えちえち体験談

家に帰るときのバスでばーちゃ..

2013/12/03 10:41カテゴリ : 恋人との体験談

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 21:59:50.35ID:c9Zp41wL0
バタフライエフェクトじゃないけど、ちょっとしたことで人生が少し良くなった話

6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 22:01:06.79ID:4XXy0Bh5i
くっさ
死ね

16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 22:08:34.25ID:c9Zp41wL0
>>6
いま脇嗅いだらちょっと臭かったよぅ…///

9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 22:02:57.94ID:c9Zp41wL0
ある日家に帰るときにバスで帰ったんだけど、始発のバス駅でばーちゃんおっちゃん俺JKの順番で並んでたんだ

でもってばーちゃんがしきりにおっちゃんに質問したてわけ。「このバス〇〇駅行けますか?」とか「同じ終点のバスが三種類もあるなんて分かりにくいわねえ」みたいな

で、おっちゃんめっちゃぶっきらぼうなのww「あっち」とか「そうだよ」とか一言しか答えねえのwwツンデレかよwww

正直俺はじーちゃんばーちゃん好きだから、俺に聞いてくれたらもっと快く対応するのになーなんて思いながら、後ろに並んでたJKのふとももみてた。

11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 22:05:08.40ID:c9Zp41wL0
いざバスが来たら、ばーちゃんめっちゃ重そうな荷物辛そうに階段に持ち上げてた。おっちゃん手伝ったれyowwwとか思ったけど、俺は言い出せなかった。なんか恥ずかしいから。

バスに乗ってばーちゃん前の方に座ってて、俺はその少し後ろに座った。ばーちゃんの横通りかかるときに「どちらまでですか?降りるときお手伝いしますよ(キリッ」って言いたかったんだどやっぱり言えなかった。恥ずかしくて。

もんもんとしながら今日一日を振り返ってたらろくなことしてないことに気づいた

14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 22:07:04.85ID:VMp8WC/6i
文章がまとまっていないため不採用で

18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 22:12:32.21ID:c9Zp41wL0
>>14
優秀な採用担当になるよ君

16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 22:08:34.25ID:c9Zp41wL0
くさいだのなんだの言われてる俺のスペック 

大学生22歳 
就職留年中 
一人暮らし(7年目) 
親の金でパズドラ課金してる 
初対面の人に「友達に似てんだけどww」って必ず言われる顔。チビ 

18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 22:12:32.21ID:c9Zp41wL0
でだ、今書いたように俺就留してんだけど、めちゃくちゃプライド高いからそれ認められないのwwそんな俺が見つけた精神安定方法が服屋に行って店員騙すことなのよww 
もちろん普段は話しかけられるだけでおしっこちびりそうになるタイプです。美容院はジョジョの話できる人がいるところしか無理 

店入って服見るフリする 
店員「あ、それ春のおあうvへうjrんvdkj」 
俺「あwフヒwwそうなんですかww」 
店員「なにかお探しで?」 
俺「いや職場で着られる私服欲しくてww」 
店員「私服おkな業界なんですね?ちなみにどn」 
俺「〇〇です(キリッ」 

ここまでがやりとりのテンプレ。あたかも春からに社会人になるていで和やかに話してると、自分がホントに春からそこに行きそうな気がしてくんのね。私服の業界行きたくて就職留年してるやついたらマジオススメ。一時的に幸せになれるよ、しかもタダで 

19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 22:15:20.59ID:c9Zp41wL0
話もどすけど、こんなことばっかしてたから、罰が当たる気がしたんだよね。別に宗教とかやってないんだけど、良いことしてればご褒美有るし、悪いことしたら天罰が下ると思ってるwwたぶん麻雀のやりすぎwww

それでせめてもの贖罪に勇気を出してばーちゃんが降りるときは手伝おうと決心したわけです。

あらかじめばーちゃんが降りる駅はおっちゃんとの会話で聞いてたから把握済み。だんだんと人が増えてきて、俺の横にも人が座ってしまった。これじゃばあちゃんが降りようとしたときにスマートに助けられないと思ってパニックになったww

せめて見逃すまいとじっとばーちゃんを見つめる俺www横にすわったおっさん(始めのとは別人)が訝しんで俺を見てたwww

20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 22:16:05.72ID:6b182uBw0
長い
結局どうなったんよ
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 22:18:30.72ID:c9Zp41wL0
>>20
結論はスレタイなんだ。一行くらいだから読んどいてくれると助かる
あと一駅ってときになってばーちゃんがモーションをスタートしたと同時に俺は立ち上がった。混雑していたから荷物は席に置いて人の間を縫うように進んでばーちゃんのところにたどり着いた。そしてバスの扉が開いた所で俺は勇気を出して声をかけた
「あ、あのすいmdyす荷物はこぶのてつあうshk」

俺めっちゃ滑舌悪い上に緊張しいなの忘れてたwww気を取り直してもう一度

「あの、手伝います、荷物、運ぶの」

こんどはうまく言えたと思ってばーちゃん見たら笑顔で

「え?〇〇駅はここでおりればいいんですよね?」

ばばあちゃんと聞いとけよおおおおお!!!

