えちえち体験談

20160301-転生(改3)ハッピ..

2016/04/08 17:56カテゴリ : ジャンル未設定

20160301-転生(改3)

 ……たごう様、したごう様、したごう様、「したごう様ー!」はあ、はあ、はあ、はあ。

 気が付くと両手が中空を舞っていた。なにかにすがり付くように……。わたしは夢にうなされて目が覚めたようだ。天井が涙でにじんでる。息が荒い。汗もかいてる。そして……、胸が苦しい。
 頭を起こして心臓に手のひらを当てると、鼓動が激しいのが分かる。こんなにも酷い夢を見たのは初めてだ。一体どうしたのだろう……。
 枕もとに目をやると、もうすぐスマートフォンが鳴る時間だ。わたしは、虚ろな頭でベッドを出て、のろのろと着替えを始める。姿見を見ると、ずいぶん顔がほてっているのが分かる。パジャマを脱ぐと、全身も熱くほてっている。胸に手をやり、気を静めようとそっと目をつむった。ふーと息を吐くことを何度か繰り返し、ようやく顔の赤みが取れる。わたしは、安心してセーラー服を身に着け始めた。
 したごう? そうだ。したごうと叫んで目が覚めた気がする。シャツのボタンを留める手が止まった。その名前を思うと、なんだか懐かしい、そしてズキッと胸が痛む。一体誰なの……? そんな風に考えてノロノロと着替えていると母の声がした。
「瞳! ねえ、起きている? あと少しで8時ですよ」
 その声に、わたしは急いで長い髪をバレッタで留め、下へ降りて行った。

「お父様、お母様、行ってきます」
 玄関を出ると、もう9月だと言うのに、太陽がやけにまぶしかった。日差しを手で遮りながら、わたしはまた今朝の夢の事を考えてぼーっとして歩いていた。
 車を洗っていた父の秘書の秦野さんが「大丈夫ですか。もしよかったら送っていきましょうか?」と心配そうに聞いてくれた。わたしは微笑んで「大丈夫です。ありがとうございます」と言って門を出た。
 いけない事だ。他の人に心配を掛けるなんて。きっと、わたしがなにか悩んでいると思ったのだろう。しっかりしなくては……。そう思い背筋を伸ばして歩いた。
 一時停止の標識の前で左右を確認していたら、右側から幼馴染の聖さんが歩いて来た。
「おはようございます。瞳さん」
 彼はそう言って、爽やかに笑った。その笑顔にわたしは、ほっとする。夏休みに見ぬまに、また身長が伸びたようだ。わたしは、少し見上げて挨拶をした。
「おはようございます。聖さん」
 わたしたちは、二人並んで横断歩道を渡った。
「どうしたんですか? 新学期そうそう。なにか元気がありませんね」
 聖さんはわたしの顔を見て、心配そうに言った。
「変な夢を見てしまって。うなされて起きたんです」
「それはいけませんね。どんな夢です?」
「それが、よく知らない人が出てきて」
「知らない人とは?」
 わたしは、少し迷ったがあの名前をくちにした。
「ええ……。したごうと言う人です」
 聖さんは、あごに指を当てて考えた。
「それって、まさか、源順とかいて「したごう」と言う人じゃないですよね?」
 わたしは、それを聞いて鼓動が早まった。
「きっと、その人だわ。夢に出た人は。……ところで、なぜその名前を?」
 彼は、少し戸惑い気味に言った。
「ちょっと、その辺の時代には興味がありましてね」
 そうだった、彼は歴史学者になるんだと前から言っていた。もう少し聞いてみたかったわたしは、なるべく顔を聖さんの方に向けずに話した。
「……そう。それって、いつの時代ですか?」
「うん。それが平安時代の10世紀ころ。西暦900年頃ですよ」
 その言葉に驚いて、わたしは聖さんの方へ顔を向けてしまった。が、急いでまた前を向いた。
「ねえ、瞳さん。それってまさか、今ネット小説ではやりの転生じゃないでしょうね?」
 聖さんが、私の方を見て心配そうにそう言った。
 それを打ち消すように、わたしは大げさに言った。
「まさか。そんな訳ないでしょう。きっと、昨日見た歴史ドラマに出てきた名前でしょう? ごめんなさいね。心配かけてしまって」
 私は、取って付けたような言い訳をした。昨日見た番組は、歴史ドラマでは無くて転生を扱った番組だ。その体験談と同じような事がわたしに起こったのかも知れない。そして、聖さんが今言ったように、10世紀から転生していたとしたら。わたしのこころは一気に平安時代に飛び込んだように、ざわついた。
 しかし、聖さんの前で、あからさまな恋ごころを、そのしたごうと言う人に懐いている事を知られるのをためらった。それは、聖さんに嫌われたくないと言う、全くわたしの身勝手な思いからだった。
 そうして、話してる間に学校に着いてしまった。わたしは、心配する聖さんに大丈夫だからと言って、別々の教室へ向かって行った。
 その時、始業時間を知らせる放送が鳴った。わたしは、あわてて教室に入った。それなのに、穏やかに「おはようございます」と口々に言ってくるので、わたしもそれに返さなければいけなかった。急いでいるのに。

 やっと席について、急いで授業の準備をした。ほっとすると、いつのまにか聖さんの事を考えていた。
 聖さんは、幼稚園からの幼馴染で1年わたしの上だ。小さい頃から、よくわたしの事を守ってくれて、困った時はいつも頼りにしてしまう。わたしは、そんな聖さんを追って学習院高等科まできた。
 だから、なんとなく分かる。聖さんはわたしの事が好きなのだと。そう言うわたしも、漠然と将来一緒になるのかもしれないと思っていた。
 しかし、今の自分は、夢の中のしたごうと言う人に胸がドキドキしている。聖さんを好きだと思う気持ち、したごうと言う人に会いたいと言う気持。わたしは、二人を思う気持でゆらめいていた。
 どうしたらよいのだろう。だが、したごうと言う人を思う気持ちは、わたしの中でどんどん膨れ上がっていった。こんな気持ちなら、いっそわたしを平安の時代に飛ばしてほしいと思った。

