勃起はペニス海綿体に血液が流れ込むことで起こります。

では、普段はなぜ海綿体に血液が流れ込まないのでしょうか？

それは、海綿体の血管平滑筋が収縮していて、普段は海綿体への血液の流入を阻止しているからです。

この血管平滑筋を弛緩させて、血液の流入を起こすのが一酸化窒素です。

男性は性的刺激を受けると、神経伝達物質である一酸化窒素（NO)が放出されます。

一酸化窒素が海綿体の血管平滑筋組織に取り込まれるとサイクリックGMPという物質が発生します。

このサイクリックGMPが平滑筋を緩めることで、それまで抑えられていた動脈からの血液が一気に流入してきます。

海綿体は血液で満たされて膨張しますが、海綿体のまわりは白膜という固い膜で覆われているので、それ以上膨張することができず、血液の圧力で固くなります。

動脈から血液が流れ込んできただけなら、通常は静脈からすぐに流れ出ていくのですが、海綿体が膨張したことで静脈が圧迫されて、血液が流れ出ていく量は減少します。

行き場を失った血液は海綿体にとどまって勃起が維持されます。

射精などで性的興奮が収まるとサイクリックGMPを分解する酵素が働いて、海綿体の平滑筋が収縮をはじめます。

したがって海綿体に流れ込む血液量が減少しますので、今まで圧迫されていた静脈が拡がり、流れ出ていく血液量が増えます。

こうして急激に勃起は収まっていくのです。

サイクリックGMPを分解する酵素をPDE5といいます。

つまりPDE5は勃起の大敵なのです。
シアリスの働き

シアリスは、勃起の大敵であるPDE5の働きを阻害します。

したがってサイクリックGMPが破壊されないので、勃起をアシストするということです。

シアリス自体に勃起を促す成分があるわけではありません。
シアリスの飲み方

レビトラはセックスの2〜3時間前に服用します。

即効性という点ではバイアグラ、レビトラのほうが上ですね。

バイアグラ、レビトラは飲んで1時間もすれば効果があらわれてきます。

ただし、シアリスは効果持続時間がバイアグラ、レビトラとは比較になりません。

シアリスの効果持続時間

レビトラの効果は20ｍｇ錠で8〜10時間ほどですが、シアリスは24〜36時間効果が持続します。

ただ、こんなに長い間やり続ける人もいないと思うので、ここまで長くなくてもいいんですけどね。

シアリスのいいところは「食事の影響を受けにくい」ということです。
シアリスの副作用

シアリスは医薬品なので副作用はあります。

主な副作用は

・ほてり
・頭痛
・消化不良

などですが、それほど重篤なものではありません。

注意点はネットで購入しないこと！

シアリスはネットでも購入できますが、ネットで販売されているものは半分以上は偽物、粗悪品と言われています。

このようなまがいものを飲んでいると、重篤な症状を引き起こすかもしれません。

シアリスは即効性があるので、中折れ防止には有効です。

しかし、レビトラを飲み続けても、根本的に中折れが治療されるわけではありません。

一時的な効果です。

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