えちえち体験談
ベッドを見やった朱美は小さく叫んで、肩をすくませた。雄太たちがベッドに座り、にやにや笑ってこちらを見ていたのだ。遅れて振り向いた邦夫もぎくりとする。
「い、いつから見てたんだよ!」
「舌を入れるぞってところから、えへへ」
「あ、この、笑ったな!」
邦夫は弾かれたように朱美から離れ、動揺を鎮めるためか、部屋中を歩き回り始めた。五周目でやっと立ち止まり、照明を元の明るさに戻す。
「よ、よし。なら話ははやいな。さっそく始めるぞ」
「え? なにを?」
朱美の白い裸体に見とれていた雄太たちが、すがめた目を邦夫に向けた。あの3Pが4Pに向けた練習だったことを、すっかり忘れているようだ。
「よ、4Pに決まってんだろ!」
「あ、そ、そうだよね」
慌てて相槌を打ったものの、その表情はさえない。結局のところ、三人同時の絶頂すら成功していなかったのだ。
「で、でも、難しいよね……
「わかってるよ。だから、朱美が知恵を貸してくれたんじゃないか」
「あっ! そういうことか!」
察しのいい雄太は気づいたようだ。
「え、なに? なんのこと?」
「あのね、朱美さんはね──」
耳打ちしてもらっても、康二は半分も理解できなかったようだが、連続アクメと聞いて目を輝かせている。
「へへっ、連続アクメかあ……」
「まあ、そういうことだ。とりあえず、シーツを替えようぜ」
夜明けが迫っている。中学最後の夏休みは残すところ数時間──。クローゼットにシーツの替えがなかったため、少年たちは新しいタオルケットを代用にして、神聖なるベッドを整えた。
雄太は自分が4Pの要とばかりに、さっそく大の字になった。と、朱美が済まなさそうに声をかける。
「あ、ごめんね。体位を変えた方がいいと思うの。後背位じゃなく、正常位に……」
「あ、そうか。いつも旦那さんとやってる体位だね?」
「ええ、正常位だと、あの、ちょうどよく当たるの。だから、雄太くんは、その、お口で……」
新しく膣担当になった邦夫も、心底申し訳なさそうだ。
「わ、悪いな、雄太」
「いいよ。ぼく、たくさんしたから」
「ま、そりゃそうだ」
「ふふ、じゃあ、みんないい? おばさんがこつを教えるわ」
まるで降臨した性の女神のように、朱美はその一言一言で少年たちを驚かす。本人もその辺りを自覚しているらしく、真剣な物言いながら目が笑っていた。
「大事なのは最初のアクメなの。だから邦夫くんの責任は重大よ」
「お、脅かすなよ……」
「ふふ、ぶっつけ本番ね」
二人は手を取り合ってベッドに上がった。朱美の体を横たえて、邦夫が寄り添う。雄太たちは正座といかないまでも、床の上にあぐらをかき、「儀式」の成り行きを見守っている。
「ちょっと照れるわね」
「ま、まあな」
見詰め合った後、邦夫は朱美の肩に手を回して、包むように抱き締めた。首筋に唇を這わせつつ、内腿を撫でる。中断があったにも関らず、朱美の体はほとんど冷えていなかった。汗ばんだ肌に触れるだけで、体奥の熱が感じられるほどだ。
もしやと思い、邦夫は乳首に触れてみた。
「あっ……」
「こりこりだな……」
「そう、ずっと疼きっぱなし……」
潤んだ瞳に急かされて、邦夫は恥裂に指を滑らせた。じらしのテクニックなどくそ食らえだった。そもそも、その必要がないほどに朱美の溝は蜜で溢れていた。肉びらを開くだけで、くちゅくちゅと音が漏れる……。
「とろとろだな……」
「ええ、自分でもびっくりするくらい……」
おでこを寄せた朱美はそう囁き、邦夫の太腿をなでさすった。
「……もうじらさなくてもいいのよ」
「あ、ああ……」
邦夫は唾を飲み込んだ。4P達成の鍵を握っているだけに緊張もひとしおなのだ。それを察した朱美が自ら進んで両脚を開く。さらに邦夫の肩に預けんばかりに下肢を持ち上げた。
「ふふ、いつもこうしてるのよ。ね、手で持って」
「よ、よし」
朱美の両足首を掴むことで、互いの性器が上を向いた。濡れ光る朱美の肉溝はふっくらとほつれ、ごくわずかな収縮を繰り返している。誘っているのだ。邦夫は意を決し、朱美の両脚を肩に担いだ。女性器はさらに起き上がり、薄紅色の膣口が真上を向く。
「い、いいか?」
「ええ、きて……」
荒淫で芯までとろけた女性器に、瑞々しい男根が押し当てられた。
「あ、あん……」
灼熱の亀頭が膣口を押し広げ、肉襞をなめすように埋没してゆく。邦夫の背に回った朱美の手に力がこもり、爪が食い込んだ。担がれた下肢は引きつり、つま先が宙を掻く。
「は……あん」
夫と寸分違わぬ形状の男根で膣が満たされた。肉襞の一枚一枚がぴたりと吸いつき、少し動いただけでも膣鳴りがするほど密着している。
「ああ、そう……。そこがいいの……」
「よ、よし……」
歯を食いしばり、邦夫が動き出した。担いだ下肢をばね代わりに、ゆっくり、深く、緩慢な抜き差しを繰り返す。互いの性器は夫婦のように馴染んでいるが、唯一の違いは邦夫の若さだ。
「くっ! で、出るぞ!」
「あ、あんっ!」
「うー、まだまだ……」
勢いあまって一分も持続しない。だが、終わりは始まりなのだ。朱美の中で男根は見る間に復活し、さらに持続力を増強させて挑んでゆく。それが二度三度と繰り返され、朱美の体内に精液の海が生まれた。
