えちえち体験談

おしりな栞ちゃん 第二話

2013/11/22 09:39カテゴリ : オリジナルフィクション

学校から帰ってくるなり、ランドセルをお部屋の入口に放っぽって、まっすぐ学習机に向かった栞ちゃん、勉強熱心かと思いきや、そうでもなさそうです。
 いつもなら、明日の教科書とノートを入れ換えてから、きちんと机の横に掛けておくランドセルを放ったらかしにしてまで、急がなければならない用でもあるのでしょうか。それとも、普段の几帳面さを忘れさせるくらいの何かを、机の引き出しに仕舞ってあるとか。
 答えはというと、どうやらその両方だったようです。
 だって、今日は水曜日――平日では唯一、お兄さんにお尻を可愛がってもらえる日なのですから、栞ちゃんのそわそわぶりもわかるというもの。
 栞ちゃんのお相手である大学生のお兄さんも、水曜日の講義は午前中だけで終わりですし、アルバイトも水・日休みのシフトと、二人にとって最も都合の良い曜日が水曜日というわけです。
 だったら日曜日はどうなの? とお思いでしょうが、日曜日は栞ちゃんだけでなく、お父さんやお母さんもお休みになることが多いわけで、この水曜日にかける栞ちゃんの意気込みたるや、相当なものだということがおわかりでしょう。
 さて、その栞ちゃんですが、鍵つきの引き出しの中から取り出したピンク色の小さな容器を前に、早くも頬っぺたのあたりが赤くなっています。
 言わずと知れた、イチジク浣腸――お兄さんからもらった、それはまさににも等しいアイテムなのでした。
 学校に行く前にお顔を洗って歯磨きをするように、お兄さんのお部屋にお出かけする前に、きちんとおなかを綺麗にしておくなんて、いかにも栞ちゃんらしいエチケットではないですか。
「んしょ……」
 ワンピースのスカートをたくし上げて、返す手でパンツを膝のところまでずり下げた栞ちゃん、机に上体を預けるようにして、容器を包んでいるビニールパックを破りました。
 続けて、どきどきが机に押しつけている胸から伝わってくるままに、先っちょの蓋を摘み取って、後ろ手にお尻のほうへと。
 つぷぅ……ちゅうぅ〜……。
 ちょっぴり挿入する段階で手間取りましたが、無事に注入することができて何よりです。しかも、容器をちゃんと二つに絞って使っているあたり、ずいぶんと手慣れているのがわかります。
 何しろ、お尻という消化器の末端を可愛がってもらうだけに、おなかの中はすっからかんにしておかなくてはなりません。お兄さんのお部屋に通うようになったばかりの頃、エッチが終わった後で粗相をしてしまった恥ずかしさに比べれば、一時的におなかがごろごろするのなんて、ちっとも苦にならない栞ちゃんでした。
「んっ……ふぅ……」
 きゅ〜……きゅるきゅるきゅるっ……。
 おなかにずきんとした疼痛が走って、次第にうんちが我慢できなくなってきます。けれど、お兄さんのことを思えば、もっともっと我慢しなくてはなりません――というより、お兄さんのことを心に思い描くと、我慢しているのが逆に気持ちよくなってしまうのです。
 そして、イチジク浣腸を使っているときに思い起こされるのは、決まって粗相をしてしまったときの情景なのでした。
(あんなの……もうやだもん……だから……我慢しなくちゃ……)
 挫けそうになる自分にそう言い聞かせながら、栞ちゃんはきゅっとお尻に力を込めました。
エッチの後で、体の力もお尻の穴も緩みきっていたのですから、仕方がなかったといえばそれまでですが、お兄さんのベッドを台無しにしてしまった栞ちゃん、それはもうわんわん泣いたものです。
 怒られることよりも、嫌われてしまうことを恐れて、泣きじゃくることしかできなかった栞ちゃんに、けれどお兄さんはというと、マーブル模様になったお尻をお風呂場で綺麗にしてくれて、ものすごく優しくしてくれたのでした。
