ」
黙っていたみやこが言うと、頷いて岸利徹が続けた。
「ナナサン、1人で話をつけにいこうとするくらいだったから、間違っても・・」
ああ、この2人は信じれるかどうか、の点で話しているのか。そう言うことは、やっぱり許してやれ、と言うことだろう。
・・こっちの気も知らないで
。 実際そう言いそうになって慌てて口を閉じた。グッと唇を噛んで・・けど、今ゴタゴタを起すとそれはそれできっと状況的にもあってはならないことだろう・・そう考えると、大人しくするしかない。
「・・うん、あたしは・・大丈夫。」
ナナとも合流することが全員の条件でもあるし。もう、仕方ない。
「本当に、ごめん・・」
珍しく頭まで下げる物だから逆に気持ち悪い。普段だったら、なんで痛風サンが死を逃れたのか分からないんだけど、知ってるんじゃないの?とか言い寄ってくるはずだ。
・・これは、殺し合いと言う現状・・気をつけないといけないのかもしれない。騙されてはダメだ。
「・・まぁ、どうせ全員合流する予定だったし、すぐナナが見つかったからよしとしようぜ」
今まで黙って経緯を見ていたぱいくーが話題を変えた。しかもちゃんとユミにあわせて言っている所がなんとも・・もういいや。
「そうだな、それに、化学室に向かわないと」
ざーみるくが言って、ユミがそうだ!と声を荒げて言った。今着たばかりのみやこと岸利、そしてナナの3人は当然理解できていないようで化学室?と小首をかしげた。
「駁とエリコが居るんだ。けど、まぁ、ちょっと色々とあってむかえに行くことになってる。」
「色々って?」
「後で話す。今はとりあえずさっさと分けようぜ」
修一は説明は移動の時にでも、とその気で先ほどユミが分けた武器を見た。そして岸利達もドアからぱいくーの机に向かってくる。
「とりあえず残る組と化学室に行く組に分かれようと思ってるんだ。」
ざーみるくが説明をする。
「俺ら、クラス内ではバラバラだろ?だからそのことと武器の強さも考慮して分かれようと思って」
ぱいくーがそう言うと、ナナが尋ねた。
「それって、私とぱいくー、ユミのグループとざーみるくクンのグループって事?」
表情言い方はいつもの雰囲気に戻っていた。けど、そんなことは誰も気にする様子もなくユミがそうだよ、とだけ答えた。
「ってことは、俺らの武器とかもって事だよな?」
「全員で8人だから4人づつね。」
ナナが言いながらディパックをあける。
「なっ、なにこれ・・」
ナナがふざけてるの、と言いたげにディパックから赤と黄色の物を取り出した。ああ、あれは【ピコピコハンマー】だ。
「こんなので・・どうしろって言うのよ・・」
岸利とみやこ曰く、彼女はコレで乗り込もうとしていたのだからたいしたものだ。(それが本当だったら、の話だけど。)
「ざーみるくクンもよほどだけど、ナナもなかなかだね」
ユミが和ませようとしてか、笑って言うと、ナナがムッと不機嫌そうな顔になった。
「悪かったね。」
言いながら岸利とみやこの方向に目線を変える。痛風もそっち方面を見ていたけど、気になったのは岸利の武器。黒い、手のひらよりやや大きいの形をしたソレは?
「しーの!もしかして銃か!?」
修一が同じ事を期待して身を乗り出すように尋ねた。銃があったらいい、と言う話を少し前にしていたのだ。けど、大和は首を横に振って苦笑いした。そしてその引き金に指を入れると引き金を引いた。すると、機械音。ジュピーン、ジュピーン、ババババッ、と言う明らかな玩具の音がした・・ハズレのただの【玩具の銃】らしい。期待していた修一とぱいくー、ユミとそれから痛風もため息をついた。
「お前・・空気読めよ。」
ざーみるくが岸利の方に手を乗せて言った。岸利は理解できなかったようで小首をかしげる。
「空気、って?」
「銃があったら乗り込みやすいって話をしてたんだよ」
ざーみるくが説明すると岸利はそうだけど・・と意味ありげに言ってから続けた。
「銃は支給されてないってもえたろう先生言ってたけど。」
「嘘でしょ?」
なんとなしに訪ねると、岸利はこちらを向いて本当、と言った。
「周り住宅街だから気を使ってって。だから爆発物とか、そんなのも無いと思う」
「・・マジかよ」
ぱいくーがため息をつきながら言った。それは痛風も言いたかったけど、自粛した。どうやら脱出と言うのは本当に難しすぎる難題かもしれない。
「けど、それより駁とエリコサンを助けるんじゃないの?」
みやこが横から武器を・・棒状の先端にトゲがついている【メイス】、それを突き出して言った。
「また凄いの出てきたね・・」
ユミがそれに手を触れて、みやこの手から取った。そして並べていた武器を見比べる。今は木刀とモーニングスター、ククリナイフとピッケルが一緒になっている。その横にビニール紐、メイス、ピコピコハンマー、玩具の銃を並べる。
「難しいね・・これ・・」
