えちえち体験談

むかしのはなし。#2

2018/06/24 21:21カテゴリ : ジャンル未設定

 むかしのはなし。#2 
日時: 2007/06/27 23:23 名前: E_jan 

#2立てさせて頂きました。
改めてよろしくお願いいたします。
 

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 Re: むかしのはなし。#2 ( No.1 ) 
日時: 2007/06/27 23:18名前: E_jan

その23
日高は彼氏とデート、恵利瀬は用事がある(もちろん言い訳だろう)ということで、その晩は、佐川とふたりで『Ber 14』へと赴いた。
男ふたりでのバー呑みも悪くはない……もんなんだが、バーボンマニアの佐川と一緒だと、ちょっと雰囲気が違う。
店に着くなり、バック・バーをキラキラした目で見つめている。
「うわー。オールドグルームスの皮ラベルっっ! こんなのまで置いてあるんですか!?」
「ええ、高いですけどお飲みになりますか?」
「ぜっ、ぜひっ!」

そこまで酒にこだわりのない俺にはよくわからないが、佐川はショット1杯2500円のバーボンをウキウキした表情で注文する。
「これはなぁ、日本に200本しか入ってきてないレアな限定モノでな。1本1本ナンバリングがあってだな……」
いかにその酒が稀少なものかを力説する佐川を無視して、俺はフォアロゼ・ブラックを注文する。
ふみちゃんが呑んでいた酒だ。

ちりん、とドアのベルが鳴る。
「あっ、江口さんいたぁ!」
振り返ると、ふみちゃんが満面の笑顔を湛えていた。
なんというか……とてもキラキラした笑顔だった。
春らしい白いワンピと、浅黄色のボレロがよく似合っている。
この娘は、会うたびに美しさが増すように思う。

「明日のこと、待ち合わせとかなんにも決めてなかったから……」
まるで、飼い主を見つけた犬のようだ。
彼女に尻尾があったら、きっと、ぶんぶんと音を立ててそいつを振り回していただろう。
「ここにいてくれればいいな、って思って……」
そういって、俺の隣にぴょこん、と座った。

「ああ、ごめんな。ちょっと忙しくてさ」
「ほんと、すっぽかされたらどうしようって、泣きそうになってたんですよ!」
「そんなことするわけないじゃん。約束したでしょ。ぜったい予定空けとくって」
あはは、と笑いながら対応したが、心の中は違和感でいっぱいだった。
彼女は、いつのまにこんなに「なついて」いたのだろう。
なつく、というのも失礼かもしれないが、俺には今の彼女が目をキラキラ輝かせて尻尾を振る飼い犬のように見えていたのだ。
こないだまでとは、なにか雰囲気が違う。

「あ、あの……この人は?」
ぼそっと佐川が聞いた。
「ああ、ここで知り合った……」
言いながら、佐川の方を振り返り、その表情を見て、愕然とした。
目を見開き、口もだらしなく半開き状態で固まっている。
これは……。

「えーと……ここで知り合った娘で……」
そういえば、ふみちゃんのフルネームを、知らない。
そんな困惑を感じたのだろう、ふみちゃんはちょこんと頭を下げて、三浦芙美代です、と挨拶し、佐川に向かって微笑んだ。
「あっ、お、俺……じゃなくて僕、佐川慎吾ですっ!」
佐川は立ち上がって、ぎくしゃくと頭を下げた。
その頬は真っ赤に上気している。

……わかりやすい。実にわかりやすい。
佐川はふみちゃんに一目惚れしたのだ。
他人が恋に落ちる瞬間というのを、初めて目撃したが、こんなにもわかりやすいものなのだろうか。
視界の端でグラスを磨いていたマスターがふっ、と小さく笑ったように見えた。
俺の場合、恋とは少し違っただろうが、はじめてふみちゃんに出会ったときは、やはりこんな顔をしていたのかもしれない。
そう思うと、恥ずかしくて逃げ出したくなる。

「あのっ、ぼきゅはっ、えぐちゅきゅんのどうりょおで親友でしゅっ!」
ツッコミ所満載の自己紹介を続ける佐川。
緊張からか、舌が回っていない。
微笑ましいを通り越して痛々しくすらある。
こんな佐川を見るのは初めてだ。
「そうなんですか、よろしくお願いします」
にこやかに対応するふみちゃん。
彼女はまったくわかっていないだろう。

「ところで江口さん、明日待ち合わせ6時で大丈夫ですか?」
「うん。大丈夫」
「あの……場所ですが、ハチ公前って、どうですか?」
また、ベタな場所を指定するもんだ。

「いいけど……人が多くてわかりにくいかもよ?」
「いいんです。一度、あそこで待ち合わせってやってみたくて……」
「……そ、そうなんだ。わかった、いいよ。6時にハチ公ね」

などと、会話している最中も、佐川のことが気になって仕方ない。
というか、視線が痛い。
「あ、あのっ……三浦さんは、その……江口の彼女なんですか?」
真剣な眼差しで、ストレートど真ん中な質問を投げかける佐川。
普段のクールさなど、みじんも感じられない。

「いえ、その……彼女っていうか……その……」
ふみちゃんの返答も妙に煮え切らない。
前回会ったときには感じられなかったたぐいの、篤い好意を感じさせる。
この一週間で、彼女の中で何かが変わったのか、それとも今まで隠していたものが急に吹き出してきたのか……。