 その日は、一日わたしは挙動不審だった。授業中、先生に当てられて「わらわ」と言ったり、友達と話をしていて「その方」とか口走ってしまったりと。そのことに気づいたわたしは、なるべく言葉を話さないようにして、なんとか一日の授業を終わらさせて家路を急いだ。
 今朝の日差しのままに、一日良く晴れていた。細い路地は蜃気楼が立ち、なにか神秘的な予感がしていた。その中に、わたしは急ぎ歩を進めた。
 今朝の夢の事、そして今日一日のわたしの言動。これはもう転生に間違いない。昨日テレビでやっていた転生の体験談にそっくりだ。きっと、なにかが引き金になって、前世の記憶がよみがえったのだ。
 そのなにかとは、したごうと言う人に会いたい、という強い願いではないか。きっと、そうかも知れない。こんなにも胸が高鳴るのだから。
 そして、したごうと言う人も、わたしと同じようにこの世に転生していたなら、きっとわたしを探しているはず。
 ネットかなにかにこん跡を残してはいないかを調べるために、わたしは家に帰ると挨拶もそこそこに、自分の部屋に消えた。
 制服を動きやすいガウチョパンツに履き替え、わたしはノートパソコンを開いた。そして、「したごう」と打って検索した。
 ……あった。源順と書いて「みなもとのしたごう」と読む。嵯峨天皇から臣籍降下(しんせきこうか)した嵯峨源氏の一族。平安時代中期の911年生まれ。漢詩と和歌の才能を宮中で発揮したらしい。だが、その道の人たちには評価されなかった。そして、967年。安和の変で失脚した源高明のサロンに出入りしていた事で左遷させられ、隠居生活を送って983年にそのまま亡くなった。享年83歳。うつほ物語、落窪物語、竹取物語の作者ではないかと思われる。
 竹取物語! わたしは、なにかを感じ「竹取物語」で検索をした。
 別名、竹取翁の物語、かぐや姫の物語。平安時代の中期10世紀ころにできたらしい。日本で初めての「ひらかな」で書かれた。……。駄目だ。それ以上の事は載っていない。
 他の検索結果を見た。だが、それらしい物は見当たらなかった。あきらめようとして最後に「新・竹取物語」を開いた。すると……。


1999−6『新・竹取物語』

 昔々、竹取地方のある村に竹取の翁(おきな)が住んでおりました。

 ある日、竹取の翁が竹を切っておりますと、目の前に肌衣をまとった若い女が現れた。何という可憐さ。竹取の翁は、見とれて呆然と立ち尽くした。
 すると、その女は言った。
「その方、この竹林になぜ入って参った。わらわの安息の地を汚すもの。その方は、悪しき者か?」
 甘い声と香りに平静さを失いつつも翁、女の眼を一点見つめながら答えた。
「我は、この竹林の正当な持ち主。そして、この竹は我が書物を束ねる物。また、悪しき者かと尋ねられれば、我、人であるゆえ、決して善い者とは言い難い事よ」
 その女は問うた。
「では、どうすればその方、この竹林をそっとして置いてくれるのか? そちの願い事を叶える故、申してみるがよい」
 何という幸運。ここぞとばかりに翁は言い放った。
「さすれば、我に世に出ても恥ずかしくない文才。そして、美しいその方が欲しい。この二つを満たさば、我この竹林より永遠に立ち去ろう」
 その夜、翁の蔵に数多の書物が積まれた。そして、あの可憐な女が寝所に現われた。
 その日から、翁は書物を読み漁り、夜なよな女の身体を貪った。

 しかし、翁の幸せは長く続きませんでした。二人が出会って2年目の夏の満月の夜、女は大勢の守護者達に迎えられ、翁の元を去っていくのでした。

 何を隠そう、その女とは清和源氏の一族で源満仲の娘「源香耶(かや)」なのでした。竹取の翁、嵯峨源氏の一族で源順(したごう)は、あの女が自分の姪である事、そして次期天皇のお后になる事を知り、保身の為に竹取物語を書くのでした。その物語の中で香耶は「かぐや姫」、その人だったのです。

 その後、竹取の翁はその物語と数多の歌によって世に認められました。そして、一人の妻をめとる事無く、ひっそりとこの世を去ったのです。
 翁73才。一人の女を愛し続けた男の寂しい最後でした……。
(終わり)


 わたしは、この短い物語を読んで涙が止まらなかった。そうだ。わらわの名は、源香耶(かや)じゃ。満中の娘である。わらわは、全部思い出した。
 わらわは、美しい竹林で草笛を吹いて一人遊んでいた。すると、何者かがわらわの大切な竹を切っていた。それを止めさせようと、その者の前にいでた。それが、したごう様だった。
 わらわの、竹を切らないでくれと申した事に対して、したごう様は見事な返答をなされた。その物腰、物言い、どれもが優雅で美しかった。
 わらわは、ひとめで恋に落ち、この我が身をあずけた。そして、毎晩のように、わらわたちは愛をつむいだ。
 だが、出会ってから2年後のあの日、今日と同じ夏の満月の夜。父、満中の命により現れた、守護者と言う名の狩人たちに、わらわたちは引き裂かれ、「生まれかわって再び相まみえましょうぞ」と言って涙ながらに別れた……。
 あれから、わらわは毎日のように涙に暮れ、死のうとさえ思ったのです。ああ、父上がにくい。満中が。
 わらわと別れたあと、したごう様は一人でお過ごしになられたのですね。どんなにか、お寂しゅうございましたか。おいたわしや。したごう様。

 わたしは、涙を流しながら「新・竹取物語」の作者の名前を見た。
 中根巧1976年生まれ。今年は2015年だから38もしくは39歳。そして、先ほどの作品。1999−6とはどうやら1999年以前の6作品目と言う事らしい。したごう様22歳前後の作品だ。わたしの生まれは1998年だが、なにか関係があるのかも知れない。もしかしたら、わたしが生を受けた時に、したごう様が覚醒なされたのかもしれない。きっと、したごう様はその時からわたしを探し求めて、この物語を書いてアップしていたに違いない。今、二人の魂は確かに呼び合っている。ああっ、うれしや。
 わたしは、上気したおももちで、したごう様の会社名「○○出版社」と会社の電話番号、それに住所をスマホに入れた。