そう呟きながらユミはビニール紐と玩具の銃を分けておいた。ビニール紐を木刀のほうに、玩具の銃をククリナイフのほうに置く。そして次にピコピコハンマーとメイスを持って考え込む。
「・・ユミの武器って何?」
不意にナナが先に訪ねると、ユミは一瞬「え」と言ってそしてピッケルを指差した。ソレを確認すると
「じゃあ、私そっちにするわ。」
そういって自分のピコピコハンマーをピッケルに重ねるようにしておいた。何故、わざわざそんなことをしたのかは痛風には・・いや、全員。きっとユミでさえ理解はできていなかっただろう。ユミは無言でそれを見ていたけど、断る理由も見つからなかったらしく諦めて頷いた。
ふと、メールの件で少し根に持っているんじゃないか、と思ったりしたけど、それはそこまで。答えはナナにしか分からない。
「じゃあ、もうこれでいいとして・・化学室に行くか。」
仕切るようにしたのは以外に以外、ぱいくーだった。自分の木刀を持って、そして横のモーニングスターを痛風に渡した。
「ぱいくー達が化学室に行くの?」
ナナが尋ねるとぱいくーが頷いた。
「エリコ、修一のこと気にしてるんだろ?だったらオレらのグループが行く方が良くないか?」
「あ・・そうかもな、頼んだ。」
少し気まずそうに修一が言った。エリコはどうやら修一に攻撃を加えたらしいからそれを気にしていると聞いた。だからそれはどっちにしろ妥当だ。
傍らで俯きがてらにみやこがメイスを、そしてざーみるくが「これ、いるのか?」と呟きながらビニール紐を手に取っていた。とりあえずこの4人がグループだ。
「じゃあ、ぱいくーたちが化学室で、俺達は・・」
「とりあえず、まなぶとかが来るかもしれない・・だから待機しててくれ。」
まなぶがぱいくーと特に仲がいいのは知っている。そういえば彼らのグループでまなぶだけが連絡も何も無い。それを気にしているのだろう。
「わかった。ユミたちは待ってるから・・気をつけて。」
「何かあったら絶対連絡しろよ。」
修一が確認を取るとぱいくーが片手を挙げて答えた。それを傍らで確認してから、痛風はドアに向かって歩き出した。
【残り15人】
「・・ってことは、エリコサンがパニックになってる可能性があるから本当かどうか分からないってこと?」
一通りエリコの状況についての情報を今聞いたみやこは、その説明をした張本人のぱいくーに尋ねた。ぱいくーは尋ねられた後、ざーみるくと、痛風の表情を確認してから答えた。
「まぁ、な。けど・・最初オレの出る前だから詳しくは知らないけど、駁は合流を拒否したって聞いたからな・・なんていうか」
「・・都合よく合流するわけが無い、ってか?」
ざーみるくが尋ねるとぱいくーは一度黙った。それはまさにその通りと言わんばかりの黙認。痛風はそれを傍らに見ながら、続けた。
「けど、修一を攻撃したって言ってたんでしょ?」
「おう」
「で、それを気に病んでて?」
「Hな名無しの言うことによると、電話でかなりパニクってたって言ってた。」
ソレを聞いて、みやこが悩むように「んー」と言った。
「ぱいくークン・・どう思う?」
「どうって?」
「・・駁が怪しいと思うのか、エリコサンが本当に混乱してるって思うのか」
みやこが歯切れ悪そうに言うと、ぱいくーは黙った。
そういえばぱいくーは唯一、その光景を間接的に知っている人物とコンタクトを取ったのだ。そのくせ、どっちがどっち、と言うようにハッキリしていない。ぱいくー自身もそれは考え込んでいたらしい。
「・・オレにはなんとも。結局、第三者から聞いた情報に過ぎないからな」
一通り黙った後、静かに答える。
情報と言うのはどこかで狂いが起きたりする。そう言うものだ。竜頭蛇尾・・だっけ、意味は少し違うかもしれないけど、きっと似たような感じだと思う。
「まぁ、願うならエリコがパニックになってるだけだ、と言うのがいいよな。」
「そうだったらエリコサンを皆の所に連れて行って説得すればいいもんね」
これが一番問題ないパターンであり、全員が期待していることだ。
けど、あえては口に出さないけど最悪なパターンももちろんある。それは、エリコが本当のことを言っていた場合。修一から聞いたが、駁に「いつ、誰が裏切っても文句、言えないよ?」と言われたらしい。それこそショックだったけど・・けど、それは事実であってそれは前提に考えないといけないことなのかもしれない。
もし、駁が本気で考え込んでいた場合、駁はどうするだろうか・・だから、一緒に行動を取らなかった。だから、教室にも来なくて、連絡も、しなかった。
・・自分から連絡はしてない。あれ?もし、もしもだけど・・本当に、駁が考え直してこっちに合流したい、とするならどうして自分から連絡を入れなかった?
どうして、Hな名無しと電話して、そして経由するようにぱいくークンに連絡を送った?
