えちえち体験談

鈴音の場合4

2004/09/10 10:20カテゴリ : その他

鈴音の場合

四 カタストロフィ

 そこは深い樹海に囲まれた、見るからに多額の費用がかかっている豪邸であった。
 広大な敷地の中には、車回しの付いた屋根付き駐車場はもちろんのこと、この立地条件では贅沢すぎるであろう50メートルクラスのプールもあったし、何より建物そのものの大きさが尋常ではなかった。
 洋館仕立ての地上三階地下二階の建物は、およそ一般市民が手に入れられるようなものではない。ずぶの素人の鈴音には判らなかったが、見れば至る所に侵入者阻止装置が据え付けられてもいた。所有者は、この建物以上に尋常な人物では無いことが知れる。おそらくは、政界か経済界の大物であろう。しかも、いわゆる『裏』の。
「さあ、さっさと降りるんだ」
 男達に追い立てられる様にして、鈴音たちは車外へと転がり出た。
「こ、ここは…?」
 自分の周囲を見回せば、ここは瞭らかに人里離れた場所であることが判る。これでは万が一の救出も脱出も望むことは出来ないだろう。そもそも、ここが何処かすら判らないのである。
「みなさん、急ぎましょう。きっと兄さんたちが待ちかねていますよ」
 そう青年に促され、大野達が鈴音らを建物の中に連込んでいく。それに彼女等は抵抗しなかった。ここで抵抗しても何の意味も無いからだ。
 入り口の両開きのドアが音もなく左右に開かれ、悪魔たちの巣の中に鈴音たちを飲み込んでいく。そして彼女らを、外界から、光り輝く未来から、背後で閉まるドアが切り離してしまった。
「『この門をくぐるもの、一切の望みを捨てよ』というやつですね」
 青年がダンテを剽窃してそう言った。
「まあ、今までの生活は忘れることです。…いや、どうせ忘れてしまうことになるでしょうから言う迄もありませんか」
 青年は、まるでそれが楽しい事のようにクックッと笑った。
「さて、皆さんの処遇ですが、鈴音さんは兄さんにあわせるし、梨乃さんはボクのモノになったから良しとして、問題は良子さんと鋼君です」
 森に先導させて皆を歩かせながら、青年は考え込む素振りをする。
 あれほど抗っていた鋼も、今ではすっかりおとなしくなっていた。ひとつ抵抗すれば、倍どころか百倍にされて痛め付けられるという事が骨身に沁みて判ったからだ。それに、自分が抵抗した所為で、姉達に災いが及ぶことを怖れてもいた。同じ様に鈴音も良子もおとなしく青年に従っていた。梨乃にいたっては、抵抗しようなど思いもしなかった。
 そして、階段を降りていくつかの扉をくぐった先に、鈴音たちの『地獄』が待ち構えていた。そこは、鈴音たちがよく自分のSM漫画に登場させた『拷問部屋』に酷似した部屋であった。暗い赤で統一された室内には、様々な責め具が満ちあふれていた。
「遅かったじゃないの、満お兄ちゃん」
 拷問部屋の中で、女王様然として佇んでいた少女が、青年をそう呼んだ。
「ああ、葵さんですか。いや何、お客さまが大勢いらしたのでね、その歓迎に忙しかったのですよ」
 青年に葵と呼ばれた、年の頃12〜3歳の少女は、「ふうん」と鈴音たちを一瞥し
「あっ♪ このコいいわ♪ ねぇ満お兄ちゃん、このコあたしにちょーだい♪」
 と、鋼を小悪魔的な表情で見つめてそう言った。
「そうですか。鋼君が気に入りましたか。でしたら、あなたにさしあげましょう。実の所、彼の処遇には頭を悩ませていたところだったんです。ですが、さしあげるからにはちゃんと面倒を見てもらわないと困ります。厭きたからって、いつものように簡単に捨てたりするんじゃありませんよ」
 この兄妹は、鋼のことをまるでペットの犬か猫の事のように話した。
「はぁい。わかってますって。このコさえちゃんとしてくれたらあたしの恋人にしちゃったっていいんだもん♪」
 葵は、呆気にとられている鋼の腕をとり、彼にウインクしながらそう言った。
「まあいいでしょう。…となれば、残るは良子さんですが…そうですね、今回のご褒美に大野さん達にさしあげましょう。煮るなと焼くなとお好きにしてください」