 次の日曜日、わたしはしたごう様、中根巧様に会いに行った。
 ○○出版社。その会社のビルは銀座のど真ん中で、狭い敷地にたっていた。
 わたしは、およそ10階建てのビルを見上げ大きく深呼吸した。扉の前に行くと左右に開き、わたしを出迎えた。受付を見ると二人の女性が座っていて、わたしは最初に目が合った、きれいなお姉さんに話し掛けた。
「す、すみません。中根巧様にお会いしたいのですが……」
 わたしは、会社なんて来た事がなかったのでオドオドしていた。受付の女性も何のために来たのかと、いぶかしんでいるようだった。そして「失礼ですが、なにかご用件でしょうか?」と聞かれ、シドロモドロしていると冷たくあしらわれた。
 どうやら、会社と言うところは、なにか会う口実が無いといけないらしい。かなしや。

 家に帰って冷静になって考えた。お父様にお願いしてみようかしらと。
 だが、それは駄目だと直ぐに気づく。お父様が自分の娘を40近い男に近づけさせる分けはない。きっと反対される。
 秘書の秦野さんにお願いしてみようかしらとも思ったが、それはお父様に忠誠を誓う秦野さんを困らせる事になる。
 あれやこれや悩んだ末、わたしのたどり着いた結論は、「わたしが小説を書く」事だった。それ以外に、したごう様に会う方法は思いつかなかった。
 小説は現世では余り読んだ事が無かったが、前世ではそれなりに読んでいた。それに、少々真似事で書いた事があった。不安ではあったが、これで行こうと決めた。

 それからわたしは、ネットで小説の書き方を調べた。4時間かけてひととおり読み終えたあと、わたしは大一筆目をワードに記した。

「転生」

プロット
平安時代、二人は竹林で出会う
そこで愛し合う二人
だが女の父親により別れさせられる
その時、二人は約束する。「生まれかわって再び会おうと」
現代に転生して二つの魂は呼び合う
香耶は小説を書き順の務める出版社へ行く
香耶はそこで自分の素性を明かす
二人は千年ぶりに結ばれる

 このプロットで書いた。したごう様の「新・竹取物語」の続きのストーリーだ。それも、希望的観測でハッピーエンドにした。
 これで、したごう様はなにかを悟ってくれるはず。そう、わたしが香耶である事を。
 書き始めて気づいた事だが、前世の言葉を今風に書き換えるのは中々骨が折れた。こんな事なら古文の勉強をもっとして置けばよかったと思った。わたしは、古文の教科書と古語辞典を片手に書き進めた。
 また、現代の会社の雰囲気がどういう物なのかが分からなかった。仕方がないので、宮中の様子をそのまま現代風に書いた。
 こんな風に試行錯誤の末、なんとか原稿用紙にして100枚前後を書き終え、この作品を持って再びしたごう様の会社「○○出版社」に行った。

 銀座の三越の裏手。再びこの地へ来た。わたしは、深く息を吐いて入口の自動ドアを開けた。
 用件を言うと、この前わたしを冷たくあしらった女性が、差し出したUSBメモリをノートパソコンに挿して冒頭の数枚を見た。そして、わたしの顔を見上げにっこりとほほ笑み、「ようこそ、○○出版編集部へ」と言って頭を下げてくれた。
 それからの対応は、この前来た時とは全く違う暖かい物だった。まず、受付のお姉さんはわたしに礼をして「この前はたいへん失礼しました」と言って頭を下げ、「今、係りの者が降りてきますから、どうぞお待ちください」と言われてソファーに座った。わたしは、きれいなお姉さんにやさしくされて夢ごこちだった。正直「すごい」と思った。これが大人の対応なのだと。
 少しして、また別の新たなきれいなお姉さんがわたしを案内してくれた。二階に上がり、エレベーターを出ると直ぐにガラスの扉が見えた。そこには、待ちわびた「○○出版編集部」の白い文字が。しかし、その中には入らずにその外側に横一列に並ぶ、パーテーションで仕切られた部屋の一つへ通された。
 わたしは、がっかりした。ようやく会えると思ったのに、これじゃ顔を見る事も出来ないと少し落ち込んだ。お姉さんは「少々お待ちください」と言って、熱いお茶を出してくれた。こちらが恐縮して頭を下げると、そのきれいなお姉さんはニッコリ微笑んで出て行った。
 ふーと息を吐いて緊張を取る。ガラスのテーブルには、画面の大きなノートパソコンがどうどうと置かれてある。触ってみたいのだが、画面があちら向きなのでやめておく。周りを見回すと、部屋は2畳ほどの広さで、クリーム色のパーテーションは床から2mほどの高さで、ほどよい密閉間を作っている。まるで、ネットカフェを明るくしたみたいだと思った。わたしは、居心地のいい空間でお茶をすすりながら、担当者が来るのを待った。

 10分近く待っただろうか。誰かが、こちらに歩いてくる足音がした。こつこつ、と。そして、扉が開いてその人は顔を見せた。その顔をみてわたしは目を丸くした。なんと、したごう様ではないか!
 なんと言う幸運。わたしは、驚きと嬉しさから気を失いそうになった。したごう様も驚かれたようで、その場に凍り付いたように立ち止まり、わたしの事を目を大きくして見ている。これは、もしやわたしが香耶(かや)だと気付いたのではないかと思った。
 わたしの胸の鼓動は早まった。しかし、もし違うならば不審者扱いをされてしまうと思い、わたしははやる気持ちをおさえて、したごう様の言葉を待った。

「ひゃじめま、うんん……。始めまして、わたくし編集長の中根巧です。今、あいにく担当の者が全員手が離せなくって。わたしが読ませていただきます。よろしいですか?」
 声がひっくり返った。もしや、わたしだと気付いたからではないかと思ったが、後の言葉でそれは違うと分かった。ショックだ。なぜ、したごう様はわたしの顔を見ても思い出されないのですか? わたしは、暗い気持ちで「はい」と返事をして名前を言った。
「始めまして、仲根瞳です。よろしくお願いします」
 そう言って、わたしは頭を下げた。
「それで原稿は?」
 したごう様は手を出して待っている。ああ、その手を握りしめたい。その胸にいだかれたい。その思いを必死に抑えUSBメモリに差し出した。
「ありがとうございます。いやー、最近はUSBメモリやSDカードで持ち込みにやってくる人が多くって、内も1年前からようやく対応するようになって」
 そう言いながらも指はファイルを探し当てクリックした。したごう様は、まずプロットのファイルを読んで「これは……。うん。短いけど、まあいいね」と言って、次に本文を読みだした。
 きっと驚いてるはずだ。「新・竹取物語」を題材にしたのだから。でも、思ったより反応が薄い。まだ、わたしだと、香耶だと気付かないようだ。はがゆい。
 それでも、とりあえず、プロット読みではじかれなかった事に胸をなでおろす。大半はここで、また今度いらっしゃいと言われると、小説の投稿仲間から聞いている。まずは第一関門は突破だ。
 わたしは、ノートパソコンの画面に集中している、したごう様の顔を見つめていた。千年ぶりに見るお顔は、あの頃と同じ少し浅黒くて引き締まったもので、わたしはうれしさからいつしか涙を流しておりました。