おかしい。
エリコサンがパニックになっているとする。その状態で、なんでエリコサンの携帯でHな名無しクンと駁が電話するの?携帯、駁がとったの?パニックになってるエリコサンから?そもそも、Hな名無しクンと駁と言う組み合わせ自体がおかしすぎる。
「・・ねぇ、ぱいくークン」
「なんだ?」
気がつけば無言になっていた三人が一緒に振り返る。
「あのさ・・電話ってHな名無しクンからなんだよね?」
「そうだ?Hな名無しから全部聞いた。」
それは、知っている。ざーみるくも知っているから、頷いていた。
「Hな名無しクンは駁と電話したんだよね。なんでそうなったの?」
「なんでって、エリコと駁が合流した後、一回切った電話をもう一度かけたって言ってた。」
「なんでエリコサンが出ないで駁が出たの?」
「・・エリコがパニックになってたからじゃないか?」
わざわざ目線を逸らすように、ぱいくーが言った。持っていた木刀の先端を少し振って動かす。
「それでも、おかしい。」
ピシャリ、と言うとその動きが止まった。そしてきま気まずそうな表情をこちらに向けてきた。そして、みやこを向いて、答えた。
「みやこ、お前さっき、言ったよな?・・どう思うかって」
言うと、みやこは無言で頷いた。それを確認するとまた続けた。
「オレは・・悪いけど・・話を聞いた限りじゃ、エリコが本当なんじゃないか、って思う」
「それって・・駁が、殺そうとしていると言うことか?」
ざーみるくが尋ねると、ぱいくーが口をつぐんだ。そして頷く。
「Hな名無しが言うには駁は最初、エリコとははぐれたとも言ってたんだ・・けど、エリコの声を聴いた瞬間あっさり認めて電話を代わった。」
「ま・・まじかよ?」
それを聞くだけで、最悪なパターンが安易に思い浮かんだ。
「な、なんでそれを早く言わなかったの!?」
みやこがぱいくーの顔を覗き込むように、少し大きめに言うとぱいくーがゴメンと呟いた。
「Hな名無しはこれはプログラムって信じきってくれていない、それに・・最悪なパターンを考えたくなかった」
「けど、エリコサンの命、かかってるんでしょ!?」
「情報は全部第三者からだ!!それに、修一の話を聞く限りだとパニクってたのも事実だ!・・だから、ソレだと直接関わった修一の意見の方が、どっちかと言うと明らかに正しいと言えるだろ!?」
言い返すように叫ぶと、みやこが肩を震わせて半泣きになった。それをみてぱいくーはあわててごめん、と謝りだした。
「最悪なパターンだけは・・避けたかったけど」
ざーみるくが呟く。
「けど、こんなことをしている場合でもないでしょ?急ごう!」
痛風が促すと、全員走り出した。
化学室まではそう距離も無い。走るとほんの1,2分でたどり着いた。
化学室は1階の一番奥の部屋で、授業以外で滅多に来ない。しかも化学の実験もそんなに数える程度しかやらないのでこの辺に来るのは久々だった。
この教室には3箇所ドアがある。そのうちの正面の一つは準備室に繋がっており、そして右にある2つのドアが化学室への入り口になっていた。中はもう一つ準備室と繋がるドアがあるけど・・と、こんな説明もどうでもいい。
ざーみるくが右手のドアに手をかけて引いた。しかし、ガタガタと音がするだけで開かない。
「ん?開かない・・」
「中は?見えないの?」
みやこがそう言いながら小窓を覗き込む。しかし、真っ黒な(裏面は緑だけど、それは見えない)カーテンで見えなくなっている。窓やもう一つのドア、そして準備室のドアもぱいくーと痛風で手分けをしてみるものの、同じだった。
「おい!駁!!いるか?」
「エリコ?居るんだろ!?ぱいくーだ!」
それぞれが叫びながらノックをするが、中から返事はしない。それどころか音すら聞こえない。
「・・・」
全員が呼びかけるのを眺めながら考える。そういえば、もえたろうは言っていた。
「・・おかしいよ、これ」
「え?」
ざーみるくが振り返って、何が?と尋ねてきた。
「もえたろう、カギは全部開いてるって言ってた。それが全部閉まってるのは、嘘じゃない限り変。」
「じゃあ、中に誰かいるのか?」
「多分・・」
呟くと、ぱいくーが変な言い方だけど、と言って勝手に続けた。
「返事がないって事は・・もしかして、さ」
「でも、どっちか居るはずじゃないの?」
「・・2人ともって可能性も」
これは痛風が続けた・・失言に過ぎなかったけど。
「ちぃ!いくらなんでも・・それは言っちゃダメだよ!」
みやこが思い切り睨みつけて、怒鳴った。みやこにこんな睨まれるのも怒られるのも初めてだ。だから、それがよほどなこと、と考え直すのに時間がかかった。
「ごめん・・」
「けど、中は見る・・べきだよな?」
話を逸らすようにざーみるくが言うと、ぱいくーが頷いた。
「ガラスぶち破るか?」
「いや・・それは避けよう。どうなってるかも分からないし。鍵・・って職員室にあったりするのか?」
「・・そうだな。行ってみる価値はあるかも」
ざーみるくはそう言うと、それぞれが持っている武器を確認しなおした。そして化学室のドアを眺めて言った。
「中に誰かいる可能性はあるから・・2人ずつに分かれよう。」
「待つ人と、行く人だな。」
ざーみるくが頷く。みやこが言った。
「武器とかも考慮した方がいいよね?」「そうだな、だからいかにも物騒な武器のみやこと痛風は分かれる計算になるけど」
メイスとモーニングスター。ざーみるくの持つビニール紐なんかより物騒この上ないのは言うまでも無い。ぱいくーが肩を木刀で軽くたたきながらじゃあ、と言った。
「ざーみるくとみやこここで待っててくれ。オレと痛風でカギを取りに行く・・それでいいか?」
「え・・うん。」