24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 22:21:30.69ID:c9Zp41wL0
もう恥ずかしくて赤面、ついでに感情昂ると出てくるじんましん発動wwwでもここで俺頑張った

「あの!荷物!おろしますよ!」
「ああ!ありがとうねえ!」

今度は通じた!ちょっと嬉しいけど周りの視線を考えると恥ずかしくなって、さっさと荷物降ろしてばーちゃんの手を取って降ろしてやった

「あのねえ、電話できる場所ないかしらねえ?」
今時携帯持ってないのかよばばあwwなんて思いながら

「あそこのコンビニに行って聞いてみてください、それj」

言い終わる前にはバスの扉は閉まって発車していた

25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 22:23:48.49ID:c9Zp41wL0
「え?コンビーフがなんだって?」

ばwばwあwwwwてめえのせいでバス行っちまったぞwww

諦めてばーちゃんに俺の携帯貸しながら(でも幸い家からはもう近いバス停だったからまいいか…)なんて考えてから重大なことに気づいた。俺の荷物はスティルオンザバスだった。

なかに財布やパソコン、その日買ったばっかりのコンタクト全部入った俺のリュックサック。留め金壊れて縄を縛って使ってる俺のリュックサック。彼は俺を捨て置いて新天地を目指しに行ってしまった。

一瞬ぼーっとしてから走り出した。まだ間に合う!と思ったけどばーちゃんが俺の携帯持ってるから離れるに離れられなくなり、ついにバスの後ろ姿は見えなくなった

26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 22:26:03.47ID:c9Zp41wL0
腰の曲がった弱々しいばーちゃんが笑顔でそういってくれただけで良かったな…
と思い込むことにしながら携帯でバス会社に電話しようとしたが携帯の電池がそのタイミングで切れたww

ばーちゃんに貸したことを悔やみながらとぼとぼと家の方向に歩いてたら次のバス停が見えてきた。

坊主憎けりゃ袈裟まで憎いで、バス停を恨めしい目で見てたら、そこには信じられない光景があった。

27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 22:27:58.18ID:c9Zp41wL0
なんとデブなおっさんが俺のリュックを抱えて待ってるじゃねえか!

小走りになりながらかけよるとおっさん(デブ)が「おう!これ!」とリュックを掲げて見せてきた

「ありがとうございます!」を連呼して頭下げて(でぶおっさんは少し禿げてた)なんとリュックは奪還した。
「おまえ…いまどき珍しいなww」
おっさんはニタニタしながら俺を褒めてくれたwwwきめえww

どうやらおっさんの家はまだ先なのにわざわざ降りてくれたらしいwwまじいい人www

帰る方向はもちろん一緒なのでふたりで話しながら帰った

28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 22:29:15.34ID:8UMl24F60
ドラマかよ

29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 22:34:32.06ID:c9Zp41wL0
>>28
やっぱ良いことするとそれなりにゲインはあるんだなーって思ったよww
どうやらおっさんは偉い人らしい。それは着てるものからも分かったけど、口調や雰囲気からもあきらかに成功をした人の特徴を捉えていた。人の話を聞くときの相づちとか、間の取り方的なとこね。

どうやら家もまあまあ近所らしく、お互いにあの店が良いよねーなんて話してたらおっさんから

「うし飲みに行くかwww」
「えっ!?www」
正直初対面と人と話すのも苦手なのにデブハゲと酒飲むとか付き合ってられるかよwww

なんて思ったけど気づいたらバーカウンターにいた

な、なにをされたか分からねえが…マジックや幻術なんてちゃちなもんじゃねえ…もっと恐ろしいモノ(金の力)の片鱗を味わったぜ…

31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 22:38:38.64ID:c9Zp41wL0

おっさんが連れて行ってくれた店は近所でも有名な高級店だった。それこそ芸能人が頻繁にくると噂される所で、俺は友達と店の前を通るたびに「マスター…これをあちらのレディに」ごっこをするようなとこだった

中はバーカウンターよりソファ席がメインで、ヨザワ?みたいな成金オーラぷんぷこの連中がすごい綺麗な子達とオシャレに会話してた。
二人ともフヒフヒ言いながら(おっさんは階段登ってデブだから、俺はいつも通り)席についていろいろ話した。当然俺の一番触れられたくない就職の話もふってきやがったwww