 したごう様……。
 涙は頬をつたい、テーブルの上にはらはらと落ちる。
 すると、したごう様も急に涙ぐまれた。そして、はっとして涙をふいてこちらを見た。いても立ってもおられずに、わたしは声を発した。
「会いたかった。順(したごう)様」
 したごう様が動揺した顔をなさる。わたしは、遂に名を明かした。
「わたしです。香耶です」
 涙が止まらない。わたしは、したごう様に抱きつこうとした。だが、それはしたごう様の手によって制される。なぜ、なぜ、あなたはわたしに気付かないのですか?
「待ってください。なにを言っているのか分かりません。落ち着いて」
 したごう様は、わたしにハンカチを渡してくれました。青いハンカチ。
 わたしは涙をふいても、なおも後から後から涙が止まりませんでした。
 したごう様は困った顔をして言いづらそうに、
「残念ながら、わたしは順と言う名前ではありません。いや違う……。正確には分からないのです。
 確かに、源順と源香耶と言う名前には覚えがあります。ただ、そんな名前を書いてネットにアップしたと言う記憶しかないのです。すみません」
 したごう様が動揺している。わたしは、なおもたずねた。
「本当に記憶にないのですか? 千年前に、あなたがわたしに言った事を。あなたは源順、わたしは源香耶で、二人は愛し合っていた。しかし、父のおもわくで二人は別れさせられた。その時、あなたは言った。生まれかわって再び相まみえましょうぞ、と。それが千年前の二人の願いだった。それなのに、あなたに記憶が無いなんて……」

 しばらくの間、したごう様は考えていました。そして、申し訳なさそうにこう言った。
「あなたの言ってることは、確かに記憶がある。しかし、肝心のわたしが源順だと言う記憶がないのです。すみません」
 こう言って、したごう様は頭を下げた。しかし、直ぐに顔を上げて言った。
「そんな事より、あなたの小説はすばらしい。テーマも興味深いが、あなたの文には説得力がある。どうです。小説を本格的に書かれては?」
 ああ、かなしい。うらめしそうに、したごう様をみる。
 しかし、彼は恐縮してわたしの言葉を待っている。
 しかたない。ここは折れて小説を書こう。しかし、いつの日にかしたごう様の記憶が戻ったら、その時は……。こう考え、わたしはしたごう様の申し出を受け入れた。
「分かりました。書きます」
「よかった」
 そう、したごう様は言って胸を撫で下ろしました。
「それから、したごう様。あなたが思い出すのを、わたしはゆっくりと待っています。それまでは、小説を書いていますから」
 したごう様は、わたしのこの言葉に目を丸くして驚いた。そして、このあと、わたしの担当はしたごう様、中根巧様に決まりました。そうしないと、小説を書かない、とわたしが言ったからです。
 それから、したごう様の事を中根巧様と言うように、そしてわたしのことは、瞳さんと言ってくれるそうです。
 確かに、前世の名前を呼ぶのは問題がありますし、苗字は同じ呼び名なので。

 それから、さっそくわたしは小説の勉強のために、編集部を見させて頂きました。編集部のドアを開くと日曜だと言うのに、この熱気。そして騒音。わたしは、圧倒される。
「どうだい、想像と全然違うだろう。こんな感じで書き直してね」
「はい。勉強をさせて頂きます」
 わたしは、目をつむって音を聞いた。

 ざわざわざわざわ。おい、この資料まだ足りないぞ。早くしろ。はい、こちら○○出版です。いつもお世話になっています。で、書けました? え! まだ書き始めていない? しかたないなー。先生。そこ動いちゃだめですよ。××、これから△△先生をカンズメしてきまーす。きみ、そんな事言ったって仕方ないよ。先生にはとりあえず謝りにいこう。テネシー持ってさ。なーに、大丈夫。きっと機嫌直るさ。

 わたしのイメージとは、ずいぶんかけ離れていた。そう。活気がある。宮中の静けさとは全く違う。あの小説は、昔の事を思い起こして現代風にアレンジしたのだが書き直さなくは。わたしは、いつしか中根巧様がいる事も忘れ、小説のセリフを頭の中で書き込むのだった。

 それからは、毎週日曜。中根巧様はいろいろな所へ連れて行ってくれました。国会図書館、裁判所、市役所、そして○○出版社の編集部の会議。
 また、技術的な勉強のために、さまざまな工場にも連れて行ってくれました。なかでも、わざわざ飛行機で連れて行ってくれた札幌のビール工場。なんと言っても、そのタンクが美しくってわたしは頬ずりをしたくなりました。そのビール工場は、明治維新後の新政府の命によって明治初期に作られました。それも日本人の一人の技術者によって。
 その人の名は「中川清兵衛」。彼の人生は平坦ではない。平民だった中川は、幕末に鎖国の禁を破り一人イギリスへ渡った。そこで不遇な扱いを受けていたがドイツへ渡った時、ドイツへ勉強にきていた後の外交官青木周蔵にすすめられてビールの製法を学び、札幌の地で日本人初のビール醸造者になった。まさに、中川清兵衛は日本のビールのパイオニアなのだ。そして、その工場はサッポロビールの前進である。
 その、我の身をもかえりみず何かに挑もうとする精神と、あくなき探求心。わたしは、これだ。この人の人生を書きたい。そう思った。そう、中根巧様に言うとちょっと待ってよ、と言われました。