ぱいくーにそうふられて、頷いた。まさかこうなるとは思いもしなかった。逆に、ちょっと不安。確かに今、みやこを怒らせたり、もしもとバカなことを考えた痛風にとっては一度離れるのがいい計算なのかもしれない・・迂闊なことをした。
「・・みやこちゃん・・ごめんね」
「・・え、いいよ、大丈夫・・あたしも怒鳴ってゴメン・・」
みやこはそう言うと、気をつけてね、と言った。
「もし何かあったら連絡な。」
「りょーかい。」
ざーみるくが手を挙げると、ぱいくーが先に歩き出していた。痛風はそれを追って、早歩きをした。
【残り15人】
静かな廊下に足音だけが響く。隣に居るぱいくーと特に話すことも無いので、ただ足音だけが響いていた。
痛風はそんなぱいくーの横顔を少し眺めて・・過去、思い返しても2人だけで歩くこと自体初めてだ。だから少し気まずい、そう考えて目線を前に戻した。職員室はすぐそこだ。早歩きだったお陰でそんなに時間もかからなかった。
校長室の手前まで来る。職員室までもう少し。
痛風はできるだけ急ごうと足をもっと速めようとした。しかし、隣のぱいくーの足のスピードが逆に遅くなっていることに気が付き、足を止めた。それを待っていたかのようにぱいくーの足もピタッと止まる。
「どうしたの?」
小首をかしげて尋ねる。ぱいくーは何かを考えていたようで、木刀の先を床でトントンとたたきながら呟くように言った。
「・・なぁ、痛風。」
木刀の先を眺めていたぱいくーだったが、不意に真顔を痛風に向ける。そして今度はハッキリと言った。
「お前はさ、どう思う?」
「どうって、駁が正しいかエリコサンが正しいか?」
かつてみやこが尋ねた質問と同じ内容だと理解した。けど、ぱいくーは首を横に振った。それは違う理由と言うことか。
「・・お前さ、本当はどうなんだ?」
ドクン、と心臓が跳ねた。それって、もえたろうとナナの言っていたことが本当かどうか、と言うことだろう。
あたしは何度も言ったじゃない。
「あたしは、本当になにも知らないよ。」
もう何回呟いたか、思ったか数えれないくらい言った。知らない、知らない物は本当に。
ぱいくーはじっと痛風の顔を見ていたが、真顔は崩さずに続けた。
「なんであの時爆発、逃れたんだ?」
「・・知らないよ」
確かに、あの状況でああなったら、そう言う風に考えるのも、確かに無理はなかったかもしれない。
けど、何度も言ってるじゃないか。修一も・・唐橋ユミも信じてくれたじゃないか。
だから私も、心は楽になったんだ。なのになんでその話を切り出す?
「大体、先生にそんな事される心当たりも無いもの。」
あまり感情的になっては逆効果だ、と思う極力冷静を保つようにした。
「それに・・あたしは先生あまり好きじゃないし。こんなこと頼まれても断るし、それにね、どうせクラスメート殺すなら、先生一人殺すほうが・・全然いいと思う。」
「クラスメート殺すくらいなら、先生一人殺す、か」
失言だったか、と思ったけどぱいくーはそれを呟き返すと、木刀を叩くのをやめた。
「・・言えるならあたしは、皆大好きなんだよ?1人生き残って悠々と生きるのはイヤだし、同じように誰かが1人生き残っても・・その人の今後を考えると、それはどうなの?それがイヤだから、脱出をしようとしているんでしょ?」
「それも、そうだと思う。お前の考えは分かった・・けど、オレは先生を殺す、と言う考えも反対だ。」
「けど、本当に兵士と戦うなら先生もついてくるんじゃ?」
「じゃあ、痛風、アイツはどうなんだよ?」
アイツ?聞こうとして、そして脳裏に1人の姿が思い浮かんだ。
いるじゃないか、今回参加していない生徒・・刺身野郎
「お前の意見だと・・刺身を無視してる。」
「どうでもいいじゃない。」
思わず言ってしまったことに、口をつぐんだ。ぱいくーは「は?」と言わんばかりに口をあけてこちらを見ている。
「刺身のことはいいの・・ぱいくークン、何が言いたいの?」
「もえたろうから何か聞いていなかったか、って」
「知らない。聞いていない。」
「じゃあ、痛風の考えは?色々と脱線してたけど。」
「あたしの考えは、あたしが今やり遂げたいのは皆で脱出すること。」
全部、間違っちゃいない。これは心からの本音。嘘じゃない。
「だから、あたしは皆を信じてる。だから、信じて欲しい・・疑わないで欲しい。本当に、本当に知らないんだ・・」
「嘘だよ、それ」
言葉が第三者の声により途切れた。ぱいくーとほぼ同時に横を見ると、職員室の遠い方のドアから誰か・・ナターシャが立っていた。声の主も言うまでも無く彼女だ。
「ナターシャ・・」
名前を呼ぶと、ナターシャが恐る恐る近づいてきた。そして近くまで歩きよると、痛風を睨むようにしてみた。
「嘘つき。」
「・・え?」
嘘つき、どういうこと?何が?
急なことで声が喉に突っかかって出なかった。尋ねる前にナターシャが口を開き、叫んだ。
「管理人とグルだったんでしょ!?騙して。皆を殺そうとしてたんでしょ!?」
「・・え?」
ぱいくーがこっちを見るのが分かった。けど、それに構っている余裕も無かった。
何で、ナターシャにそんなことを言われなきゃいけないの?
あたしは、知らないって。皆と、生きたいって。信じたいって。
なのに、これは、何?
「聞いてるのっ!?そうなんでしょ!?そうやって、刺身クンの時みたいにウザい奴らを消そうとしてるんでしょっ!!??」
パキン、と何かが凍るような感覚が中に走った。無意識に涙が出ているけど、それに気がつかないくらい何も考えれない。
目の前に居るナターシャがナターシャに見えない。
だって、あたしの知っているナターシャという人物は優しくて、真面目で、お姉さんみたいな雰囲気で、こんな形相で叫ぶような人間じゃない。
それに、刺身クン?あたしが、消そうとした?ウザイ奴?なんで、なんで・・
なんで、今更?