よくわからないが、たぶん、この場で俺が「彼女だ」と断言してしまえば、きっとそれは彼女にとって既成事実になるような気がする。
しかし……。

ふみちゃんは、俺にとってどんな存在なんだろう?
たしかに外見だけでいえば、これ以上ないほどのストライクだ。
スタイルだって、服の上からわかるぐらいに素晴らしい。

あの大きな胸を揉みしだき、細い腰を抱いて思い切り犯してみたいと思う。
あの可憐な声を喘ぎ声に変えてみたいと思う。
キュートすぎるアヒル口に俺のモノをくわえさせられたら、と思うだけで勃起してしまう。

彼女を自分のものに出来れば、それはとてつもなく幸運なのかもしれない。

だが、そんな肉欲以上のものが、まだ俺の中にはないような気がする。
ふみちゃんでなければ駄目だ、と思えるような、決定的な何かがない。
そんな状態でふみちゃんを抱けるほど、今の俺は強くない。

幸運は幸福とは違う。
俺は恵利瀬を想った。
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.2 ) 
日時: 2007/06/27 23:33名前: 名無しのゴンベエ

ふみちゃんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
ウヒョー 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.3 ) 
日時: 2007/06/28 00:06名前: バラバラ

久々のふみちゃん登場ですね。
表面上は落ち着いていても、心の中ではいろいろと妄想が広がっているのは若い男の故の行為でしょうか。
ところで江口さんはおっぱい星人ではないといっていたような気がしますが、大きな胸を揉みしごきたいというのは一体…?(笑) 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.4 ) 
日時: 2007/06/28 02:41名前: E_jan

コメントありがとうございます。

>バラバラさん
この頃はおっぱい星人、というほどではないですが、巨乳好きでしたw
10年以上も前の話です。やっぱ、好みも変わるんですよ。

20代も後半になってやっと貧乳の素晴らしさに開眼したのですw
その24

だからといって、すんなりとふみちゃんを佐川に譲るほど、俺は大人でもなかった。
「残念ながら、まだ口説いてないんだ」
そんな言葉で『権利』を主張してみせた。
「あ、そうなんだ……」
佐川のオーラが萎んでいくのがわかる。
そんな言い方をすれば、情に厚い佐川が引き下がるのはわかっていた。
……が、ふみちゃんについて、俺はよくわかってなかった。
この一言がどんな嵐を巻き起こすのか、まったく理解していなかったのだ。

「くっ、口説いてくれるんですか!?」
がたっと、椅子を揺らしてふみちゃんが立ち上がる。
見えない尻尾をぶんぶんと振りまわして、ハアハアいってる子犬状態だ。
「あ。いや、その……」
思わず口ごもる。
「口説かないのか?」
キラキラした瞳で佐川が聞いてくる。
うわ、なんか期待してるよ、佐川くん。

「マ、マスタ〜」
思わずマスターに、か細い声で助けを求めた。
「バーテンダーはお客様の恋愛には口を挟みません」
つれない返事だ。
紳士的に、とか口出ししてたくせに。

「で、どうなんだ江口?」
「あ、明日、期待していいんですかっ?」
しつこいぞ、佐川。
何を期待してるんだ、ふみちゃん?
こら、笑うな荒木。
……なに、この四面楚歌。

「ちょっと待て。先に聞きたいんだけど……ふみちゃんは俺と付き合いたいわけ?」
「え? ……その……」
「俺のどこが好きなわけ?」
「……なんていうか……優しいところ」
困ったような顔になるふみちゃん。そんな表情も素敵だから困る。

「俺のこと、よく知らないだろ?」
出来る限り優しい口調で言った。
ふみちゃんを責める気はない。
ただ、この場で結論めいたことを口に出す気はないだけのことだ。
だが、佐川に期待を持たせるようなことを言う気もない。
よくあるラブコメのように、優柔不断にして、友人と恋のライバル関係になる、なんていうのはゴメンだ。

「あのね、俺、ふみちゃんのこと好きだ、と思う。でも、まだ『と思う』っていう段階」
「……はい」
しんみりとした返事だ。
「俺さ、ちょっとまえに失恋したばっかりでさ」
「え? そうなのか?」
と、佐川が意外そうな顔をする。
こいつ、本当に1ミリも気が付いてないのか……。

「そうなんだよ。で、すぐに気持ち切り替えられない。それにまだふみちゃんのこと、よくわかんないし、ね。だから『と思う』が取れるのにはもう少し時間が必要だと思うんだ」
ばしっと言い切った。俺、頑張った。
「でも……」
ふみちゃんは目に涙を溜めていた。
「でも、お付き合いしながら、気持ちを深めていくっていうのもありなんじゃないですか?」

予想外の反撃だった。
というか、理解できなかった。
なんで、急にこんなに俺に固執し始めたのだろう?
少なくとも前回会ったときとは、気持ちのテンションが違いすぎる。
ふみちゃんは、なにか焦っているようにも感じられる。

「私はあっ、江口さんが好きですっ! 大好きですっ! 私とちゃんとお付き合いしてください!」
初めて聞く、彼女の大声だった。
その意外な大胆さに、俺も、佐川も、そしてマスターさえも固まってしまった。
だめですか? と、ふみちゃんは言った。ぼろぼろと涙を流しながら。