「中川清兵衛は、確か2ー30年前に本になったんだよ。その二番煎じは……」
 けれど、わたしは頭の中で密かにプロットを練っておりました。それを見ていた巧様が、ふっと笑ってこう言いました。
「中川清兵衛。そんなに気に入ったんなら、一度プロットを上げてね。それで判断するから」
 ありがたいお言葉です。わたしの気持は、言わずとも分かるのですね。あらためて中根巧様を見る。そっと、てのひらを巧様に重ねた。

 そして月日はたち、もうクリスマスも近づいてきたころ。人々は恋人と愛をはぐくむための準備に、どこか気もそぞろな様子。そんな事はお構いなしに、わたしは必死になって小説を書いていました。だから、今年は以前のような寂しさはありません。巧様によろこんで貰えるように。その思いで、わたしはノートパソコンを打っていました。
 そして、ついにわたしは完成させました。「転生」を。何度も書き直しをして、ようやく形になったのです。わたしは、一刻も早く巧様に見せたくて、夕方の6時に○○出版社へ行ったのです。

 完成した「転生」を中根巧様に見せました。
 黙ってファイルを最後まで読んで、「うん。これで完成だ。よくやったね」と言って下さいました。よかったと、わたしは心底ほっと致しました。
「よし! 直ぐに校正に入るよ。瞳さんは待機していて。さあ、忙しくなるよ!」
 よかった。こんなにも喜んでもらえて。文学者のしたごう様に。わたしは、天にも昇るおももちで休憩室の扉を開けて仮眠を取りました。
 しばらくして、わたしが目を覚ますと、目の前には小さなショートケーキが。巧様は笑って、こう言いました。
「今日はイブだからさ。少しでも気分を味わってもらおうと思って」
 わたしは、うれしくって泣いてしまいました。しあわせです。たとえ小さな心づくしでも。この小さなしあわせを、ずっと待っていたのですから。
 やっと泣き終えた後、わたし達は、巧様が入れてくれたコーヒーを飲んでケーキを味わったのです。少し涙の味がしました。

 それからのわたしは、毎日が目まぐるしくって大変でした。校正、修正、校正、修正の繰り返し。そして、本の表紙絵の依頼とわたしの判断。わたしは、巧様とわたしのツーショットでいこうとしました。けれど、巧様が嫌がり、急きょ男性の方はモデルさんにお願いしました。残念です。
 平安時代の衣装。それは宮中で着ていた十二単(じゅうにひとえ)ではなく、したごう様と出会ったときの肌衣にしました。満月をバックに硬く抱き合う二人。あのころを思い出しました。二人熱く愛し合った日々を。わたしは思い入れたっぷりに表紙を飾りました。
 さて、表紙も選んだし、あとは帯の文句です。これは担当者が作る事になっているが、もちろん作者のわたしにも権利はある。しかし……、自分で自分をほめるのはさすがに怪しいので、中根巧編集長様にお願いしました。
 あとは、サイン会ですが、ファン数もっか0人のわたしですから、当然ある分けはございません。以上でわたしの出番は終わりました。話によると書店でのはけぐあいが悪い場合は、販促で手売りしなければいけない場合もあるらしいのですが、わたしはまだ高校生。それは無いそうです。
 以上で全ての出版の準備が出来ました。あとは結果を待つだけです。

 出版以来、新しい作品の構想とか、中根巧様の記憶の探求だとか、いろいろやる事はありましたが、取り敢えず現状維持で、新しい作品を中根巧様の指導のもとでやる。これがわたしのもっかの目標でした。
 さて、「中川清兵衛」をどう書こうか悩んでいる時、突然電話が鳴りました。○○出版社編集長の中根巧様の文字が光る。あわてて携帯を手に取りました。
「はい。もしもし。瞳です。巧様、こんにちわー」
 完全にパブロフの犬状態です。たぶん頭に耳、お尻に尻尾が生えていたに違いありません。
「あ、もしもし、瞳さん? 大変だよ。本が、本が、」
 なにやら、とてもあわてているご様子。
 わたしは、「なにごとですか?」と聞いた。
「それが、急に、本が、売れ始めて、再販に次ぐ再販なんだよ! ゼーゼーゼーゼー」
「それは、まことですか? 巧様」
「うん、それでもう10万部はけたって。これから40万部増販だよ。よろこべ。印税生活だ。わはははは」
 とても上機嫌なご様子。わたしの取り分が一冊100円だとして50万冊で5千万円……。大した事ないですね。たったそれだけですか。税金を引いて2千500万円……。
 あらためてこの世界では容易には成功者にはなれない事が分かった。毎年50万冊を売り上げなきゃ、まともな生活は出来ないんだなと、あらためて父の偉大さを知る。
 それでも中根巧様の近くにいるためには、毎年ベストセラーを出さなければいけない。わたしは、巧様の電話を切って、あらためて小説の構想を練るのだった。

 そして月日は過ぎ、したごう様の近くにはべり、はや一年。やっと二冊目が出来た。「ビール醸造者・中川清兵衛物語」。
 やはり、わたしは歴史ものが向いているようだ。でも、こうやって歴史の波に埋もれた人を浮かび上がらせる事は、わたしの中ではとても心地よい物だった。ああ、こんなすばらしい人がいたのか。こんな優しい人がいたんだ。その人をみなさまに伝える事が出来て、わたしは嬉しかった。
 前回と同じように、この本の表紙もわたしが決めた。わたしは、明治初期に撮られた当時の古い写真を選んだ。ビール工場の前でりりしく立つ「中川清兵衛」と「村橋久成」お二人の写真だ。
 どちらかと言うとわたしは、よき指導者の村橋さんに思い入れがあった。書き出した当初は中川清兵衛の探求心にこころ動かれたが、次第に村橋久成の人となりに魅了させていく。
 薩摩藩士出身の村橋さんは、戊辰戦争で新選組の土方歳三と戦い、のちの外交官で政治家の榎本武揚を降伏させた人だ。そして、開拓使では中川に協力してビール作りを成功させた。しかし、村橋さんは開拓使を辞めた後、托鉢僧(たくはつそう)の姿で放浪の末、神戸の町で行き倒れた。たぶん、戦いに散った仲間を思い、供養していたのではないかと言われているが、真相は分からない。でも、そう言った意見が出るくらいだから、きっと優しい人だったのだろう。村橋久成。彼をもっと知りたいと思った。