「・・おい、ナターシャ。話が見えねー・・どういうことだ?」
ぱいくーが尋ねた。ナターシャが痛風から目線を離してぱいくーを見る。
「痛風ちゃんは・・管理人と組んでウザい常連コテを消そうとしてるって事だよ」
「なんで、そうなるんだよ?」
「知らないでしょ?痛風ちゃんはね、嫌いなの。萌えコピも、管理人も!」
やめて。
「管理人が嫌いなら、組むことも・・」
「だから、全員殺した後に管理人も殺す気だよ。」
やめて、やめて。
「それ、本当なのか?」
「じゃあぱいくークン!どうなの?信じてるの?あんな大掛かりなことまであって!」
やめて、やめて、やめて。
「あたしは本当に知らない!」
凍りかけた脳をフル回転させて、動かないと思った口を広げて、言った。すると同じように言い返された。叫び返される。
「嘘!皆を消そうとしてる!殺そうとしてる!!」
今まで見た事の無い血走った目がこちらを睨む。それだけで体がすくんで動けない。
「嫌いだもんね、掲示板で。言ってたよね、いつも。ああ言うのが一番ウザい、とか言ってさ・・」
「それは・・」
その通りだよ?
だって・・
「何?言い返すような理由、あるの?」
「・・・」
「無いよね、あるわけないよね。言い返すとしたら、嫌いだから消えてくれればいい、それだけでしょ?」
自嘲的な笑いを見せてナターシャが言った。ぱいくーが話に入る。
「ナターシャ、その辺・・どういうことだ?」
「教えてあげようか?知らないもんね。痛風ちゃんのこと。痛風ちゃんの昔なんて。」
ドクン、ドクン、心臓が跳ね上がる。
あたしの、昔・・?
ザザッとノイズがかかったような思考が始まる。
「・・ぁ・・やめて・・」
喉から声がかすれた。そして、浮かぶ灰色のノイズがかかった記憶。
「やめて・・お願い、やめて・・!もう、イヤなの!!」
「過去を話されるの、イヤ?」
揚げ足を取ったように言ったナターシャに少しイラ立ちを感じた。けど、それでもやめて欲しいから頷く。
「じゃあ、ぱいくークンに聞くけどなんで刺身クンはイジメにあってたと思う?」
「・・!!ナターシャ!それはっ!!」
「黙ってよ!コレくらい話さないとダメなんだよ?今の状況。」
なに、それ。どういうこと?こんなこと話しても・・
「ナナと・・ぺしぺしがコメ欄を荒らしていた。それ、誰が先生に密告したかを調べて、それが刺身だったから・・だろ?」
ぱいくーが素直に答えると、ナターシャは半分だけ正解、と言った。
もう、やめて。
「刺身クンが犯人?誰が決めたの?本人否定してたでしょ?・・当たり前だよ違ったんだから」
最後、少し声のトーンを下げてナターシャが言った。ぱいくーはただポカン、とそれを聞き、一定時間経ってから声を出した。
「・・は、それ、どういう、ことだ・・?」
「刺身クンじゃなかった、って事。」
「まさか・・だって、そんな・・じゃあ?」
戸惑いを隠せないぱいくーが痛風を見た。ナターシャが首を横に振る。
「痛風ちゃんも違うよ。けど・・半分は正解かもね」
やめてってば・・っ!
「ナナサンにね、痛風ちゃんが言ったの。刺身野郎が犯人だって。」
「はぁっ!?どういうことだよ!それ!!」
ぱいくーは飛んだ声を出して叫んだ。そして痛風に目線が注がれる。
「ちょっと待て、ソレだと・・今まで、って」
「痛風ちゃんのせいで、刺身クンは虐められた。そして、自殺未遂を起した!」
2人の目線が痛い。刃物が突き刺さったかのように、胸をえぐる。
ただ、そこから血が流れ出ることは無くて、ジワリという感覚があったあと代わりに目から熱い涙が出た。
「じゃあ、呼び出しとか、ああいうのって」
「刺身クンは知ってた・・ほとんど確実に。絶対。」
少し落ち着いた感じに静かに呟く。
「だから、痛風ちゃんを呼び出した・・」
「待てよ、ナターシャは・・それを知っていたのか?」
ナターシャは無言で頷く。
「話が飛びすぎてよく見えないけど・・なんで刺身だって嘘をつく必要があったんだ?」
「も・・やめて・・お願い・・もう、やめてよっ・・」
「結局話さないと繋がらないよ。この話。」
聞きたくない。言って欲しくない。知られたくない。あたしは、皆を信じたいとすら、思ってたのに。
耳を塞ぐ。ギュッと目を閉じると涙が零れ落ちた。
「小学生の時の話だけどね。」
【残り15人】
言ってほしくないことを、それでもナターシャが話し始める。
痛風は耳を塞ぐので精一杯だった。
「あたしと、痛風ちゃんは同じ小学校だったんだよ。あとね、刺身クンも一緒だった。」
静かに、ナターシャは話始める。
でね、学校で誰かが窓ガラス割っちゃった事件があったの・・その犯人、クラスの男子だったんだけど。
それでね、誰かが先生に密告したんだよ。
・・で、同じように誰が密告したかってその男子たちが大騒ぎした。
そのとき、皆・・もちろん私も聞かれたよ。けど、関係ないから知らないって言った。痛風ちゃんも知らないから知らないって言ってた。
けど、その質問が刺身クンにいったとき、なんて言ったと思う?