 以上の事を聞いて、大野達は悦び、鈴音たちは悲鳴をあげた。
 ここまで鈴音のミラージュを運転してきた佐野が加わって4人になった男達は、さっそくその場に良子を押し倒すと、彼女の美しい体に群がっていった。
「やっ。何する…」
 良子の抗議の声も、たちまち4人の男達のなかに飲み込まれてしまう。彼女の口、乳房、女性器、アナルは男達に弄ばれ、貪り尽くされようとしていた。催淫クリームの影響が残っていなければ、良子は恥ずかしさや悔しさ、そして痛さのあまり発狂してしまったかもしれなかった。逆に言うと、クリームによって強制的に発情させられた彼女の躰は、男達の暴行を悦んで受け入れていったのだ。
「むっ くっ くうぅぅん」
 4人もの男に犯されながらも、悦びの声をあげ、腰を振らざるを得ない良子の姿を見たとき、鈴音たちは『もう、ダメだ』と観念した。
 もうダメだ。私たちはここから…彼らから逃げることは出来ない。私たちは、ここで彼らの慰み物になるしかないのだ……。だけど、だけど……。
「でも、こんなことして父さん達や、警察が黙ってないわよ!」
 鈴音はそう言って、自分を鼓舞した。諦めてたまるもんか!ゆうちゃんにもう一度会うんだ! 会って、思い切り抱き締めてもらうんだ!
 だが、満は薄ら笑うだけだった。
「いやいや、警察は黙ります…黙っていただきます。ご両親の方は…そうですね、交通事故にでも遇わないように気をつけていただくとしましょうか」
「!」
 鈴音は絶句した。満が出来もしないことを言っているとは思えなかったのだ。
「では、そういうことで……あっ、そうそう。葵さん、康之さん達をここへと呼んでいただけませんか?ボクは鈴音さんを環兄さんの所へ案内しなければならないので、その間梨乃さんの面倒を彼らに見ていただきたいんです」
「へ? 満お兄ちゃん、梨乃ちゃんを彼女にするんじゃなかったの? あの連中呼んだら、梨乃ちゃん大変なことになっちゃうんじゃない?」
「ふふふ。もちろん、彼女になっていただきますよ。彼らを呼ぶのもその為の一環だと思ってください」
「ふぅん。ま、いいや。呼んであげる。で、あたしは鋼ちゃんとあたしの部屋にいってるからね♪」
 葵は携帯電話で『彼ら』に召集をかけた後、鋼の手を引いて彼女の私室に向かっていった。
「そうだ、鋼ちゃん。お姉ちゃん達にさよなら言っておいたら?」
 葵は鋼をじっと見つめた。その瞳に鋼はドキリとした。まだ13歳とはいえ、彼女は立派に美人になる素質を持っていた。
 妖しい光を宿してはいたが、クリクリッとした大きめの瞳、形の良い鼻、小さな吸い付きたくなるような唇、そして素直なサラサラとした黒髪、早くも大きく膨らんでいる胸…鋼はそれらに見覚えがあった。そう、13歳頃の姉もこんな感じではなかったか?
 鋼はそんな葵に言われるまま、姉達に
「さよなら」
 と言ってしまっていた。それがどんな意味を持つか考えもせずに。
 その時ドアが開いて『彼ら』が姿を現した。
「満さん、お呼びになった様で…」
 見るからにチンピラ風の康之が満に話し掛けた。彼の後に控えている若者たちも、揃ってステレオタイプのチンピラ風やら、ヤンキー風やらと言った出で立ちをしている。
「ハイ。ボクは用事で少々この場を空けなければなりませんので、その間、ここにいらっしゃる梨乃さんを皆さんで可愛がってあげていただきたいのです」
「そりゃ構いませんが、やった後で文句を言われても困りますぜ」
 そう言いつつも、康之は既に舌なめずりをしている。梨乃みたいなタイプの女は久しぶりだった。長年満の元で『処理』をしてきた彼の目は、梨乃をマゾだと見抜いていた。しかも、とびきりのイイ女だ。どんな声で鳴くのか、どんな味をしているのか…。康之は今までに無いくらい猛っている自分を発見していた。
「ふふ。どうせなら、ボクに文句を言わせるくらいにやってみてください」
「判りました。全力を尽くすとしましょう」
 康之はそう満に請け負った。見てろよ。オレにそんな事言ったのを後悔させてやる!
「では、鈴音さん、こちらへどうぞ」