それは反則だろう、と思った。
どうでもいい相手ならまだしも、ふみちゃんに、泣きながらそんなこと叫ばれて、だめです、なんて言えるわけない。

マスターに視線を投げる。
いいんですか、マスター? 俺、このままだと『安心できる常連さん』じゃなくなっちゃいますよ。
マスターも困ったような顔をしていた。

「とりあえず……時間をくれないか」
俺は吐き出すように言った。
「さっきも言ったように、俺はふみちゃんのこと好きだ、と思う。だけど、ちょっと急すぎる。考えさせてくれ」
「……はい」
涙ぐんだまま、椅子に座り直すふみちゃん。
佐川は魂を抜かれたような顔で黙りこくっていた。

ちらりと時計を見ると、まだ11時を廻ったところだった。
「悪い、俺、先帰るわ」
そういって、何枚か札を置いて、カウンターを離れる。
「ちょ、ちょっと待てよ」
あわてたように佐川も椅子を降りる。
まあ、たしかにこの状況で置いてきぼりは、たまらんだろう。

「あのっ!」
その背に、ふみちゃんの声が掛かる。
「あの……明日、楽しみにしています」
俺は軽く手を挙げてそれに応える。
あんなに楽しみだった約束が、妙に重苦しいものに感じられた。
「なんか、すごいことになったな……」
店を出てすぐ、冷静な振りをした佐川が言う。
「んだな……。驚いた」
「でもさ、いい娘じゃないか」
「ああ、いい娘だ」

そう答えつつも、そうは思っていなかった。
酔ったふみちゃんを送ったときに感じた「危うさ」を、今日も感じていた。

あれは、純粋ゆえの真っ直ぐさなのだろうか?
天然ゆえの危うさなのだろうか?

違うと思った。
もっと、ひと癖もふた癖もある、得体の知れない何かが、彼女には詰まっている。
恵利瀬のことがあったから、というだけでは説明の出来ない何か……「危険信号」とでもいうような何かが、俺の心をふみちゃんに向かわせていないような気がしていた。

駅で佐川と別れたあと、俺はタクシーを捕まえ、恵比寿方面へと向かった。
何故だかはわからない。
ただ、無性にひなちゃんに会いたくてたまらなかったのだ。
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.5 ) 
日時: 2007/06/28 07:00名前: バラバラ

>20代も後半になってやっと貧乳の素晴らしさに開眼したのですw
そ〜だったんですか。
まあ、確かにフェチや嗜好というものは急なものかもしれませんね。(笑)

さて、ふみちゃん急接近の状態ですね。
いきなり積極的なふみちゃんに対して江口さんは恵利瀬のことを引きずってか消極的に。
やはり難しいところですね。
ところで江口さんのふみちゃんに対しての言葉を見て思わずジンさんと深雪さんのことを思い出してしまいました。(笑) 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.6 ) 
日時: 2007/06/28 08:15名前: さく丸
E_janさんもてすぎ!

羨ましいです。
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.7 ) 
日時: 2007/06/28 11:25名前: オールドルーキーm

いつも、楽しく読ませていただいています。
E_janさんもてすぎ!

羨ましいです。

次の展開も、興味深いです。
コンペの最終結果も・・・ 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.8 ) 
日時: 2007/06/28 16:23名前: 名無しのゴンベエ

なんかわかるなー江口さんの気持ち
真剣な恋愛に疲れると行きたくなるよねキャバって・・・
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.9 ) 
日時: 2007/06/28 21:48名前: E_jan

いつもコメントありがとうございます。
ほんと、嬉しいっす。
その25

間隔を空けずに店に顔を出した俺に、ひなちゃんは驚くと同時にものすごく喜んでくれた。
「きゃ〜! 江口さん来てくれたんだぁ!」
はじける笑顔とは、こういう笑顔のことなんだろう。
とりわけ美人ではないが、笑った顔にはなんともいえない愛嬌がある。
本当に嬉しそうだ。
「なんか顔見たくなっちゃってさ」
「えーほんとー? うれしぃな!」
そういって、腕にすがりつく。

「お仕事、忙しいんでしょ?」
「ああ、そっちの方はとりあえず一段落。ひなちゃんはどう? 忙しい?」
「うーん、そうでもないね。まだあんまり指名とか取れないし……」
「これからでしょ、これから」
「うふふ、がんばりまーす」

ニコニコ顔のひなちゃんを見ていて、なんとなく会いたくなった理由がわかってきた。
なんというか、「実に簡単」なのだ。
よほどの無茶や、明らかなマナー違反をしないかぎり、「彼女たち」キャバ嬢は、「俺たち」客を嫌ったりしない。
みんなキャバではモテモテの自分でいられるのだ。
出勤している以上は、いつだって俺たちの来訪を心待ちにしてくれている。
もちろん、それは疑似的なものでしかないし、心待ちにされるのも、金蔓として、ではあるだろう。

しかし、逆に言えば、その大前提さえわかっていれば、気楽に楽しむことができる。
擬似的な恋愛を、擬似的と認めて楽しむ、ある意味「ごっこプレイ」的な楽しさが、キャバの醍醐味だ。
真剣な恋愛に、いささか疲れている俺にとって、「ごっこ」は気楽でいい。

ふみちゃんの時に感じたような「彼女でなければならない理由」などは、ここにはない。
ひなちゃんでなければ駄目、なのではなく、ここに来ればひなちゃんに会えるから来る。
たぶん、彼女でなくてもいいんだと思う。

それに、まだ会って数回のふみちゃんに、デレデレと甘えることなんて、出来はしない。
しかし、それ以下の回数しか会っていないひなちゃんになら、それが出来てしまう。
なぜなら、ここはキャバクラだからだ。