『痛風サンが職員室にいるのを見た。』
「この一言だけでね、始まったよ。痛風ちゃんに対するほぼクラス中のイジメが。」
「・・・」
ぱいくーは今始めて聞いた話をただ静かに聞いていたが、それでもその以外さに黙っていた。
「大変だったよね。靴隠されたり、体操服破られたり。」
「・・めて・・」
「その時、どれだけ皆を恨んだ?刺身クンとか」
「・・もう、やめてってば!!いい加減にしてよっ・・!!!」
静かだった廊下に声が響き渡った。それでナターシャが一度黙る。
「・・そうだよ、その通りだよ・・だから、イヤだった。刺身も、ああいう雰囲気の連中も・・けど」
悲しくて、苦しくて肩で息をした。脳裏の光景は排除した。忘れるためにナターシャに対峙した。
「それでもっ・・あたしは、誰も殺そうとか、考えてない・・なんで、信じてくれないの?」
今のあたしの表情は、どんなのだろうか。多分、泣いてるせいでグチャグチャだ。
その証拠に黙って経緯を見ていたぱいくーがディパックからタオルを出して(絆創膏と一緒に出してたやつ)無言でそれを痛風に渡した。痛風はお礼を言うのも忘れてそのタオルを力強く握った。けど顔は拭かない。じっと、ナターシャの顔を覗いた。
ナターシャも同じくその顔を見ていたけど、しばらくしてようやく口を開いた。
「そんなのに、騙されると思ってるの?」
「え・・」
しばらく落ち着きを戻しかけていたナターシャの目つきがまた少しつりあがってそれが痛風を捕らえる。
「騙されるって・・」
「そっちこそいい加減にしてよっ!」
「ちょ・・本当にナターシャの言ってることが分からないよ!」
言い返してもナターシャは怯みはしなかった。逆に続ける。
「だから、刺身クンとか、ナナサンみたいな人とか!イヤなんでしょ!?嫌いなんでしょ!?だからみんな・・」
「確かに、嫌いだ。認めるよ!!けど、刺身を・・ナナサンも、別に殺そうとは・・」
「アンタがごちゃごちゃ言っても仕方ないの!!!」
一際大きい声。静かな廊下に音が響いて、心なしそれがエコーになって辺りに余韻として残る。それで痛風もナターシャも黙っていたが、ここでようやくぱいくーが口を開いた。
「なぁ、オレは痛風の事とか全然知らないんだけど・・まぁ、とりあえず分かったとして、だ。」
ナターシャと痛風がぱいくーを向く。ぱいくーはあくまで真顔に、ナターシャを向いていた。ナターシャは目つきを鋭くしてぱいくーを見る。
「でもさ、それとこれは・・別じゃないのか?」
「別って?」
「まぁ、痛風が仮に刺身の件とかで大きく関わってたとする、けど、別にそれはそれで、管理人と組んで、って言うのは話が明らか飛躍しすぎだ。」
ナターシャは小声で仮じゃないよ、と言っていたけどそこはぱいくーも何も言わなかったので無視をすることにした。
「その話に、根拠は」
「ある。私、聞いたの。痛風ちゃんは管理人と組んで、刺身クンみたいに皆を殺そうとしている、って」
ぱいくーの言葉をとぎってまでの即答。耳を疑って歪んだままの目先でナターシャを見た。真顔だった。少し目つきは鋭いけど。
「それって、誰から聞いたんだ?」
ぱいくーもまた真顔に、そして落ち着いた感じに尋ねた。ナターシャが、一瞬深呼吸して答えた。
「刺身クンから聞いた。」
「刺身クン・・って、まさか!?」
まさか、刺身野郎の名前が出てくるなんて思いもしなかった。
「なんでアイツ・・刺身からそんなこと・・!!意識取り戻してるの!?」
「痛風ちゃん。私ね・・刺身クンが虐められてるの見て、耐えれなかった・・」
ナターシャはポケットから携帯電話を取り出して、そして続ける。
「痛風ちゃんが虐められてるの見たときも、同じ気持ちだったよ・・だから、友達として一緒にいようと思った。」
そうだ。あたしが虐められていた時、誰よりも優しく、そして仲良くしてくれたのはナターシャだった。
その優しい気持ちは誰に対しても変わらない。
どんだけ、あたしが刺身が嫌いでも、ナターシャはそうでもない。逆に、手を差し伸べている。
「・・なのに、痛風ちゃん酷いよ・・皆、殺そうとか、考えるなんて」
ナターシャは何かを思い返したのか、ボロボロと涙を流していた。それにすぐ反論する。
「だから、あたしそんな事考えてないよ!」
「刺身クンはそう言ったよ!直接、電話でっ!!」
ナターシャもまた叫びなおす。
「痛風ちゃんは管理人と組んでる!オレは管理人から直接聞いたって・・」
「・・そんなっ・・デタラメ・・っ!」
呟くように出した声。
デタラメもいいところだ。あいつは、何を考えてやがる?
「デタラメ?違う!刺身クンがそう言ったんだよ?」
「なんで、あたしの言うことは聞いてくれないの!?」
なんで、あたしを信用してくれないの?
なんで、あたしよりアイツを信用する?
なんで?信じてるのに。あたしは、皆を!!