「お兄……ちゃぁん……」
 おなかのきゅるきゅるがぎゅるぎゅるになって、そろそろお尻の穴もひくひくしはじめている栞ちゃん、半ば無意識のうちにお兄さんのことを口にしていました。
 あのときは恥ずかしくて死んじゃいそうだった栞ちゃんですが、その一件以来、お兄さんに対する気持ちは、お尻好き同士から、大好きな人へとレベルアップしています。そんなお兄さんのために我慢しているのだと思うと、まだまだ頑張れそうな栞ちゃんでした。
  ジャーッ……ゴボゴボゴボ……。
 念のため、最後にもう一度だけお水を流して、すっきり気分で立ち上がった栞ちゃん、パンツを穿き直そうとしたところで、はたと手を止めてしまいました。
 そうと思いきや、逆にパンツを脱ぎはじめてしまったのは、いったいどういうことなのでしょうか。
「……いけないいけない。“宿題”だっけ」
 つい、いつもの癖でパンツを穿くところだった栞ちゃん、脱いだパンツを丸めてポケットに仕舞い込んでから、おトイレのドアを開けました。
 もちろん、学校でパンツを穿かないように、なんていう宿題が出されるはずもありませんから、間違いなくお兄さんの差し金なのでしょうが、次のエッチまでに宿題を出されるのが、栞ちゃんにとっては楽しみでもあったのです。
 それは純粋に、次があることの約束でもありましたし、会えないときにもお兄さんを感じていられるという安心感を与えてくれるものでした。
 何かをお尻に入れておくように言われたこともあれば、自分でお尻弄りをするように言われたこともありますし、逆に一週間お尻弄りを禁止されたこともありました。その時々で内容がまったく異なる宿題を、これまできちんと守れてきた優等生の栞ちゃんですから、今回の『パンツを穿かないでお部屋まで来ること』という宿題も忘れるわけにはいきません。
 そうすることに何の意味があるのか、お家の中ではわからなかった栞ちゃん、玄関を出たところで、吹きつける風に慌ててスカートを押さえてしまいました。
 パンツを穿いているときには気づかなかった、何やら心許ない違和感もそうですし、これから大通りに出てお兄さんのマンションに向かう間、どれくらいの人とすれ違うのか、まったく想像もつきません。
 膝小僧がようやく隠れるくらいのワンピース――これを着てくるのも宿題のうち――ですから、もし強い風が吹いたりすれば、道行く人にパンツを穿いていないことがばれてしまいます。かといって、スカートをぴっちり押さえたまま歩くのは、どう見たって不自然に映ってしまうことでしょう。
 それに加えて、通学路でばったりと上級生のいじめっ子集団に出くわしてしまったら、スカートめくりの被害に遭う可能性も否定しきれません。そんなことになったら、『栞はノーパン』だなんて、学校中に言い触らされてしまうに決まっています。
 いつもだったら、ほんの数分でしかないお兄さんのお部屋までの道程は、今の栞ちゃんにはずいぶんと遠く感じられました。

 幸いにして、それほど強い風も吹かず、いじめっ子集団と出くわすこともなく、マンションのエレベーターまでやってくることのできた栞ちゃん、お兄さんのお部屋のある階のボタンを押して、ほっと一息といったところです。
 それでもクラスのお友達と出会ったり、ママが教えている日舞の生徒さんに声をかけられたりしましたから、胸のどきどきは未だ冷め遣らないといった感じでした。
「わ……真っ赤っか――」
 エレベーターの鏡に映してみたお顔は、生まれつき色白ということもあって、頬っぺたの赤みが際立って見えます。変に思われはしなかっただろうかと、ちょっぴり不安になりつつも、無事に辿り着くことのできた安心感も手伝って、誰もいないエレベーターの中が居心地よく思えたとたん、
「……はぁ……」
 熱っぽいため息一つ、急にぞくぞくしてきた栞ちゃんです。