この時は、そんな風に思っていた。
まだ、キャバクラのいい面しか見えていなかったのだろう。

「あの、こんなこと聞くのもなんだけど……お金、大丈夫なの?」
「まあ、ぎりぎり……かな」
経済的には本当にギリギリだった。
社会人1年生が頻繁に通うには、キャバは高すぎる。

「あまり、無理はしないでね」
そう言いながらも、ひなちゃんの顔は笑っている。
どこまで本気で心配してくれているのは、わからない。
俺はカモかもしれないが、カモだと自覚があるのならば問題はないはずだ。
出来る範囲でカモをやろうと思った。
翌日、早めに出勤した。
朝礼を前に、社内は思っていた以上にざわついている。
先に来ていた日高は困惑気味な顔をしていた。
「なんか、あんたの話題で持ちきりよ」
「……へ?」
「新人がコンペ通るのかどうか、みんな興味津々みたい」
「ああ……そうか……」
「今やちょっとした有名人になってるよ☆」
そういえば、廊下やエレベーターで、なんともいえない視線を感じたような気がする。

「1次通っただけで快挙だもん。2次プレゼンは通っても通らなくても、今後、江口は注目されるちゃう。無様な仕事、できないよ?」
「困るな、それ」
「ふっふっふ。あたしたちのリーダーなんだから、ビッっとしててよね☆」
にこっと、『日高スマイル』を繰り出してくる。

2次プレゼンが終わり、なんとなく、ゴールしたように思っていた。
しかし、「それから先」だって、当たり前のように、ある。
そのことを完全に失念していた。

「おはようさん」
佐川が出社してきた。
昨日の今日だけに、どうにも照れくさい。
あまり見られたくないところを見られてしまったことに変わりはない。
「さあ、大会議室いくぞ!」
俺の肩を叩くと、そのまま肩を組む。
不器用な佐川なりの配慮なのだろう。

大会議室には、すでに大勢の社員が集まっていた。
席はほぼ埋まっており、俺たちは壁際に立つことにした。

「おい、江口ってあいつだろ?」
「新人の癖に2次かよ」
「田上が推してるらしいぜ?」
「いいなあ、企画部はいい新人がいて……」
「なんか生意気そうな顔してるな」
「瞳ちゃんと大喧嘩してたらしいじゃん?」
「仕事できるようには見えないよな」

ざわめきの中に、俺の噂が混じっているのがわかる。
好意的なものや、悪意を孕んだものなど、実に様々なだ。
ワイドショー的に面白がられているのだろう。
思わずキョロキョロしていると、ふと、強い視線とぶつかった。
瞳ちゃんだ。

ドア近くの壁に寄りかかっている瞳ちゃんは、無遠慮な視線を俺に投げかけている。
といっても、いつものような敵意丸出しの「ダークサイド瞳ちゃん」の視線ではない。
もっと、弱々しい……肉食動物に追いつめられた小動物が、大きな敵に投げかける「最後の意地」みたいな視線だ。
ダークグリーンのスーツ姿に瞳ちゃんは珍しく髪をポニーテイルのようにまとめている。
ちょっとやつれた頬が、弱々しさを強調しており、妙な色気を醸し出していた。

俺も視線を外さない。
自信はなかった。
あるわけがない。
ただ、やり遂げた満足感だけが、俺を支え、そして視線をぶらさずにいたのだ。

やがて、役員たちが会議室へと入り、ざわめきが小さくなっていく。
司会進行の声が、月に1度の全体朝礼の開始を告げても、俺と瞳ちゃんは睨み合ったままだった。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.10 ) 
日時: 2007/06/28 22:08名前: ピロ

読んでて緊張してしまいました(笑)
楽しみにしてます 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.11 ) 
日時: 2007/06/28 22:33名前: バラバラ

やはりこのままひなちゃんにハマっちゃうのでしょうか?
キャバ導入編ってところでしょうか。

さてコンペの結果の発表ですね。
瞳ちゃんの表情ともども気になります。(笑) 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.12 ) 
日時: 2007/06/28 23:37名前: E_jan

その26

「そのへんにしといたら?」
恵利瀬の声で、我に返り、瞳ちゃんから視線を逸らす。
見ると、日高、佐川、恵利瀬が3人そろって困ったような顔で俺を見ていた。
「……そうだな」
壇上に視線を移すと、すでに社長がなにやら訓辞を垂れている。
いやが上でも緊張感が高まり、嫌な汗が出てくる。

結果はさておき、充分に頑張った。
それでいいじゃないか、と、さっきまでは思っていた。
しかし、瞳ちゃんと対峙してからというもの、どうしても結果が欲しくなっていた。
瞳ちゃんの悪巧みがバレた今更、約束もなにもないとは思うが、それでも落選ならば、あの女はきっと、俺の退社を迫ってくるに違いない。
そのときは、言い訳をせずに退社を選びたいと思う。
約束は、やっぱり約束だ。

ふと、汗ばむ手に、誰かが触れた。
右手を恵利瀬が、左手を日高が握ってくれたのだ。
見ると、佐川と日高も手を繋いでいる。
「なんか臭いよなぁ、こういうの」
「いいじゃん、まだまだ青春、ってことで」
「そうそう。これが青春だ」
俺たち4人は顔を見合わせて、笑った。