 鈴音が連れていかれたのは、一階の奥まった所にある豪華な部屋だった。ただ、豪華なのは部屋の造りだけで、内装はというとあちこちにアニメのポスターやら、ガレージキットやらが散乱していて、鈴音をある意味でがっかりさせた。
 こんな部屋には、もっと格調ある絵画や、彫刻などが似付かわしいというものを。
「鈴音さん。こちらがボクの兄の環兄さんです」
 満にそう紹介された環は風呂に浸かっていた。事もあろうに部屋の中央に設けられたその風呂は、大人が5人は悠々と入れそうなほど大きく、風呂というよりは小型のプールと言ったほうが似合っていそうだった。
 だが、その風呂にはあと1人なんとか入れるだけのスペースも有りそうには無かった。何故なら、そこにはユニットいっぱいに肉が詰まっているからだ。そして、そのいっぱいの肉が満の兄の環であった。
 水による光の屈折でそう見えるわけではない。文字通り肉が、大人が5人は入れる風呂いっぱいに詰まっているのだ。
「兄は末端肥大症…いわゆる巨人病に冒されていましてね。このお風呂に入っていないと満足に生活する事が出来ないんですよ」
「…みつる、…そんな…こと…あんま、はっきり…いうなよぉ」
 風呂の中で環がうめいた。妙に甲高い、気に障る声だった。
「でも、こんな兄でもね、我が円上寺家の次期当主なんです。そして、もう結構な歳でもあるんです。そう、お嫁さんが欲しくなるような…ね」
 満が、少し忌ま忌ましげにそう言った。その事で色々と苦労しているのだろう。鈴音の知ったことでは無かったが。
 なるほど、鈴音はテストの意味が判ったような気がした。末端肥大症に冒されているのならば、頭や手足など体の末端部分が異常に大きくなってしまう。無論ペニスも例には漏れない。となれば、その異常に大きくなったペニスを受け入れられるだけの女性が必要になるワケだ。おそらく、大野の腕よりも大きくなったペニスを。
「子供を得るだけならば、人工受精やらなんやらで簡単にいくのですが、ほら、兄も男として生まれた以上は、女性とちゃんと結ばせてさしあげたいじゃないですか」
 ということで兄思いの満としては、兄好みの女性を何人も拉致してきては、彼に与えてきていたのだろう。けれど、結ばれる事は今だに達成してないと言うわけだ。
「そうだ、そうだ…やっぱり…おれのちんぽこ、ねもとまでぶちこんで、よがらせて、たっぷりざーめん、そそぎこんで…にんしんさせて、やりたいじゃないか」
 環は、チャプチャプと風呂の水と己の肉を揺らしながら、ケヒケヒと笑った。
「みつる…こんどのこも、いいぞ。おれ…すきになった。いままでのおんな、すきになったけど、おれの…はいらなかった。けど、このこ、ちゃんといれられそうなきが、する」
「ええ、鈴音さんは大野さんの腕をすっぽりと入れる事が出来るんですよ。たとえ今は無理でも、少しの間訓練すれば兄さんのも大丈夫になると思いますよ」
 満は鈴音に湯槽に入るように命令した。それを断れない鈴音は嫌々ながらも風呂の中に己を沈め…いや、沈められなかった。
 鈴音が脚を湯槽に入れると、その先には軟らか過ぎる環の体が横たえられていた。海で海鼠でも踏んだような感覚が鈴音の足の裏に伝わってくる。そしてその感覚は鈴音の足を滑らせ、湯槽に体をペチャーンと転ばせる形にさせてしまった。
 その時の音がパシャーンでもチャパーンでも無い理由は、おぞましくも簡単に説明できた。何しろ風呂の中には、まるでラードの塊の様な環の肉体があっただけではなく、お湯の代わりにヌルヌルのローションがたっぷりと入れられていたからであった。鈴音はそのローションと脂肪の塊の上に身を投げ出してしまったのだ。
