えちえち体験談
私は、今まで18年間生きてきて、『恋』というものをしたことがない。
いや、正確には男を好きになったことは多くあるが、『恋愛』にまでは発展しないのだ。
別に寂しくはないが…やはり、良からぬ噂は立つ。
『レズ』だとかなんだか。
勿論、断じて違う。
だが、その噂に拍車をかけるように、男ではなく女が寄って来る…。
また、今日も。
「先輩〜〜!!」
別に今日は誕生日でもバレンタインでもクリスマスでもないのに、私にプレゼントを渡したがる後輩の群れができる。
女、女、女。
「先輩!これ!」
「…ありがとう」
断るわけにもいかずに、受け取ってしまう自分が嫌になる。
香水やらシャンプーやらの甘い香りが混ざり、なんとも言えぬ臭いが辺りに立ち込めていた。
「……」
誰かが私の髪を撫で始めた。……人にベタベタ触られるのは、好きではないのだが…怒れない。
色は染めずにキツめに高い位置で縛っている長い髪が後輩の手によって撫で回される。
最悪だ
私は思わず、逃げ出していた。
後ろからバタバタと私を追いかける足音が聞こえてくる。
追い付かれはしないだろう。…この時の為に陸上部に入って炎天下の中練習していたのだから。
……廊下が二手に分かれている。
私は迷わず右へと曲がった。
『第2理科室』と印字されたプレートが直ぐに目に入り、その下のクリーム色に塗られた扉を開ける
ツン、と鼻を突く臭いがした
生徒はいないと思っていたが……
窓際には一人の男子生徒がいた。
見たことない顔だから……一年だろう。
「……」
「…誰?…」
私は不躾だと思いながらも、聞いた。
「…安斎…一紀」
細い見掛けとは正反対の、低い声が辺りに響く。廊下からは、まだ女子生徒の足音や声がしていた。
「……」
安斎と名乗った男は、ゆっくりと私の側出口にを見る。
「…何してんの?…」
私は、話を切り出した。
「…黄昏てますけど…」
「…理科室で?」
「……この臭い好きなんで」
「…危ない奴…」
安斎は軽く笑うと顔をこっちに向けた。
「……そういう雪村さんは何してるんです?」
「…追われてた…」
笑った顔が印象的な安斎は、大きな眼を私にあわせた。
鼻筋が通っていて、なかなか格好良い。
私は、安斎が座っている机に腰かけた。
「…居座るんですか?」
「…悪い?」
私は今、自分が本気で嫌いになった。
口調がいつもと同じになってしまった……。
もう、どうにでもなってしまえ……
「…いえ……全然悪く無いです」
「…」
「…雪村さん」
「ん〜?」
「…変なこと聞いていいですか?」
「……何?」
「…初対面で聞くことじゃないですけど、」
「…」
「……レズってマジですか?」
一年にまで広まっているのか…
「…冗談に決まってんじゃん…」
「へ〜」
「…何、百合萌え?」
「違いますけど…。学校七不思議に入ってるんで、聞きたくなりました」
うちの学校はどれだけ不思議に飢えているんだ……。
この高校に入ったことに本日三度目の後悔をすると、自然と口から溜め息が漏れた。
逸そ、本当にレズになったら、楽だろうな…
「……何か、皆がいうには顔がレズっぽいんだって……」
「そうですか?…僕的には普通に可愛いですよ」
「…お世辞、ご苦労様」
「…でも、何かその可愛さがレズっぽいんですよね」
失礼な一年だ。
「…そこまで言うなら、試してみる?」
「…え?」
「……本当にレズかどうか…」
「…」
「…知りたいんでしょ?」
安斎の、まだ少しあどけなさの残る顔が近付き、唇が触れた。
安斎の髪が触れるのが擽ったく感じ、私は顔の角度を変えた。
安斎は其のまま私に体重をかけた。…不思議と重くはないが、先程までとは違う空気が漂っている。
既に安斎の顔には可愛らしかった表情は見受けられない。
唇が離れると、安斎は慣れた手付きでリボンを外し、ブラウスのボタンに手を書けた。
「ぇ……?」
「まさか…誘っておいて…、ここで止めるなんて考えてないですよね」
元々三つ目まで開けられていたボタンを外され、肌は冷たい外気に晒されている。
安斎はゆっくりと肌の上に指を這わせ、下着に手を伸ばした。
「…着痩せするタイプなんですね…雪村、涼さん」
「……何で、名前知ってんの?」
「…有名人ですし、…僕の好きなタイプですし」
安斎は笑うと下着を上にずらし、他人より長い指で突起を摘んだ。
「ん…っ、…ぁ」
初めて味わう感覚に身体中に弱い電流が走った。
指先まで、甘い痺れが広がる。
「…そんな声出してると外にいる雪村さんの追っかけに聞こえちゃいますよ、」
…私は、目線だけを回し、廊下に目をやった。
まだ、数人の気配が感じられる。
安斎は、外を気にする私のことなど考えずに首筋に舌を這わせ、赤い跡をつけた。
これが、キスマークと言うものだろうか…?