ナターシャはそんな痛風を眉を寄せて見て、そして言った。
「痛風ちゃんと刺身クン、どっちを信じるって聞かれたら刺身クンに決まってるでしょ?怪しすぎるんだよ、痛風ちゃんは!」
「な・・なんで・・」
見えないナイフが突き刺さったかのように、胸がえぐられる感覚。ジワリ、と体中が熱くなる。
「なんで?分からない・・?分かるでしょ?自覚、あるでしょ?出発前とか!」
出発前・・そう、たくさんあった。
もえたろう(管理人)に呼ばれたり
ナナに疑われたり
首輪の爆発を管理人に止めてもらえたり
そして、あたしの変わりにぺしぺしが死んだ。
それ以前に冬休み前、刺身が飛び降りる前に、あたしを呼びつけた。
「けど、それは関係ない・・!」
「じゃあ、いい加減に話してよ・・管理人との会話と、刺身クンとの会話を!」
そう、それが全部始まりだ。クラス中があたしに疑心暗鬼な気持ちを持ってしまった、そもそもの原因。
「刺身本人から・・聞いてないの?」
「聞いてないよ。刺身クンからその話を聞いたあと、すぐに痛風ちゃんが来たんだから。」
それは寸前まで刺身と会話していた、と言うことだ。
「いいよ、いくらでも話してあげるよ・・けど、疑うのはやめてよ?」
話して、これも否定されたくない。
あたしが話しているのは真実、なのに。
「まず、管理人との話。それは、クラス内の素行、刺身へのイジメの今までの内容・・あと、あたしが・・虐められてたときの話・・それだけだよ。」
虐められてた過去を皆に知られたくなくて、黙ってた。
それが、こんな疑心暗鬼に繋がるなんて思いもしない。
ナターシャは黙って聞いていた。
「そして、刺身との会話・・」
刺身が自殺未遂を起す前の光景が脳裏に浮かんだ。
・・・・
・ ・
・
刺身がいたのは、教室の近くの階段だった。階段にある窓から外をボーっと眺めていた。ゆっくりと歩きよると足音で気がついたのか刺身が振り返った。
「よかった。来なかったらどうしようと思った」
「放置でも別に良かったんだけどね」
痛風が少し皮肉をこめて言うと刺身は笑った。彼の笑うところを見るのは久しぶりだ。いつ以来?
「で、何?」
「お前にさ、ずっと聞きたい事があって。」
「聞きたいこと?」
眉を寄せて尋ねると、刺身は少し笑いを押さえた。真顔とまでは行かない。
「萌えコピ、楽しい?」
「楽しいよ。」
即答する。ナナ達がうるさく騒いで管理人に怒られる姿(というより、なぜかまとめてクラスごと起こられたりとか)を見ていると腹立つし、イヤになるけど友達が居るし、授業も何とかついていけるから悩むことはないし、むしろ楽しくて毎日来たいくらい。
「ふーん。」
聞いておいてちょっと興味無さそうに言うと、少しむっとなった。自分が楽しくないからかどうかは知らないけど。
「それだけ?もういい?」
腹立ったので戻ろうとすると、刺身が腕を掴んで止めた。意外と力が強くて痛い、と言ってしまった。刺身は謝りもせずに、今度こそ真顔だった。
「聞きたいことがあるんだ。」
さっきも言ったじゃないか、と思いながらむっとした表情のまま刺身を見た。
「何?」
「あのさ・・お前の正義って、何?」
「はぁ?」
飛んだ話に思わず飛んだ声が出る。けど、刺身は真顔だった。
「なぁ、お前はそれで満足なワケ?楽しいかよ、それが、お前の正義かよ」
「うん、満足、あたしは。皆がいるから毎日が楽しいし、アンタにとやかく言われる筋合いもないよ。」
「へぇ・・それはよかったな」
刺身は笑って言った。けど、それがなんとなく腹が立って逆に尋ねた。
「それより、アンタの正義って何よ?」
「オレの正義?」
表情は変わらなかった。けど、ハッキリと答える。
「そんなんねーよ。」
「・・は?なにそれ?」
「言葉のまま。正義なんてあってたまるかよ。」
「・・自業自得って言葉、知ってる?あんたのせいで、あたしは昔酷い目にあった・・ハッキリ言って、いい気味だわ。」
自嘲するように言うと、それでも刺身は表情を変えない。腹立つ。
「だろうな」
刺身は即答する。すこし笑みさえ浮かべている。
「でも、言っとくけど、痛風・・お前のやってることは幼稚すぎて馬鹿馬鹿しいと思う。それだけは教えといてやるよ」
「それはどうも。」
苛立ちが言葉に出る。そっけない口調だったが刺身は気にしていないようだった。
「正義ってなんだろうな。」
刺身はこちらの顔をうかがうように見た。。その目線には凄く冷たさを感じた。何も言い返せなくなるようななんともいえない冷たさ。
「正義の意味、知ってる?」
「・・何で?」
「正しい道義、なんだって・・馬鹿馬鹿しいよな」
ソレを言うと踵を返して階段を登る、振り返らずに一番上まで登る。
「アンタは、自分に正しい道義が無い、かわいそうな奴なワケ?」
尋ねた。それで刺身が振り返る。喧嘩を売るようなその言い草にも動揺は無く、涼しげな表情。
「ま、だったらサイゴにそれらしいの見せてやろうか?オレは嫌な奴だからな。」
それだけを言い残して。また歩いていく。
もう、呼びとめもしなかった。
「・・・」
脳裏をひっくり返した会話をそのまま話す。何も隠しちゃいない。刺身野郎が言ったこと、全て。
「これが・・全部。」
話し終えた後は、しばし、全員無言だった。
【残り15人】
「嫌な奴、ね・・」
しばらくは沈黙が続いていたが、しばらくしてようやく黙っていたナターシャが呟く。そして、続けた。
「刺身クンより、痛風ちゃんの方がよっほど嫌な奴だと、思うけど。」