 お尻やあそこがむずむずするときとはまた異なる、言い知れないぞくぞく感に誘われるままに、ワンピースのボタンを一つ、また一つと、階が進むにつれて外していった栞ちゃん、自分でもなぜそんなことをしたいのか、よくわかりません。
(こんなの……ヘンだよぉ……)
 誰もいないエレベーターの中で、とうとう全部のボタンを外してしまった栞ちゃんの姿は、鏡に余すところなく映し出されています。
 左右に分かれたワンピースの間から、おっぱいもあそこも見えてしまっているとあって、耳までが真っ赤になっている栞ちゃんですが、仮にエレベーターから降りたところで誰かにばったり出くわしたとしても、これくらいなら前を合わせて駆け抜ければ済むことです。
 異様なくらいにどきどきに満ちたエレベーターは、やがて目的の階で止まりました。
 どこかの階で止まることもなく、降りた階の廊下にも人気はありませんでしたから、見ようによっては裸よりもいやらしい格好のまま、栞ちゃんはお兄さんのお部屋に向かいます。
 ピンポーン……。
 指先が震えて、上手くインターホンのボタンを押せませんでしたが、それが今の格好のせいなのか、それともこれからされることを期待してなのかは、ついにわかりませんでした。
『はーい、今いくよ』
 一週間ぶりに耳にしたお兄さんの声に、居ても立ってもいられないくらい舞い上がってしまった栞ちゃん、それが呼び水となったのかどうか、お部屋の前だっていうのに、とうとうワンピースまで脱いでしまったではありませんか。
 出迎えたお兄さんがびっくりしたのは言うまでもありませんが、今回の宿題は予想以上に効き目があったようで、そっち方面の才能までも開花してしまった栞ちゃんなのでした。  
いつも大人しいだけに、ひとたび興奮状態に陥ると反動で大胆になってしまうのでしょう、挨拶や会話もそこそこにベッドに上がると、自分でお尻を左右に割り開いた栞ちゃん、
「お尻……ちゃんと綺麗にしてきたから……」
 熱っぽい声で告げるなり、あそこからじわっと愛液を滲み出させました。
 もともと素質があったのは知っていましたが、短期間でよりMっ気を増した栞ちゃんの愛液を指先で掬って、すっとお尻の穴に指を挿し込んだお兄さん、意識して締めつけてくるその感触に、うんうんと頷いています。
 何気ない出会いから数週間、拡張と開発の成果を言葉以上に示してくるお尻の具合は、お兄さんからすれば百点満点をあげたいくらいの仕上がりでした。
「よし、えらいえらい。……じゃ、ご褒美あげないとね」
「うんっ」
 と、ズボンとトランクスをいっぺんに脱いで、ベッドに腰を下ろしたお兄さんのおちんちんに、栞ちゃんは嬉しそうに頬擦りしました。
 これまで色んなものをお尻に入れてきましたが、お兄さんのおちんちんが一番なのは言うまでもないことですし、これからもきっとそれは変わりないのでしょう。密集した剛毛から立ち昇ってくる汗の匂いも、先っちょから滲み出てくるしょっぱい液の味も、すっかりお気に入りの栞ちゃんです。
 ちゅっ……ちゅぱっ……ちろちろ……。
 お口に入りきらないので、そのぶん舌でぺろぺろしてあげるのが、栞ちゃんの精一杯です。それでも、お兄さんは充分すぎるくらいに気持ちいいのか、いつも頭を撫で撫でしてくれますから、嬉しくなっておしゃぶりにも熱がこもってくるというもの。
 ちゅっ……ちゅぽっ……れろれろ……。
 枕代わりのクッションを下に敷いて、お兄さんが腰を上げると、栞ちゃんもそれに合わせてタマタマのほうに移りました。
片方ずつ口に含んで、優しく舌の上で転がしてあげると、お兄さんが気持ちよさそうな声を上げます。お兄さんが気持ちよさそうだと、一緒に気持ちよくなれるのですから、お尻を可愛がられるのと同じくらい、おしゃぶりも大好きになりました。