社長が咳払いをひとつ、した。
「……では、今年度の社内コンペの結果を発表します」
いよいよ、その時が来たのだ。
昼休み、瞳ちゃんに屋上へと呼び出された。
ちょっと遅れていくと、青い空の下、ダークな雰囲気を身に纏った瞳ちゃんが鉄柵に寄りかかって、煙草を吸っていた。
俺を見つけると、ふうっと、深く、長く煙を吐き出し……、そして、おめでとう、と言った。

「すごいね。あんたの勝ちだわ」
「……俺ひとりの力じゃないですから」
「謙遜はいいよ。あの企画、真剣に感心したからさ」
そう言いつつも、その顔からは毒気が抜けていない。
そういう台詞はもっと爽やかな表情で言うもんだと思っていた。

つかつかと、俺に近寄ると、煙草を銜えたまま、ギリギリまで顔を近づけた。
といっても、身長差がある。
瞳ちゃんの顔は、俺のネクタイのあたりだ。

煙草を捨て、ヒールで潰しながら、煙を思い切り俺の顔に向かって吐きかけた。
むっとする俺を見て、楽しそうに笑う瞳ちゃん。
そして、いきなりボディー・ブローをたたき込んだ。
油断していた俺のみぞおちに、小さな拳が綺麗にめり込む。
「ぐ……」
思わず悲鳴を挙げ、身体をふたつに折った俺の顔を両手で掴む。

そして……キスをした。
「身長差あるからさ、こうでもしないとキスもできないでしょ?」
そういって笑う瞳ちゃん。
「私の負け。好きにしていいよ」
敗北宣言もハンパない。

想像を絶するコンボをくらい、あっけにとられている俺の前で、瞳ちゃんは白いブラウスのボタンを外し始めた。
「ちょ、ちょっとまてよ!」
「賞品よ、遠慮なく受け取って」
そういって、完全に前をはだけてしまった。
純白の、シンプルなブラに包まれた胸が露わになる。
トランジスタ・グラマー、という死語を思い出させるような、いい胸だ。

「あのさ瞳ちゃん、屋上はマズイよ、屋上は」
「ふふ、そうね。マズイわよね」
そういって、手を止めた。
本当に、この女はとんでもない……。

「明日、ホテル取っておくから……」
「いや、その……いいからさ、もう」
「約束は約束よ」
「それはそうだけど……」

瞳ちゃんは涙ぐんでいた。表情はダークなままで。
「約束は守って貰うから」
「……それは、敗者の言う台詞じゃないんじゃないの?」
「その敗者に情けを掛けるんなら……私を抱きなさい。それが最高の情けよ」
二の句が継げない。
女子高生のような、ロリロリ・フェイスが口にすると、得も言われぬ迫力がある台詞だ。

「……ごめん、俺、正直、瞳ちゃんじゃちんちん立たないよ」
なんとも情けない言い訳、いや、告白だが、事実だ。
「……そんなもの、いくらでも立たせてあげるわよ」
そう言うと、背を向けて、ブラウスのボタンを掛け直しはじめた。

ったく、なんて女だ。
俺は内ポケットから煙草を取り出す。
そのとき、ふと、視線に入った瞳ちゃんの足が、震えていた。
きっと、ボタンを掛ける指も震えているのだろう。
それを悟らせないように、背を向けたのだとわかった。

鬼のように思えても、やっぱり瞳ちゃんだって怖いんだ。
魔が差す、というのはこういうことを言うのかもしれない。
気が付くと、俺は背後から瞳ちゃんに抱きついていた。
「いやっ!」
瞳ちゃんが小さく悲鳴を上げる。
俺の指はブラの上から、乳房に食い込んでいた。
決して大きくはないが、柔らかく揉み心地のいい胸だった。

「あっ、や、やめて……」
瞳ちゃんの強気が崩壊した瞬間だった。
さっきは自分から誘ったのに。
やめて、だってさ。

得体の知れない加虐性が、心の奥底からわき上がってくるのを、押さえることが出来なかった。
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.13 ) 
日時: 2007/06/28 23:54名前: バラバラ

コンペの結果は…どうやらうまくいったようですね。
これでやっと落ち着くことができそうです。(笑)

しかし、あれだけいっていたのに江口さんエンジンがかかったようで。(笑)
瞳ちゃんも普段とは違う表情を見せてきちゃいましたね。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.14 ) 
日時: 2007/06/29 00:03名前: 名無しのゴンベエ

うぉー、その展開ですか!
つ、続きをー 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.15 ) 
日時: 2007/06/29 02:07名前: 名無しのゴンベエ

「こんな遅くに子供は早く寝なさい。起きるんじゃないの!」って下腹部で自己主張する愚息に言ってやったゼ! 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.16 ) 
日時: 2007/06/29 13:12名前: さく丸
ちょっと期待していた
エロイ展開に(o^-’)b

マジに面白いです 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.17 ) 
日時: 2007/06/29 15:47名前: いお

くぅ〜!
ここまで引っ張ってこの展開。萌えます!
まだおっぱいつかんだだけなのに、愚息MAXですよ!
続き、期待してます! 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.18 ) 
日時: 2007/06/29 15:51名前: 名無しのゴンベエ

キタ〜!!!!
ついに瞳ちゃんが…
続き楽しみにしています。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.19 ) 
日時: 2007/06/29 21:04名前: KEVIN

純愛路線というかなんというか、キャバ嬢のほうでもこっちでも
E_janさんのお話の主人公っていままでひとりの女性としか
エッチなことしてなかったんですよね。
そんな主人公の大暴走!
これはこの先が楽しみです。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.20 ) 
日時: 2007/06/30 06:40名前: ドイツ人

お も し ろ い で す!!!