「・・そう、かもね」
痛風はうなだれて、それでも頷いた。
虐められた報復として、無い罪を刺身に着せた。
「でも・・あたしだって、同じことをされた。無い罪を、着せられた。」
だから、同じことをした。それだけ。
「それだけだよ・・私も、刺身も・・」
「分かったよ、痛風ちゃん。」
痛風の言葉をとぎってナターシャが言った。ナターシャは真顔だった。
「分かったよ、やっぱり、十分嫌な奴。」
「・・ナターシャっ!!」
「笑えるね、やってること変わらないじゃない。痛風ちゃんも十分加入しているよ・・痛風ちゃんもやられてイヤだった、イジメに。」
「・・っ!!」
何も、言い返せなかった。
そうだ、言うとおり。
あたしは刺身野郎のせいで虐められたと同時に、虐められていた。
そして、今は・・ちょっと前はその逆。
「あのさ・・話に水をさすけど、とりあえず落ち着こうぜ?」
黙っていた(というよりかはただ、話に入れなかったんだと思うけど)ぱいくーはナターシャをむいて言った。少し戸惑い、困った表情をしている。
「一応聞くけど・・刺身が言っていたことは事実か?」
「多分・・だって、そうでもなかったらわざわざ刺身クンから電話してくるはずないもの」
「向こうからかかってきたのか?」
ぱいくーが意外そうな声を出すと、ナターシャは頷いた。
「口止めされてたけど、話しておくべきだって。管理人は・・萌えコピを潰したいんだって」
「萌えコピを潰す・・?どういうことだ?」
「・・それって、このサイトが過疎で、あんなことまであったから・・管理人としての立場がなくなるから?」
あんなこと、というのは言うまでも無く自殺未遂のことだ。
普段から問題のあるクラス。
それに加えて自殺未遂。
もうすぐ・・もう、終わってしまったに等しいけど、過疎サイト。
管理人の・・もえたろうの立場にすればこれはよほどな苦悩的なものだったのかもしれない。
「そうだよ、さすがだね、分かってるじゃん・・」
ナターシャは静かにそう言うと、開けっ放しにしていたらしいディパックから【盛箸】を取り出した。そして銀色の先端を痛風に向けた。
「ナタ・・シャ?」
一歩後ずさりをして、そして盛箸から目を逸らすように、ナターシャの目を見た。さっきまでの表情からは変わって、少し眉を寄せて、少し不安そうに見えた。
「やっぱり、知ってたんでしょ。もう、いいよね・・疲れたでしょ?」
その言葉の意味さえ、瞬時に判断できなかった。分かったのは、思って言ったことはただの失言だったと言うこと。
さっきまでなんとか痛風を庇おうと考えていたのかもしれないぱいくーでさえ、何とも言えずに・・もしかすると、ナターシャの考えに触発されて、無言で痛風を見ている。
「ま・・誤解だよ・・!あたしは、そんな・・!」
「くどいよ・・もう、やめてよ!!」
ナターシャは盛箸を振り回した。無意識に頭を庇おうと手を動かしたが、その手の甲に軽く引っかき傷が出来た。
「いたっ・・」
思わず声を出して引っ掛った所を見た。血は出ておらず少しピンク掛かった線が出来ていた。
「な・・ナターシャ・・?」
その傷から目を逸らして、ナターシャを見た。ナターシャの目が揺れている。同じように全身が震えている。
それは、何でだろう。
怖いから?何が?
殺すのが?
いや違う
だって、今のナターシャはそんなこと、きっと考えちゃいない。
そうだ、だったら、答えもう一つ、あるじゃない。
「あたしは、痛風ちゃんの言うことは信じないっ!!!認めないからぁっ!!」
ナターシャが走って、目を閉じながら盛箸を振り落とした。痛風は避けずに、それを見た。
ザクッと左肩に痛みが走った。目の前にはナターシャがいる。目の前で人より少し色の薄い髪が、シャンプーの香りを漂わせて揺れる。
「・・くぅ!!」
痛みが遅れてやってくる。ズキン、ズキンと心臓の音と同じように肩が疼く。
「・・痛風・・」
後ろでぱいくーが名前を読んだ。けど、振り向かなかった、気にしなかった。
「・・私は・・殺されない、絶対!痛風ちゃんの、先生の思い通りになんてさせない、からっ!私が・・全部終わらせる!!」
ナターシャの震えはほとんど絶頂だった。体が、足が、目が、手が、持っている盛箸の先でさえ大きく震えている。
痛風はそれを静かに見た。静かに見て、左肩の痛みに耐えて・・笑った。
そうだ、分かったよ、何もかも。
「ナターシャ、怖いの?」
穏やかに、尋ねる。ナターシャが「え?」と言った。
「怖いんだよね。そうだよね。そうだよ、分かったよ・・あたし、わかった。」
「何、が・・?」
分かった。だって、そうじゃないと今までのが説明できないじゃない。
あたしを今まで信じてくれたナターシャが、信じないなんて言うはずが無い。
あんな拒絶的な目で見るわけが無い。
あんなものを振り回して、人を傷つけるわけが無い。
「大丈夫だよ、あたし、怒ってない。」
分かった。全部、あいつのせいだったんだ。
あんなにも優しいナターシャを、こんな怖がらせたのは。
あいつのせいだ、刺身野郎。
お前さえいなければこうは、ならなかったんだ。
「刺身のせいだよ、そう、全部。ナターシャは、悪くないよ。」
「は・・何を・・?」
「ひどいよね、あいつのせいであたしも、ナターシャも酷いことになったもんね。」
そうだよ。
アイツさえいなければ、こんな事にはならなかったんだ。
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