 しかも、お尻の縁で知り合った(洒落?)二人ですから、当然、おしゃぶりはその下まで続くわけで――。
「いいよ……栞、すごく気持ちいい……」
 ちゅっ……ちゅぷっ……ぬむぬむ……。
 さらに腰を上げたお兄さんのお尻の穴に舌を這わせている栞ちゃん、呼び捨てにされて嬉しそうですが、“ちゃん”付けされない――お父さんもお母さんも栞ちゃんと呼びます――だけで、お兄さんが特別な存在に思えてしまうのですから不思議なものです。
 それに、いつだったかお兄さんが言ってくれたように、栞ちゃんもお兄さんのお尻を汚いなんて思ったことは、ただの一度もありません。
 栞ちゃんの中では、何から何まで特別なお兄さんなのでした。
「今日はお浣腸してみようか」
 二人してよだれでべとべとになった体を、いったんお風呂場で綺麗にしているときに、お兄さんはそう提案してきました。
「え? 栞、ちゃんとしてきたよ? ……ほんとだよ?」
 ひょっとして、まだ奥のほうにうんちが残っていたのかもしれないと、不安そうなお顔で振り返った栞ちゃんに、お兄さんは首を左右に振って、
「うん、栞のおなかは綺麗だよ。でも、それとこれとは別」
 そう言うと、きゅっきゅっとシャワーのノズルを回しはじめました。
 何だかよくわかりませんでしたが、とりあえずは大丈夫だったみたいでほっと一安心の栞ちゃんの前で、ノズル部分を外されたシャワーホースがお湯を湧き出させています。
 それを見せつけるようにして、栞ちゃんを膝の上に座らせたお兄さん、温度と水量を調節しているようですが、まさか――。
「イチジク浣腸とは、ぜんぜん違うと思うよ?」
 そのまさかで、びっくりしている栞ちゃんのお尻の穴に、そっとホースの先端をあてがったのでした。
 ぢゅうぅ〜っ……ぎゅぽぎゅぽぎゅぽ……。
 おなかの中を、ぬるま湯がゆっくりと逆流してくる音が、体の中から聞こえてきます。何が何やら、目を白黒させている栞ちゃんの見ている目の前で、おなかが次第に膨らんできました。
「おなかに……いっぱい……入ってくるよぉ……」
 重みと膨らみを増してきたおなかと、楽しそうなお兄さんのお顔を交互に見比べながら、不安そうな、それでいてどこか期待しているような声の栞ちゃん、イチジク浣腸の数倍、いえ数十倍もの注入量に、小刻みに全身を震わせました。
「これならお家でもできるよね? ……よし、そろそろいいかな――っと」
 頃合いを見計らって、ホースを取り除いたお兄さんは、ぽよんぽよんになった栞ちゃんのおなかをそっと手で撫で回しました。
おなかいっぱいご飯を食べても、ここまでにはならないだろうというくらいに膨れ上がったおなかは、当の栞ちゃんをして、夜店で売られている水風船を思わせました。ぴょこんと飛び出したお臍も、どことなくユーモラスに見えます。
「なんだかスイカみたい」
 自分のおなかをぽんぽんと軽く叩いてみると、スイカを叩いたときのような音がして、思わず笑ってしまった栞ちゃんですが、量に比べて苦しさはさほどありませんでしたから、ずいぶんと余裕たっぷりです。
「どう? そろそろじゃないかな?」
 ひとしきり笑い合ってから、そろそろだと踏んだのか、お兄さんは栞ちゃんの両足を抱えて、俗に言うおしっこポーズをとらせました。
 ぎゅるぎゅるぎゅる〜……。
 お兄さんの読み通り、しばらく時間をおいてからやってきた感覚は、注入された量が量だっただけに、とんでもない圧迫感をお尻の穴に急転直下で伝えてきます。
「んぅうっ! 出ちゃう……出ちゃ……うぅ……」
 ぎゅっと眉根を寄せた栞ちゃんに、
「ほら、出しちゃえ!」
 お兄さんのゴーサインが出た、その瞬間。
 ぼびゅぢゅうぅうぅ――ッ!
「んぁあっ!」
 お尻の穴が決壊するのと、栞ちゃんの背中が仰け反ったのは、ほぼ同時でした。
 びゅぢゅうぅうぅうぅ――ッ! びゅしゅっ! ぶしゅうぅうぅ――ッ!