「あん……ああっ、いいっ、いいわ……あっ」
たまった精液は抜き差しの度に掻き出され、その一部は子宮の中に押し込まれた。発情した子宮が下りてきて、亀頭の突き上げに当たりやすくなっている。朱美の体は連続アクメの準備をすでに終えていた。
邦夫が四度目の射精を迎えたのを機に、朱美は担がれていた下肢を自分で外した。
「ねえ、康二くんに入ってもらって……」
「い、いけそうなのか?」
「ええ、いけるところまでいってみるわ……」
邦夫はしがみついてくる朱美を抱き寄せ、一時的に対面座位の形をとった。
「康二。いいぞ、入ってくれ」
「お、おう」
長躯の邦夫がのそりと立ち上がり、ベッドに這い上った。男根をくわえ込んだ朱美の巨尻は圧倒的な量感だった。結合部からあふれた大量の精液と愛液が、タオルケットに大きな染みを作っている。
結合部分のすぐ上ではすみれ色の肛門がひくひく蠢き、康二を誘っている。散々繋がった肛門だ。何度も精を注ぎ込んだ直腸だ。康二は自分の所有物であることを確かめるように、朱美の排泄器官を覗き込んで唾をなすりつけた。
「あん!」
指で探るまでもなく、そこは男根を待ち望んでいた。
「へへっ、まずは3Pだな」
「きて……康二くん」
康二は腰のくびれを鷲掴みにした。男根に付着したままの蜜が乾いてごわごわしていたが、どうせすぐとろけるのだ。一気に突き入れる。
「あふっ!」
のけ反った朱美のあごから汗が落ちて、邦夫の頬を濡らした。
「あっ! あっ! あっ!」
康二の本格的に抜き差しが始まった。雄太と組んで十一回もアナルで達した康二だ。その腰使いは堂に入っている。
「あん! あん! あん!」
朱美はのけ反り続けている。
「こ、康二、とりあえず下になってくれ」
「わ、悪い。一発抜いときたいんだ。このけつを見ると、どうにも我慢できねえよ」
「わ、わかった。続けてくれ」
直腸担当の康二は下になれば思う存分動けなくなる。だからこそ、邦夫は好きにさせた。もっとも、よがる朱美を見上げているだけでも楽しいし、一体化した三人の腰は快感を共有している。邦夫にとってもありがたい休憩だった。
「康二くん、どう? 気持ちいい?」
「ああ、最高だ……やっぱいいわ……あんたのけつは……」
「ほんと? うれしい……もっと動いていいのよ……」
「お、おう! こ、これでどうだ?」
「そう、そうよ……はやく……ふかく……」
「おっ! うっ! はっ!」
三十秒と保たず康二が精を放った。同時に朱美も叫ぶ。
「く、邦夫くん、始めて! い、いまならいけそうな気がするの!」
「よ、よし! 康二、そのまま横になれ!」
「お、おう!」
邦夫は朱美を抱えて起き上がった。康二を敷き布団に見立てて、その上に朱美を押し倒す。もちろん、三人はひとつに繋がったままだ。邦夫は朱美の両足首を支え持つことでバランスを保ち、康二に負けじと膣への抜き差しを始めた。
「あんっ! いいわ……そこ……そうよ! 手前を擦るように! そう……もっと深く!」
「こ、こうか? ここか?」
「そう、そうよ! そのまま突いて! どんどん突いて! ああっ、子宮に当たってる! そこがいいの!」
「よ、よし! わかった!」
朱美の腰が小刻みに動き出した。膣はぐちゅぐちゅ鳴っている。邦夫はV字に開いた下肢を縦横に操り、最適な角度で渾身の一撃を加えていった。
朱美の尻に敷かれた康二も役割を心得ていた。朱美の上体を支えながら乳房を揉み立てて、ときおり乳首をきゅーっと引っ張っている。腰を思い通りに動かせない分、指先で乳房の堪能し、うなじを舌で味わい、赤い輪ゴムをくわえてはぱちんと弾いている。
朱美は顔を真っ赤にして雄太を呼んだ。
「ゆ、雄太くんもきて! お、お口で! お口でしてあげる!」
「う、うん!」
喜び勇んでベッドに飛び乗ったものの場所がない。すると、朱美は片手で上体を支えながら、雄太の股間に手を伸ばしてきた。陰嚢をそろりと撫で上げて、呼び寄せる。
「ゆ、雄太くんは、よ、横からきて!」
「う、うん!」
朱美は突き出された男根を握り締めた。いよいよ視界に桃色の膜がかかり、なにかにつかまっていないとどこかに落ちてしまいそうだ。薄れつつある理性の中、少年たちにはっぱをかける。
「み、みんな! わ、わたしがおかしくなっても、び、びっくりしないでね!」
「お、おう!」
「あ、あなたたちが満足するまで、や、やめないでね!」
「わ、わかった! まかせとけ!」
「あ、朱美さん! 痛いよ!」
「ご、ごめん! は、始まったの! お、大きいの! す、すごく……大きいの!」
そう叫ぶや、朱美は雄太の男根にむしゃぶりついた。
「うむぐくくっ!」
朱美のくぐもった喘ぎとともに、ついに4Pが始まった。数時間前に処女を失ったばかりのアナルには康二が入ってる。膣には夫の分身ともいえる邦夫が収まっている。そして、中学生ながら夫をしのぐ巨根の雄太に口を塞がれている。
(ああっ! ぜ、全部なのね! 全部塞がれたのね! すごいわ! これって、すごいわ!)