安斎は、片手でスカートを捲りあげ、下着の上から、ゆっくりと撫であげた。
「…やぁ……」
「嫌…なんですか?」
安斎は、テーブル上で私の足を押し開き、下着をとると、舌で肉芽を刺激した。
体の中から、何かが溶け出してくる様な感覚が湧き出す。
「ひゃ…ん、…ぁあああ…」
「…多分…声、外にも漏れてますよ」
安斎の吐息が其処にかかり、更に体が熱る。テーブルの冷たさがその熱った体に丁度心地良い。
だが、吐息がかかるほど安斎の顔が近くにある、と考えると急に恥ずかしくなり、足を閉じたくなった。
安斎は、閉じようとする私の足を開き、指を入れた。
「…ん、…痛ぁ…」
「…え?」
安斎は、不意に声をあげ、私を見つめ話を切り出す。
「…もしかして…まだ…誰とも…?」
安斎は私の頬に触れ、顔を近付けた。
私がゆっくりと頷くと安斎は嬉しそうに笑い、唇を重ねる。
「んっ……何?」
唇を離すと、安斎は微笑んだ。
「…そりゃ、好きな人の初めてが……自分だったら…嬉しいじゃないですか?」
安斎は、もう一度キスをすると、指を優しく動かした。
甘い痛みが下半身に広がる。
「んっ、ぁ、…痛…」
「…大丈夫ですか?」
「…大丈夫…」
勿論、全く大丈夫では無い。
先ほどより痛みは少なくなり、初めて味わう快感が身体中を巡りはじめたが、
「…雪村さん…」
「…?」
私が安西を見ると、安西はきつく結った私の髪をほどいた。
「ゃ、…ちょっと…、…それ縛るの大変なのに…」
「…大丈夫です…僕があとから縛ってあげますから。…」
剥き出しになった肩に自分の髪が触れ、私は、擽ったいような快感を覚えた。
「ひゃ、…ん…安西…」
「…はい…」
「安、西の…頂戴?」
これから感じる痛みのことを考えるとぞっとする……。
だが早く、もっと抱かれたかった。…体が、そう思う。
「…」
安西は服を脱ぐと、私にゆっくりと腰を埋めた。
それと同時に、体が二つに引き裂かれる様な鋭い痛みが走った。
思わず、声に出してしまいそうになる。
自然と涙も溢れてきた。
「力入ってると、…舌、咬んじゃいますよ?」
その涙にキスした安西の舌に唾液と舌が絡み取られ、口の自由が聞かなくなった。
私の声が安西の口の中に響くのが分かる。
安西は、痛みがこれ以上大きくならないように、優しく腰を動かした。
「んっ、…あぁ…!」
痛みと快感の狭間で、私は声をあげた。
「…安、西!」
安西は、腰の動きを止めることなく、私のほどかれた髪を撫で、その手を下ろしていく。
その手が、胸を捕えた。
安西の手の強弱に合わせ形をかえる私の胸に口付けると、舌でその突起を転がす。
痛いほど張ったその胸は、甘い痺れで満ちていた。
安西の腰が、動きを変え、最奥を突く。
私は、引き裂かれる様な痛みの他に腰の痛みも覚えた。
「…もぉっ……むりぃぃ!…」
「……多分、大丈夫ですけど…ピル、持ってます?」
「……」
私は、無言で頷いた。
「…中で、…大丈夫ですか?」
そう言うと安西は、激しく突き上げる。
「はぁ、んっ、…ゃぁあああ!…」
暫く、中に安西が止まったかと思うと熱いものが奥に放たれるのが分かった。
そのまま少し繋がっていると、ずるりとそれが抜けた。
「あんまり…中にいるともう一回、…したくなっちゃうんで」
「…」
「…腰、痛くなってますもんね?…」
机の下には、私の初めての証の赤い血と、安西のものか私のものか分からない白く濁った体液が水溜まりをつくっていた。
「…これ片付ける前に…髪、縛りますね」
安西は、私の髪に触れ、髪を縛りあげる。
女に触れられるより、大分心地良い。
私の項に、安西の熱い吐息がかかる。
思わず、制服を着ていた手がとまった
「ゃっ…安西…!」
「……雪村さん…」
私を後ろから抱き締めると、低い声で呟く。
「…初めてで、中じゃ…お腹、痛くなっちゃいました?…」
安西は、謝るように呟いた。
「……ほんとだよ」
私は、近くの椅子に座り、安西を見る。
「…片付けてね?」
「…はい」
安西は簡単に片付けを終えると、私の隣に座った。
「…雪村さん」
「…ん?」
「…先にメルアド渡しておきますね」
「…」
「……で、結局、レズなんですか?」
「違うって!」
「…じゃあ、…」
安西は、私のスカートに指をしのばせ、先ほどの行為で湿った下着をそっと撫でた。
「…やっ…、ちょっと…」
「雪村さんが歩けるようになるまで、こうしてますね」
安西は、私を抱き締めると、腕の力を緩めることなく、そうしていた。
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