 そうしてわたしは、「村橋久成」の構想を練って年末になりました。今年二冊を出版したわたしは、○○出版社の忘年会にはじめてお呼ばれ致しました。
「乾杯ー!」
 始まりは社長の音頭でした。そして、さっそく毎年恒例と言う表彰式が始まりました。まず、長年○○出版社を支えて来たご老体の表彰です。これが、挨拶が長いの長くないのって……。すみません。いまの言葉は忘れてください。作家さんは皆さんじょう舌で一人大体10分くらいでしょうか。原稿用紙でおよそ50枚位。きついです。そして一時間が過ぎてお腹もいっぱいになってもう眠たくなってきた頃、やっと年間ベストセラー賞が始まりました。わたしは、もうウトウトしておりました。

「瞳さん! 瞳さん!」
 椅子に座っているわたしの肩をゆする人がおりました。
「ふへ? したごんーー」
 わたしは、巧様に口をふさがれました。
「しー。君。呼ばれているよ」
 あたりを見回すと、みんなわたしを見ていました。はずかしい。マイクで話す人の元へ行くと、みなさんに拍手を頂きました。
「年間売り上げ日本第一位90万部。題名「転生」および「ビール醸造者・中川清兵衛物語」。仲根瞳さん。おめでとうございます。ぱちぱちぱちぱち」
 わたしは、こんな大勢の前で話した事が無いので、とても緊張をしておりました。
「みにゃしゃん、ううん……。みなさん、ありがとうございます。わたしがこのように大勢の読者に知っていただいたのは、ひとえに○○出版社のひとたちと良き先輩方のおかげです。これからも精進いたしますのでどうぞご意見、ご批判をよろしくお願いいたします。短いですがこれでわたしの挨拶は終わらせていただきます。ありがとうございました」
 ぱちぱちぱちぱち。
 みなさん、微笑んでいらっしゃる。よかった。嫌われなくて。これも中根巧様の言う通りにスピーチを無難にまとめていたおかげです。
 おや、わたしの席にたくさん人が集まってきた。いかん。名前をぜんぜん知らない。どうしましょう。
 その時、巧様が助け舟を出してくれた。
「すみません。この子の父親から9時前には帰すように言われてまして。本当にすみませんね。さあ、瞳さんお送りしましょう」

 巧様にエスコートされてわたしは下のロビーに下り、ソファーに座り、眠気覚ましの缶コーヒーをしたごう様と仲良く頂いておりました。ハイヤーが来るまでのひと時ですが。
「瞳さん。大丈夫?」
「はい。もう眠気は覚めました」
 わたしは、巧様がなにかご褒美をくださると期待しておりました。きっと、物ほしそうな顔をしてたに違いありません。
「それにしても君はすごいな。年間売り上げ一位なんて。この調子で来年も年間売り上げ一位、目指そうね」
 わたしは、ふと気になった。
「ありがとうございます。ところで巧様は、今なにか書いておられないのですか?」
 すると、巧様は両の腕を胸の前にかざして、言いました。
「え、わたしがですか? そんな、わたしなんてとてもとても、人には見せられませんよ。はっきり言って紙のむだですよ」
 わたしは、巧様のその言葉に腹を立てた。
「なにを言っているのですか! あなたは前世では有数な文学者だったのですよ。あの竹取物語もあなたが書いたものなのですよ。それに、今のあなたが書いた「新・竹取物語」。なぜ、もっと長編を書かないのですか?」
 すると、巧様はたいそう驚かれたご様子で、こう言いました。
「え! 竹取物語をわたしが? そんな馬鹿な。それに「新・竹取物語」はあの長さで手いっぱいで、あれ以上書けなかったんだ」
 わたしは、巧様に書いて欲しくて少し大げさに言いました。
「大丈夫ですよ。ただの女官のわたしでもベストセラーなのだから、したごう様はきっとノーベル文学賞をとるくらい凄いでしょう」
「いや、いくらなんでもそれは無理だよ。村上さんに怒られちゃうよ。それに、わたしはもう40だよ。今さらだよ」
「なに言っているのですか。竹取物語は50を大分過ぎた時に書いたのですよ。大丈夫! きっと、間に合います……」

 そのとき、ふと思った。才能はあってもそれは使わないと、やがて朽ち果ててしまうと。悲しい事だが、したごう様は途中であきらめて、その才能をからしてしまったのではないかと。

 そんな事を考えていると、巧様にくぎを刺されました。
「ところで、前々から思っていたけど、少しは作者の顔と名前、覚えた方がいいよ。失礼になるから」
 そう、中根巧様にお説教をされて、わたしはハイヤーに乗せられ「それじゃまた来週」と言われて帰路につきました。
 やはり、今まで小説なんて興味が無くて、作者さんの名前を知らなかった事が今日あらためて失礼になると言う事が分かった。明日にでも○○出版の小説現○を買ってきて勉強しようと思った。
 それにしても眠い。わたしは、家までの道中ほとんど眠っておりました。

 そして忘年会の次の日曜、わたしは年間ベストセラーお祝いを別途して頂きました。中根巧様に。
 行ったところはパーラーで、デザート食べ放題です。ほんとうは前から行きたかったのですが、内の父も母も「そんなに甘い物ばかり食べていると馬鹿になりますよ」と言って反対されていて。だから、この日はもう思う存分食しました。
 どれもみな美味しゅうございましたが、なかでもアイスとショコラケーキのセットは、この世の物とは思えないほど美味しゅうございました。ごちそうさまでした。

 翌週の平日の夕食後。わたしは、ごほうびに味をしめ創作意欲がわいて一生懸命にノートパソコンを打っておりました。
 その時、電話が鳴り中根巧様の文字が光った。先日のお礼を言おうと急いで携帯を取った。
「はい。瞳です。巧様ー」
「うん。実はね……」
 なにやら声色(こわいろ)が暗い感じがした。心配になったわたしは、したごう様に聞いた。
「どうしたのですか? なにかあったのですね?」
 沈黙が支配した。わたしは、息を飲み込んだ。
「……会社、辞める事にしたんだよ。それだけを伝えたくってね。それじゃ今までお世話になったね。ありがとう。そして、さようなら」
「え! 待って! したごう様! したごう様ー!」
 電話はそれきり切れました。こちらから掛けて見ても電話は繋がりませんでした。
 わたしは、タクシーを使い急いで○○出版社に行きました。けれど、もう会社を去られた後だと言われました。家の住所も教えては貰えませんでした。守秘義務。その言葉がわたしの前に立ちはだかりました。わたしは会社のみなさんを恨みました。なぜ、わたしがこのような仕打ちを受けるのかと。
 一体何があったのかを、みなさんに聞くと、「それは、デリケートな話なので」と何やら言いづらそう。誰かが、「今日の新聞に出ているから」と仰って。わたしは、分かりました。ありがとうございます。と言って○○出版社を後にしました。