理性が支配している、普段の社会生活の中で、フッと何かがきっかけで、
本能が暴走する・・・・その瞬間ってぇのは、もう、たまらなく興奮しますよね。

その瞬間を、すごくうまく書き込んでいますよね。
E_janさんの文才に、しばしカンドー。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.21 ) 
日時: 2007/06/30 09:05名前: E_jan

コメントありがとうございます。
ついにエロっす。というか、もうね、鬼畜です。

その27

瞳ちゃんは、油断していた。
まさかこのタイミングで襲われるとは思ってもいなかったのだろう。
「ちょ、ちょっと……離しなさい」
密着させた身体全体から、その狼狽ぶりが伝わってくる。

かまわずに、強弱をつけて胸を揉む。
「やめてっ、明日、ホテルで……ね!」
瞳ちゃんは俺を振りほどこうと必死だが、体格も体力も違いすぎる。
その抵抗は、単に劣情を呼び起こすだけだ。

しかし、なんだろう……? この違和感は。
耐え難い興奮のなかでも、強く感じる不条理さは。
先ほど、大胆にブラウスを広げた女が、なんでここまでうろたえるんだ?

「ね、やめてっ、明日ホテルで……抱かせてあげるからっ」
悲鳴に使い声で瞳ちゃんが言ったとき、その正体が判明した。

考えてみれば、屋上で俺を誘うなんて、ちょっとおかしい。
あれは、途中で俺が止めるだろう、という計算の上でのパフォーマンスだったに違いない。
彼女は彼女なりのプライドで約束を守ろうと思ったのだ。

ただし、それは彼女のプライドを満足させる形でなければならない。
あの、不遜な態度、開き直った物言い……。
いかにも、抱かせてやるわ、という雰囲気。
すべてが彼女の演出だったのだ。
抱かれるにしても、精神的優位に立ちたかったに違いない。

俺はまんまと瞳ちゃんの手のひらで踊らされていたってわけだ。
だが、大芝居を終え、緊張感が切れたタイミングで俺に抱きつかれ、瞳ちゃんはパニックになった。
そして、かぶり続けていた仮面を壊してしまったのだ。
よほど驚いたのだろう。

……考えれば考えるほど、人を馬鹿にした女だ。
ふつふつと怒りがこみ上げてくる。
沸き上がる加虐的な気持ちに、怒りが加われば、そこから先はもうノンストップだ。

俺は胸を掴む手に力を込めた。
「い、いたい……」
そのか細い声が燃え上がる加虐性に油を注ぐ。
「奴隷になるって、言ってましたよね?」
耳元で囁く。
「ちょ、ちょっと……まって……」
完全に声が怯えているた。
しかし、俺は遠慮する気はなかった。
ブラを押し上げ、今度は生乳を鷲掴みにする。

「やあっ……やめろ、馬鹿っ……」
必死で虚勢を張ろうとするが、もはや見え見えだ。
「約束は守って貰うから、でしたっけ?」
そういって、軽く突き飛ばす。
瞳ちゃんはよろよろと倒れ、うずくまってしまったが、すぐに顔を上げ、俺を睨んだ。
……草食動物のような、弱々しい目で。
もう、威厳もなにもない。
おねがい、ゆるして。そう訴えかける目だ。

しかし、もう同情などしてやらない。
この女は人の気持ちを逆手に取る策ばかりを練る。
弱いところを見せれば、きっとすぐに瞳ちゃんのペースに持ち込まれてしまうだろう。

「瞳……」
呼び捨てにすると、ぞくぞくとした感覚が背中を走る。
こいつはもう、俺の奴隷だ。
「これ、くわえてくださいよ」
俺はズボンの前を開け、いきり勃ったモノを取り出した。

「私じゃ勃たないんじゃなかったの?」
侮蔑の笑みで見上げながら、瞳が言った。
語尾が震えている。

俺は力を込めて、柵を蹴る。
がん、と大きな音が響いた。
「黙ってくわえろ」
「ひぃ……」
両腕で顔を覆う瞳。
その腕を引っ張って、腰の前に顔を持ってくる。

「なんでもしてくれるんでしょ?」
自分の声とは思えない声が言った。

もう、瞳の目に力はなかった。
おずおずと舌を伸ばし、ゆっくりとそれを口に含んでいった。
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.22 ) 
日時: 2007/06/30 09:54名前: バラバラ

うわ〜っ、ついに江口さんの逆襲が始まっちゃいましたね!
まさかこのまま調教とか虐待とかしませんよね?(笑) 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.23 ) 
日時: 2007/06/30 20:35名前: 名無しのゴンベエ

続きマダー? 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.24 ) 
日時: 2007/06/30 23:47名前: 名無しのゴンベエ

あっ鬼だ!m9(^ヮ^) 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.25 ) 
日時: 2007/07/01 02:11名前: 名無しのゴンベエ

過去ログ 高慢、女上司の災難 に雰囲気、似ている・・・。  
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.26 ) 
日時: 2007/07/01 12:36名前: さく丸
凄くよいです♪d(⌒〇⌒)b♪ 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.27 ) 
日時: 2007/07/01 12:42名前: E_jan