「出ちゃ……ぁうぅうぅ――ッ!」
 ほとんど透明に近いお湯が、まるで鉄砲水みたいにタイルに打ちつけて、辺り一面に飛沫を撒き散らします。
 その、何かがいっぺんに抜けていってしまいそうな感覚は、ジェットコースターに乗っているときのようで、知らず知らずのうちに歯がかちかちと鳴っていました。
「まだまだ出てくる。……栞、我慢しないで最後までしちゃっていいからね」
ほとんど混じりっ気なしのお湯を見て、お兄さんはそんな風に言いましたが、言われるまでもなく、そうすることしかできない栞ちゃんです。
 お兄さんなりに、栞ちゃんが粗相をコンプレックスにしていたことを見抜いていたのでしょう、荒療治といえばそれまでですが、栞ちゃんのためを思えばこそ、今のうちにわだかまりをなくしてしまうに越したことはありません。
 ぶしゅっ! びゅぢゅっ! ぅぎゅぢゅうぅうぅ〜……。
 次第に勢いが弱まってきたお湯の色が示すまでもなく、自分のことは自分が一番よくわかっている栞ちゃん、お兄さんの腕の中で、不思議と穏やかな気持ちになっていました。
 だって、あまりにも鮮烈すぎたお浣腸がもたらしたものは、癖になってしまいそうな解放感と、お兄さんの腕に抱かれながら、一番恥ずかしいシーンを見守っていてもらえるという安心感だったのですから――。
 ぷぴゅっ! ぴゅっ! ぴちょぴちょぴちょ……。
 濁った水滴がぽたぽたと垂れてゆく音が、お風呂場にやけに響き渡ります。
 お兄さんに見られてしまうという恥ずかしさも、いつしか見られていたいという願望に変わって、
「んっ……見ててね……お兄ちゃん……お兄ちゃぁんっ!」
「大丈夫、ちゃんと見守っててあげるから」
 きゅっと手を握り締められる、その温もりに包まれながら、出口に向かって押し寄せてくるお馴染みの感覚を、栞ちゃんは理性とともに解き放ったのでした。
  
お風呂場からベッドまでを、お姫様抱っこで連れてこられた栞ちゃん、お兄さんの首にこれまた両手を回したりしていて、ラブラブモードも全開です。
 晴れているのに薄曇といったお天気が、一気に日本晴れになったようなものですから、ますますお兄さんのことが好きになってしまった栞ちゃんなのでした。
「これでもう、心置きなくできるね」
 栞ちゃんをベッドに寝かせて、ここぞとばかりに両足を抱え上げたお兄さんにも、嬉しさが移ったみたいです。
 だって、粗相の件以来、エッチもどこか一方通行気味だったのですから、二人で一緒に気持ちよくなれることが、よっぽど嬉しかったのでしょう、いつにも増して念入りな愛撫に、栞ちゃんも全身で気持ちいいって応えました。
「ん……んむぁ……ふぅん……」
 マーガリンなんか使わなくったって、お浣腸によって内側から解されたお尻の穴は、早くも二本目の指を迎え入れています。お兄さんに対する気持ちが、何よりの潤滑剤になっているのは、自分からキスをおねだりしにいったことからも窺えるというもの。
 粗相をした日のファーストキスに込められていた想いに、今こそ応えるつもりでいる栞ちゃん、積極的に舌を絡めて、混じり合った唾液に喉を鳴らしていました。
『あのね、お尻が好きだから栞を好きなんじゃないよ。他の誰でもない、栞のお尻だから好きなんだよ』
 思い返されるお兄さんの告白に、まだお返事していないことに気づいて、唾液の糸を引かせつつ、唇を離した栞ちゃん、
「お兄ちゃん……栞のこと、いっぱい可愛がってね。お尻だけじゃなくって、もっといっぱい、色んなとこ……栞のぜんぶ、ずっとずっと可愛がってほしいの――」
 じっとお兄さんの目を見つめて、はっきりと自分の所有権を委ねたのでした。
 言葉は足りなくても、気持ちははっきりと伝わったのでしょう、栞ちゃんを抱き寄せて、前髪を掻き上げたお兄さんは、おでこにちゅってキスしてきました。
「うん。もっともっと、ずっとずっと可愛がってあげるから――」
 誓い合うように、もう一度しっかりと唇を重ねて、お兄さんは栞ちゃんからもよく見えるように、両足を肩に抱え上げる体勢を取りました。
 これまでのエッチにおいては、そのほとんどが後ろからのものだっただけに、体位そのものに特別な意味合いが込められていると知って、どきどきは否応なく高まってきます。
ずぬぅ……。
 いつもと同じなのに、何かが微妙に違うような気がするアナルセックスに、その一部始終から目が離せなくなってしまっている栞ちゃん、その何かに気づくには、あと少しばかり大人になる必要があるみたいです。
「栞のアナル、きゅーってなってるよ? うんちするとこにおちんちん入れられてるのに、こんな風になっちゃうんだから、いけない子だね」