 家に帰って、直ぐに新聞を読みました。すると、○○スポーツ新聞に大きく書かれていました。

 盗作! 作家○○。中根巧編集長が指南か!?
 許されない企業体質

 なんて事なの。そんな訳はない。うそよ。
 記事によると、作家○○が明らかな盗作。中根編集長に言われてやったと証言。だが、中根氏の関与は考えられない。他人に罪を着せようとした作家○○の狂言だったと分かる。試される倫理観。果たしてこの企業は大丈夫か?

 記事は憶測とクエスチョンで彩られ、真実は結局分からずじまいでした。けれども、巧様がそのような事をする分けはございません。巧様は潔白です。きっと。

 それから、中根巧様の行方は知れず。一方、わたしは高校を卒業して学習院大学へ進みました。ずいぶん暗い顔の新入生だったでしょう。
 さくらの花びらが散り行くころ、わたしは気もそぞろに歩を進めて、校舎へ入って行きました。そこはもうクラブまたは部の勧誘でにぎやかな様相でした。
 その時、わたしを指さす者がおりました。いぶかしんでいると、「作家の仲根瞳だ!」と大きな声を出されました。わたしが戸惑っていると、みなさんがわたしの周りに集まって来ました。それはもう、おしあいへしあい。「握手して!」とか「サインお願い」とか。それに、「盗作疑惑は大丈夫なの?」といまわしい事まで言われて。わたしの身体も変なところを触られたり、髪を触られたりして。わたしは、もうどうしてよいのやら泣きそうになっていました。
 そこへ幼馴染の聖(ひじり)さんが現れた。彼はわたしの腕をとると、すぐさまひっぱって校舎の外へ脱出させてくれた。そして、電話をして父の秘書の秦野さんを呼んでくれた。
「ありがとうございます。聖さん」
 ほっとして、わたしは聖さんにお礼を言いました。急いで迎えに来てくれた秦野さんは「大丈夫ですか?」と心配して下さり、車を家に向けました。
「久しぶりね。聖さん。元気だった?」
 聖さんはためいきをついて、
「瞳さん。そんな事よりも気を付けないと。君は有名人なんだよ。作家として。それから盗作者が出た出版社で書いていた事でも」
 わたしは、そう言われてあらためて知りました。もう容易には外へ出歩けないと。これでは、巧様を探す事も出来ない。どうしようと。
 そこでわたしは、聖さんに頼る事を決めた。信頼できる聖さんに。

 わたしの部屋に二人きり。
 わたしは、まず聖さんを説得するために、2人が千年前から転生したことを打ち明けた。そう、わたしが源香耶で、中根巧様が源順様であることを。
 そして、中根巧様を探してくれとお願いした。
 これで、聖さんはわたしの頼みを断れない。わたしは、ずるい女です。わたしのこころは痛みました。けれで、巧様を探す事の方が勝っていました。
 聖さんは、はじめはたいそう驚かれたが、次第に悲痛な顔になっていった。長い沈黙の後、聖さんは言った。
「千年前からの約束だから仕方ないね……。でも、僕は君のことが好きなんだ。そのしたごうと言う人に負けないくらい……。だから、この人は父の秘書に言って探して貰うけれど、一緒には行けないから」
 さみしそうな顔をして、ふるえる声で聖さんは言った。わたしは、申し訳なくて、頭をじゅうたんに擦りつけて感謝をした。「ありがとう。ありがとう」と言い続けて。

 わたしは、それから大学へも行けずに、一人さみしく小説を書いておりました。人々の時間は確かに動いているのに、わたしの時計だけ止まってしまったようで。ただ、小説を書くことが、わたしと巧様をつなぐ糸だと思い、物語をつづるのでした。
 ふと、二人愛し合った事を思い出します。竹林の奥の庵で。
 彼は、わたしの事を愛しい人と言い、わたしは彼を唯一無二のお方と言いました。はじめて、わたしの中に分け入ったしたごう様は、至福の時だと言ってくれました。決して、そなたを離すまいぞ、言ってくれた。
 なのになぜ、我が父満中は、あのようにわたし達の中を引き裂いて、わたしを宮中に入れたのか。それは藤原氏に取り入ろうとしたのだと、後で知りました。わたしのこころをないがしろにして、一体なんの得があるのか。
 結局、父のもくろみは失敗して、清和源氏の一族は宮中から追い出されたではありませんか。わたしが、したごう様とお別れをするいわれは無かったのです。そんな無念な気持ちも、わたしを現世によみがえらせる原因だと。そして、それはしたごう様も同じなのです。きっと、天はわたし達を結ばせてくれる、そう信じておりました。

 その時、携帯が鳴りました。画面をみると聖さんからです。わたしは急いで携帯をとりました。
「はい。もしもし。聖さん?」
 わたしの明るい声はきっと聖さんは耳障りだったでしょう。そのくらいこの電話を待ち焦がれていたのです。
「瞳さん。いい? 今から言うよ」
 聖さんは暗い声色(こわいろ)です。
「はい。お願いします」
 それからわたしは、中根巧様の住所をメモ帳へ書いた。そして、「ありがとう。ありがとう」の感謝の気持ちを言った。電話はなにも言わずに切れた。本当にごめんね。聖さん。

 ようやく春も過ぎ、夏のきざしが出てきた頃。わたしは、半袖のシャツを着て、薄ら暑いまちかどをタクシーで先を急いでおりました。強い日差しに照らされ、汗がほおににじみます。しかし、そんな事は気にしていられません。もうすぐ会えるのです。巧様に。わたしの鼓動はさらに早まりました。