>25ゴンベエ様
ご指摘、ありがとうございます。
「高慢、女上司の災難」チェックしてみました。
感想→「わー。似てるー。やべー!」

モロかぶりにはならないと思うので、広い心でお読み頂ければ幸いです。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.28 ) 
日時: 2007/07/02 15:50名前: 名無しのゴンベエ

続き、お待ちしております! 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.29 ) 
日時: 2007/07/03 00:21名前: E_jan

その28

ブラウスをはだけさせ、胸を出したまま、跪いてフェラをする。
……それはたまらなく扇情的な光景だった。

舌使いは、外見からは想像できないほど、すさまじい。
みるみるうちに、俺のモノは堅さを増していく。
「さすが常務仕込みのフェラですね」
侮蔑の言葉に瞳ちゃんは、目を閉じ、いっそう激しく舌を使う。

俺はさらなる快感を得ようと、瞳の頭を掴むと、強引に喉の奥まで突っ込んでいく。
「ぐぶっ……」
苦しそうな声を上げ、口を離すと、地面にうずくまってゲホゲホと激しく咳き込んだ。
「お願い……もう、やめて……」
涙でにじんだ目で見上げながら、か細い声で言う。
「だめだ」
そういいながらも、俺はちょっとだけ冷静さを取り戻しつつあった。
たしかにこれ以上は屋上ではマズい。
とりあえず、ズボンの前を整え、立てよ、といって、腕を引っ張って、強引に瞳を立たせた。

膝ががくがくと大きく震えているのを、もう隠せていない。
さらけ出した胸を隠すように、腕を交差させて前屈み状態だ。
「あ、あした……なんでもしてあげるから……。ここでは、もう……許して……」

この期に及んでも『してあげるから』かよ……。
やはり、このまま終わりにするというのでは、どうにも気が済まない。
「……パンティ脱いでくださいよ」
冷たく言い放つ。
「え……でも……」
俺はスカートに手を伸ばし、めくり上げる。

「きゃ」
「できないなら、脱がしてあげましょうか?」
「い、いや……それだけは許して……ね?」
「素直に脱いだら、なにもしませんよ」
「ほ、本当?」
「ええ、本当ですよ」
しばらく逡巡したあと、瞳はスカートの裾から手を入れた。

瞳は完全に状況判断が出来ない状態のようだ。
冷静に考えれば、なにもしないのに下着を脱がすわけがない。
それとも、俺が下着フェチかなにかだと思ったのだろうか。
まあ、今回は、本当に瞳を犯す気はなかったのだが……。

「ほ……本当に……なにもしない?」
「ええ。瞳ちゃんにはもう手も触れませんよ。約束します」
その言葉にすがるように、瞳はゆっくりと、ストッキングを脱ぎ始めた。
片足を抜くときに、ちらりと見えた白い下着がたまらなく刺激的だ。
「約束、守ってよね……」
ストッキングを脱ぎ終わり、パンティに手を掛けたところで、もう一度聞いた。

「わかってますよ。あんまりゴチャゴチャ言うと、今すぐ犯しちゃいますよ?」
あわてたように、瞳はパンティを脱いだ。
とにかく一気に脱ぐことで、恥ずかしさを軽減しようとする、そんな素振りだった。
今度は、薄い茂みが見えた。
剃っている、とかではない、天然に薄い陰毛のようだ。
ロリキャラには似合っている。

「ぬ、脱いだわよ……」
そういって、スカートの裾を直し、ストッキングとパンティを俺に投げつける。
ちょこっと力を取り戻しつつある目が、これが欲しかったんでしょ変態、と言っているかのようだった。
俺は白い、小さな布きれを広げた。
クロッチの部分が少し汚れて、濡れていた。

「あれ? 瞳ちゃん、ちょっと感じてた?」
その部分を突きだして見せる。
「そ、そんなわけないでしょ、変態っ」
「ふーん……変態ね……」
そういいながら、パンティをぐるぐると丸める。
そして……鉄索に歩み寄ると、おもいっきりビルの外へと、それを投げ捨てた。

「ちょ、ちょっとなにするのぉっ!」
あわてて鉄索へと走り寄る瞳、だが、もう手遅れだ。
見ると、途中で広がったパンティが風に乗り、ふわふわと落下していく。
下は大通りで、人通りも少なくない。
「どっかの変態が拾ってくれるかもしれませんよ?」
これまで泣くのを我慢していたのだろう。
うわーん、と声を上げ、瞳は号泣した。

今日は、ここまで、だ。
「明日、楽しみですね」
そういうと、俺は泣きじゃくる瞳に背を向け、階段室の方へと歩き始めた。
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.30 ) 
日時: 2007/07/03 01:07名前: 名無しのゴンベエ

う〜ん。まあ、なんというか同じアナのムジナ男女の葛藤かな。
これに巻き込まれた同期の人間が可愛そうであるが
ここまでくれば愛など語らず、ひたすら獣道に堕ちて下さいな。
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.31 ) 
日時: 2007/07/03 07:30名前: バラバラ

うわ〜っ、これはかなりすごい方向にいっちゃいそうですねぇ。
江口さんもSが好きだったのかな?
しかしこの二人の真意はいかに…? 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.32 ) 
日時: 2007/07/03 07:48名前: 名無しのゴンベエ

キャバ嬢を・・のEさんと同じ人とは思えん 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.33 ) 
日時: 2007/07/03 08:41名前: 名無しのゴンベエ