「は、はは…は、このろーしょんは、おれと…おまえをとってもきちよく…させてくれるろーしょんだぞ。さいこうきゅうひんだぞ。みつる、すずねに…もっとかけてやってくれ…なかまで、ぬるぬるにしてやってくれ」
 兄にそう言われて、満は風呂桶でもって、チャパチャパと鈴音にローションをかけまくった。適度にぬるいローションは鈴音の肌の上をヌルヌルと滑り落ち、肩から下、乳房や腰、陰部までを濡らしていく。全身ヌメヌメになった鈴音の躰は、満のペニスをすら硬くさせるのに十分なくらい淫靡であった。だから当然、環のペニスもグングンと硬くそそり立ち始めていった。
 そして、ついに水面から突き出した環のペニスを見て、鈴音は我が目を疑った。それは生殖器などという生易しいものではなく、もはや凶器と言っていいものだった。
 第三の足かと見間違うそれは、長さで40センチ、太さで10センチは有ろうかと思われるシロモノだった。そしてその下に付いている陰嚢もこれまた大きく、片方だけで鈴音の乳房よりも大きいくらいだ。末期の巨人病に冒された男性器の成れの果てだった。
 環の体のほとんどは、脳を含めグニャグニャに軟らかいが、ここだけは例外にたまらなく硬く、熱かった。
「あなたは、コレを胎内に向かえ入れなくてはならないのですから、その為の準備をちゃんとしておきましょうね」
 そう言って満は鈴音の両足を拡げさせ、ポンプとシャワーノズルを使って女性器の中にローションを注ぎ込んでいく。
「あっ」
 己の性器をシャワーの温かい奔流にさらされ、そのムズムズする感覚に鈴音は小さくうめいた。
 温められた媚薬が、温められた粘膜から吸収され、血行の良くなった血液に乗って全身へと行き渡っていく。しばらくすると鈴音の体が熱く火照ってきた。じんわりと性器から愛液が滲みだしてくる。
 この媚薬は危険な薬だ!…鈴音の思考は、薬の虜にされる事への恐怖で満たされた。
 きっとこのローションは環を苦痛から助けるための物で、モルヒネとかに近い成分が沢山入ってるに違いないわ…。その証拠にさっきまで怖かったのに、いまじゃ、なんか楽しくなってきてる。なんか笑いだしたいような、うたいたいような…せっくすしたいような…あれれ、わたし、なにかんがえてんだろ?えーと、なにをかんがえてたんだっけ? そうだ。せっくすしなきゃ。くすくす。せっくす、せっくす、せーっくす! ああ、なんてきもちいいんだろう……。
「まあ、最初は全部入らないとは思いますが、モノは試しです」
 満はポーッとなっている鈴音の脇を抱えて持ち上げ、環のペニスの上に彼女をのしかからせる。すると鈴音のヴァギナは環のペニスの先端をヌルリと飲み込み、その半ばまでを受け入れてしまう。だが、そこ迄が今の彼女の限界であった。
 環のペニスを20センチほど残した段階で、彼女の身体は宙に浮いたままになってしまった。彼女の体重も、重力もこれ以上彼女を地球に近付けようとはしなかった。
「が、があああぁっ」
 身体の奥底を、太く大きな硬塊に突き上げられて、流石に鈴音は口から泡を吹いて悶絶してしまった。その瞬間、鈴音は、死ぬ…と思った。…死んだほうがマシだった。
 ゆうちゃん…たすけて……かすかに残った意識でそう呟くと、鈴音は気を失った。

 そして、それから数か月が過ぎていった…。
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