口を塞ぐ雄太、アナルに入っている康二に動きはない。無理に動けば男根が外れてしまうからだ。その分、邦夫が奮闘しなければならなかった。正常位で横たわる朱美の膣の奥深く、降りてきた子宮口を狙って三人分の打ち込みを続ける。
(ああっ! あ、当たってるわ! ちゃんと当たってる! すごい! 邦夫くん、すごい!)
桃色の膜がすべてを覆い尽くした。もう朱美に理性はない。快楽しかない。
「むふっ! むごっ! むぐううううっ!」
桜色の女体の至る所から粘っこい汗が噴き出した。それが朱美のアクメだった。連続アクメが始まったのだ。膣の収縮が暴走した。肛門括約筋にも連動し、朱美の下半身が制御不能になる。
「あぐうっ! あぐぐぐぐっ!」
「は、始まったぞ! 康二! 雄太! お、おまえらはどうだ! いけそうか! 合わせられるか!」
そう尋ねた矢先、邦夫は達してしまった。大声を出して持ちこたえようとしたが、うねる膣にまるで歯が立たなかったのだ。射精の痙攣をやり過ごしてから戦列に戻ると、今度は康二が果てていた。
「わ、悪い! おれ! 出しちまった!」
残るは雄太一人。仲間の視線が集まる。
「ごめん、ぼく、まだ……」
そのときだった。朱美が掴まれていた下肢を振りほどき、邦夫の腰に絡めてきた。白目を剥いたまま、狂ったようにぐいぐい引き寄せてくる。アクメの深淵に落ちながらもなお、少年たちを導こうとしている。
「よ、よし! 続けるぞ!」
「お、おう!」
「うん!」
雄太は朱美の頭をがっしり抱えて、猛烈なイマラチオを開始した。
「ふごっ! ふぐっ! むごごっ!」
朱美の喘ぎが高まった。フェラチオに手が回らないおわびにと、吸引を極限まで強めている。ずぽっ! ずちゅる! その音はまるで肉の管楽器だ。
「こ、康二! おれが引いたら、おまえが突け! 逆に出し入れするんだ! 抜けないように注意しろよ!」
「お、おう!」
朱美の下半身を満たす二人の肉棒も動きを再開した。邦夫が大きなストロークで打ち込めば、康二が小さなストロークで引く。それを毎秒一往復繰り返す。
「おごっ! むぐぐぐっ! あがががっ!」
朱美は泡を噴かんばかりのよがりようだ。邦夫の腰に巻きついていた下肢もすでに外れ、宙に向かって一直線に伸びている。邦夫は再び足首を掴むと、4P同時アクメを叶えるため、決死の抜き差しを繰り返した。
少年たちに声はない。とにかく限界まで持ちこたえようとの一心で、互いの昂ぶり具合を確かめ合う余裕すらない。そんな最中、朱美ただ一人だけが奇跡の予兆を感じ取っていた。
朱美だけが三本の男根と一体化しているのだ。連続アクメで理性が消し飛んでいても、それぞれの男根が時同じくして射精の準備に入ったことがわかる。朱美の生殖器がそう告げている。
(く、くる! くるわ! ひとつ! ふたつ! みっつ! みっつも!)
こんなことは初めてだった。アクメの深淵でのたうっていたのはわずか一秒前。気がつけば空高く舞い上がっていた。光に包まれて、光に満たされる。
(一緒に! わたしも! わたしも連れてって! ああっ! あああっ! ああああっ!)
アクメがアクメを迎えた瞬間だった──。
(あら、いやだわ……)
赤い輪ゴムに気づいたのは、駅のトイレでルージュを引いているときだった。慌てて外したが、捨てる理由もなく、ポケットに落とした。
(ふふ、三キロは痩せたかしら……)
鏡の中の自分にウィンクをして、朱美はトイレを後にした。綿のように疲れた尻をくっと持ち上げ、コンコースを闊歩する。
背筋を伸ばし、柔らかく微笑んで、夫と娘の待つわが家に帰るのだ。
■終
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