おもしろいなぁーーーー!
めっちゃ期待してますよ!!! 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.34 ) 
日時: 2007/07/03 10:19名前: さく丸
かなり良いです。

続きが楽しみッス!
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.35 ) 
日時: 2007/07/03 10:36名前: 名無しのゴンベエ

瞳ちゃん逃げちゃったりして〜w 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.36 ) 
日時: 2007/07/03 23:10名前: 名無しのゴンベエ

とにかくパワーを感じます。
今後の攻防が楽しみです。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.37 ) 
日時: 2007/07/04 00:57名前: 名無しのゴンベエ

そっか?マンネリでおもしろくない… 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.38 ) 
日時: 2007/07/04 22:11名前: 名無しのゴンベエ

おもしろいかどうかは個人の好みだからいいとしても
マンネリというのとは違うとおもうけど?? 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.39 ) 
日時: 2007/07/05 07:59名前: 名無しのゴンベエ

動きが出て来たところだし、期待 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.40 ) 
日時: 2007/07/05 12:49名前: 名無しのゴンベエ

オタク女の時もそうだったけどこういう展開にした時、読者が最も興味を持つのは仕事の話なんだよね。
キャバ女やエロ話は二の次になる。
あの作品は仕事もしっかり書いてくれてた。
ところがこの作品はそこら辺が今のところ非常にファジー、不満を持つのもある意味しょうがないかな。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.41 ) 
日時: 2007/07/05 14:55名前: 名無しのゴンベエ

かなりいい 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.42 ) 
日時: 2007/07/05 15:21名前: 名無しのゴンベエ

E_janさん
続きマダ〜!!!! 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.43 ) 
日時: 2007/07/06 02:26名前: 名無しのゴンベエ

まあ、これから仕事の話もまた出てくるでしょうし、
誰かの作品と比較して、ではなく、E_janさんの一作品として読むと、
いろんな楽しみも出てくるのではないでしょうか。
「キャバ嬢を愛して」は大人の魅力満載でしたので、
若い頃のちょっとワル?なとこを読むのは新鮮ですからね。

>>1E_janさん
続き楽しみにしています。いつもありがとうございます!
手に汗握る展開ですw 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.44 ) 
日時: 2007/07/06 21:53名前: 名無しのゴンベエ

E_janさんどうかしちゃったのかな〜? 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.45 ) 
日時: 2007/07/06 22:56名前: jack

ボーナスが出たのでお外で遊んでるのかな〜
早く帰ってきて〜
待ってるよ〜 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.46 ) 
日時: 2007/07/10 10:04名前: 時雨

E_janさん....
お帰りお待ちしております 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.47 ) 
日時: 2007/07/10 21:45名前: 名無しのゴンベエ

フェードアウトのパターンだな。。。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.48 ) 
日時: 2007/07/11 17:55名前: 期待age

更新お待ちしております!! 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.49 ) 
日時: 2007/07/12 01:29名前: 新参者

ふぅ〜
今日も更新なしか
明日また来ます。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.50 ) 
日時: 2007/07/13 01:17名前: E_jan

コメントしてくださったみなさま。

放置状態長くて、本当に申し訳ないです。
転職とかいろいろあって、なかなか時間が作れずにいます。

投げ出すつもりはないので、もう少し状況が落ち着くまでお待ち頂ければ幸いです。
この連休には続きをアップしようと思っております。
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.51 ) 
日時: 2007/07/13 01:39名前: 名無しのゴンベエ

スレ主様がそうおっしゃるなら、
気長にお待ち致します。

でもなるべく早くね!
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.52 ) 
日時: 2007/07/13 02:08名前: ぱお

よろしくね〜♪ 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.53 ) 
日時: 2007/07/13 02:55名前: 通りがかりの人

っちょっと!!
転職って 田上さんは???? 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.54 ) 
日時: 2007/07/13 07:01名前: ドイツ人

E_janさん、気長に待っています。
とっても期待していますので。

(・・・転職って、文筆業の方じゃなかったのですね) 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.55 ) 
日時: 2007/07/13 07:33名前: バラバラ

体調を崩されていないか気になっていたんですが、プライベートで忙しいのでしたら仕方がないですね。
落ち着いてからの更新を待っています。
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.56 ) 
日時: 2007/07/13 08:41名前: さく丸
おとなしく待ってます。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.57 ) 
日時: 2007/07/13 10:26名前: オールドルーキーm

皆さん!ゆっくり待ちましょう!!

私も、我慢汁一杯にして待ちます。

E_janさん、仕事も頑張って下さい! 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.58 ) 
日時: 2007/07/14 23:56名前: E_jan

待っていてくださった方、本当にありがとうございます。
仕事が落ち着くまで、ペースは遅くなると思いますが、頑張って書き続けていこうと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。
ちなみに、田上さん(仮名)の人の独立に付き合っての転職、というか独立ですw
その29

階段を下りながら、膝の震えを感じていた。
虚勢を張って、震えを隠していたのは瞳ちゃんだけじゃない。
ほんの、ひとかけら程度の冷静さを取り戻した時から、俺も震えを感じていた。
それを悟られたくなくて、より大胆で冷酷になろうと思ったのだ。

怯える瞳ちゃんの顔。
それを思い出すと、妙にゾクゾクとしたものが背筋を走る。
ぐうっと胃が持ち上がる、嘔吐にも似た感覚を覚えるのだ。
その感覚の正体に、俺はまだ気が付いていなかった。

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