 意地悪な言葉も、栞ちゃんを昂ぶらせてくれるものでしかなく、よりおちんちんを締めつけては、甘えた声を漏らす栞ちゃん、
「だって……だってぇ……大好きなんだもん……」
 なんて、よくわからない言い訳が口をついて出てしまうほど、おちんちんが出たり入ったりするのに目を奪われています。
 ぬぷぅっ……ずぷぅっ……ぬぷぅっ……ずぷぅっ……。
 何も使わずにおちんちんを迎え入れられたということは、これまでの拡張のおかげでもあったわけで、びくびくと脈打つような感触も、その火傷しそうな熱さも、直腸壁を通してはっきりと伝わってきました。
「ふぁあっ……おしり……すごいよぉっ……」
 あそこから滴る愛液が、おなかのほうにまで伝っていることからしても、栞ちゃんの感じようがわかるというもの。  
直腸に入ってくるときには、『きゅっ』と力を込めて、出てゆくときには、『んっ』と息んで、ますますお兄さんとの息もばっちりの栞ちゃん、六歳にして覚えてしまったアナルセックスの味に、すっかり虜になってしまったようです。
 ぶっ……ぶぴゅっ……ぶぴっ……ぷひっ……。
 にちゃにちゃくちゅくちゅという粘っこい音とともに、空気の漏れるはしたない音まで聞こえていましたが、こんな風になれるのも、お兄さんの前ならでは。
「はぅうぅっ……栞、すごく……ヘンだよぉ……いっぱい……ヘンになっちゃうぅっ!」
 込み上げてくる快感を、どう形容していいものかもわからない栞ちゃんらしく、しきりに『ヘン』という表現を用いては、おかっぱ頭を激しく左右に振り立てて、
「ひゃんっ! ぉしっこ……おしっこ出ちゃうっ! おしっこぉ……っ!」
 お尻の穴を擦り立てられる感覚が、尿意までも呼び覚ましてしまったのでしょう、このままの体勢だと、どうなってしまうのかわかっていても、またまたベッドを汚してしまうことになったとしても、止めることのできなかった――いえ、止めたくはなかった栞ちゃんでした。
 ……しょわぁあぁあぁ……しょろしょろしょろ……。
 すぐ目の前にある割れ目から漏れ出したおしっこが、栞ちゃんのお顔をびしょびしょにしていきます。
「はぷっ……ぷぁあっ……んぐぅっ――」
 他でもない自分自身のおしっこを、お顔はおろかお口でも受け止めることになって、思わずむせ返りそうになった栞ちゃんでしたが、お兄さんにキスをされてしまったことで、それすらもままなりません。
 ……ごきゅ……っ……。
 二人の喉が一緒に鳴って、甘酸っぱい液体を喉ごしに感じた瞬間、栞ちゃんは今度こそ本当に『ヘン』になってしまったのだと思いました。
だって、こんなの……こんなのって――。
「――栞、すごく可愛いよ」
 すかさずお兄さんが、栞ちゃんの心に生じた疑問を振り払ってくれます。
 そうでなければ、また一つコンプレックスが増えていたに違いない栞ちゃん、お兄さんが認めてくれるのなら、おしっこを飲んでしまったことすらも、自分の中で正当化してしまったのでした。
「お兄ちゃん……お兄ちゃぁんっ!」
 他でもないお兄さんが可愛いって言ってくれるのなら、きっとそれでいいんだと、何やら確信めいたものを覚えつつ、昂ぶった心に導かれるくままに、栞ちゃんはさらにもう一段階上の高みへと、身も心も昇華させていったのでした。
「栞、一緒にイこうね」
 重ねられた手のひらから、お兄さんがしっかりと自分を繋ぎとめていてくれることが伝わってきて、今ならどこまでも飛んでいけそうな気がしました。
「うん、一緒にぃっ」
 おしっこの匂いに包まれて、指と指同士が自然に絡まり合って、本当に一つになっているんだっていう嬉しさが、全身で感じられます。
 アナルセックスは、お兄さんに『される』ものじゃなくて、二人一緒に『する』ものだと知った栞ちゃん、おちんちんがびくびくしているのを感じ取ると、きゅうっと直腸全体で優しく包み込んであげたのでした。
 どぷっ! どぷっ! とぷっ! とぷっ……。
「んっ……んぁあっ……んぅうぅッ!」
 ごぷっ! ごぷっ! こぷっ! こぷっ……。
 注ぎ込まれる精液を、おなかの奥へ奥へと飲み込むようにして、栞ちゃんの直腸が蠕動します。イチジク浣腸とも、シャワーでのお浣腸ともぜんぜん違う、おなかがそれを求めているような、そんな脈動を繋がり合った部分で覚えながら、
「イ……っくぅうぅうぅうぅうぅうぅ――ッ!」
 果てしない高みへと、栞ちゃんはお兄さんと手に手を取り合って、どこまでも羽ばたいていったのでした。  

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