 着いた。ここだわ。
 そこは、こじんまりとしたマンションで、森の木々が日陰を作っている清楚なたたずまい。その外回りの階段をのぼって6階の部屋の前に立つ。確かに、TAKUMI NAKANEと表札がある。
 わたしは、紅潮した顔をしていたでしょう。目は潤んでいたでしょう。心臓は早鐘のごとく鳴り響いていた事でしょう。わたしは、ふるえる指先でチャイムを鳴らしました。
「はい。どなた?」
 なつかしい声がする。半年ぶりだ。わたしは、声を大きくして言った。
「わたしです! 瞳です!」
 ああ、どきどきする。わたしはこの日のために、髪を揃え、新調のスカートとシャツを着て、そしてあわいクリーム色の下着を上下揃えたのだ。もう、気持ちは決まっている。したごう様に抱かれる。千年ぶりに。
 玄関の扉をあけると巧様は……、やややつれた顔をして、めいわくそうに言った。
「瞳さん。なにをしに来たの? こんな落ちぶれた奴のところなんか」
 おいたわしや、したごう様。
「巧様。わたしはこの春、高校を卒業いたしました」
「そうだってね。おめでとう。で、なにをしに来たんだい? わたしをわらいに来たのか?」
 ああ、そんなに自分を卑下して。なんて御かわいそうな巧様。今からわたくしがお慰めいたしますわ。
 わたしは、意を決して言った。そう、前世の名前で。
「高校を卒業したからもう良いですよね? 会いたかった、したごう様」
 そう言って、わたしはしたごう様の胸に飛び込んだのでございます。
 するとしたごう様は、静かに、だがふるえる手でわたしくしの身体をそっと離しました。わたしくしは、熱い接吻(せっぷん)を期待しておりました。
「香耶……。だめじゃないか。君は自分を分かっていない」
 え? なに? なにを、おっしゃっているの?
 したごう様はゆっくりと深呼吸して言いました。はく息がふるえていた。
「君は若くて美しい! そして、良い所のお嬢様だ。私みたいな、おじさんを相手にすべきじゃない。もっと相応しい人と、こういう事はするべきなんだ」
 そんな。わたしは、あなたに抱かれるためにここへ来たのに。どうして分かってくれないの?
「でも……」
 ああ、言葉が出ない。あまりにもショックで。
「さあ、もう帰ってくれ」
 そう言うと、したごう様はわたしの腕をつかんで、玄関から追い出した。そしてカギが閉まる音がした。
 そんな、つれない。こんな事があるだろうか? わたしは、必死になって名前を叫んだ。
「したごう様! したごう様ー!」
 いくら呼んでも、いくら涙ながらに叫んでも、その扉は開かれませんでした。
 わたしのどこが至らなぬのでしょうか? それとも、本気でわたしとの年の差を気にしていらしたのでしょうか? 千年後の再会がこのように終わるなどと、考えた事も有りませんでした。
 きっとこれは、聖さんをないがしろにした罰なのでしょう。わたしは、後悔をして、たださめざめと涙を流しました。

 その日、気を失いそうになり、ようやく家に帰り付いたわたしは、そのまま自室に閉じこもり深い眠りに就きました。
 翌日、わたしはベッドで目が覚めました。いっそ死んでしまいたいと思いましたが、わたしにはその勇気はありません。そして、昨日の事を思い出すと、再び涙がこぼれます。扉が閉ざされるあの瞬間の。
 なぜ、したごう様は記憶が戻らないのか? なぜ、わたしを抱こうとしないのか?

 こんなにも愛しているのに。千年も待ったのに。なぜ?

 そのショックからか、わたしのつややかだった髪は数日のうちに白くなり、まるで老婆のようになってしまったのです。けれど、この黒髪がなんの意味があるのでしょう。したごう様に嫌われて。

 わたしに遠い記憶がよみがえったあの日。どれほど、したごう様に会う事を夢にみていた事か。
 ふたたび転生して二人一緒になろうと誓ったのに。なぜ、したごう様は記憶が戻らないのですか? 記憶さえもどればきっと二人は一緒になれたものを。
 いいえ、たとえ記憶が戻らなくても、この若くて美しいわたしをその手にいだけば、誰もがあらがえずに、きっとわたしをほっするでしょう。なぜに、あなたはそんなにも頑なに、わたしをこばむのですか?
 わたしは、悲しくて、幾日もいくにちも、たださめざめと泣いておりました。

 あの日から、したごう様に冷たい仕打ちを受けてからおよそ一年後。わたしは、ようやく白になった髪を黒く染め、外に出て行く準備を始めました。
 初めは、家のお庭へと散歩に出かけ、次に近くの公園のブランコに乗りに、そして近所の本屋さんへ行きました。ブランコに乗っている時、小さな女の子がわたしに近づいてきて、なにか手に置いてくれました。それは飴でした。ありがとうと言ってわたしは涙しました。こんな小さな子にも心配されているんだなと、一人じゃないんだと勇気づけられました。
 それから、ずっと遠出をして、鎌倉のあるお寺へ参りました。そこは、竹林が美しいところです。しばし、その中で目をつむると、竹の笹の匂いと音に、こころいやされます。遠い昔に戻ったような、そんな感覚に包まれて、こころ満たされます。わたしは、そうしてあの日なくしたこころを取り戻していったのです。
 しかし、わたしは誰ともお会いしませんでした。他人の目が怖くて、そしてあの日したごう様に受けた仕打ちが忘れられずに。
 けれど、聖さんだけは違っていました。聖さんは、あの日わたしがした仕打ちをおくびにも出さずに、優しくしてくれたのです。その笑顔にほっとするのです。こころが穏やかになるのです。
 聖さんは、毎日のようにわたしに会いに来てくれました。そして、楽しくておもしろい話を聞かせてくれました。わたしは、以前のような元気を取り戻していきました。
 やがて、大学も行けるようになりました。人の噂も七十五日。わたしの名前も、みなさんは忘れてしまったのでしょう。

 そして、あの日から2年の時がたった頃。また今年も嫌になるくらい暑い時期が来た頃。○○出版社からお手紙が来ました。内容は喜ばしい物でした。中根巧様が編集長に復帰されたと。
 ですが、わたしはもう二度とはお会いしないと決めておりました。あんな別れがあったのですから。けれど、執拗に小説を書かないかとのお誘いがありました。わたしが直接お断りしようと、こちらに来て頂きました。

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