「1くんはさ、何年生?」
「あwwよ、四年wwwらいねんもですww」
「あっ(察し)」

あからさまに悟った顔すんなデブww気遣われたくねえんだよwww

32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 22:42:15.32ID:c9Zp41wL0
「それでどういう業界みてんの?」
「〇〇とかいいなーなんて…」

とたんにデブがスケベ面を引き締めて真面目な顔になった

「なにが好きなの?〇〇の」

もうデブハゲのくせに急に澄んだ瞳になって真正面か見てくるもんだから、俺もマジレスしちゃったwww

いろんな自分の経緯とか、仕事通してやりたいことだとか、自分のコンプレックスのことだとか、洗いざらい話してしまったww

でもいままでのどんな面接よりも言いたいこと、伝えたいことを明確に話せた。

34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 22:46:04.89ID:c9Zp41wL0
デブはずっと真剣に聞いてくれてたけど、ふと携帯に手をやった。おまえ人の話聞けよkswwwなんて思いながら話続けてると名刺と一緒に携帯を出された

「アドレス交換しとこう、うちに入りたかったら手助けしよう」

なに言ってんだこのデブww俺は某社に入って輝かしい未来をwwwwなんて思いながら名刺をみて驚いた

デブ「申し遅れましたが〇〇で働いておりますデブ(仮名)と申します」
俺「・・・え・・・!?」
デブ「〇〇です。」
俺「・・・う、うわあ・・・ああ・・・ああああああああああ(イスから転げ落ちる)」
デブ「どうかしましたか?」
俺「ああ、あふゥッ・・・ひいいい・・ガクガク(足が震える)」
デブ「やだなあ、そんなにびびらないで下さいよ。ちょっと給料がいいだけです
  から^^」
俺「ああ・・あ・うんっ・ああ・・・ビクンビクン(小水を漏らす)」
デブ「ちなみに局長です。」
俺「あんっ!ああん・・らめ・・・もうらめえ!ビクンビクン(射精する)」
まあ心理描写的にはこんな感じ、なにを隠そう俺の第一志望のライバル企業だった

37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 22:49:01.41ID:c9Zp41wL0
「あ、あのデブさん…」
「ん?」
「手助けってどういう?」
「うちに入りたいか?」

コネ入社の多い業界だからこれはマジな話なんだろうなって思った。それにさっきからデブの目を見ると全てが見透かされるような気がした。人から好かれる人ってこういう人なんだな…と思いながら本音を言ってしまった

「僕は××(第一志望)に行きたいです。せっかくのお話ですがごめんなさい」

デブはウィスキー入ったグラスにゆびぽちゃさせて氷をカランと鳴らして

「そうか…」
の一言だけだった

40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 22:54:31.98ID:c9Zp41wL0
これにはマジで焦ったwww俺の脳内シミュレートによると

デブ「××のどこが良いと思うんだ?」
俺「ぺらぺらぺ〜ら」
デブ「うん!よくわかってる!やっぱり採用」

って流れになるはずだった。が、ならなかった。

沈黙が痛かった。遠くで騒ぐオサレ軍団を八つ当たり的に恨んだww

うわーデブさんなに考えてるんだろう…なんて落ち込んだりもしたけれど、それは杞憂に終わって一転デブが喋り始めたww

そのあとはまたいろんな話(浮気の仕方とかバレたときの言い訳とかww)をして解散になった。
家に帰ってとりあえずお礼のメール(ゆとりどもは覚えとけよwwww即お礼メールはマストだからwww)を送って、その日は風呂にも入らず寝た。

業界の話を聞いて行きたい気持ちが強まった興奮感の中で気持ちよく寝られた。

44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 22:58:24.06ID:c9Zp41wL0
翌日、デブからメールは来てなかった。まあ仕事忙しいだろうしと深くは考えずにそのまま放置した。

45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 23:00:18.38ID:c9Zp41wL0
バス置き去り事件から二日後、早朝に俺はコンビニに居た。

というのも徹マンして朝バスで帰ってきたところで、マガジンを立ち読みするためにいたのだった。

君のいる街エッチなシーン多くなってきたなーwwwなんて思いながら、パラパラめくってると月(あかり)ちゃん(日本とロシアのハーフの主人公の幼馴染み)の全裸アップだった。

徹マン明けでふらふらの頭にはなかなか内容が入ってこず、ぼーっと月ちゃんの裸を見てたら突然女の子に声をかけられた

46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 23:00:50.05ID:3u6tnsAk0
デブが見てるかもしれないのにデブって書いてる時点で創作だな

55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 23:09:02.97ID:c9Zp41wL0
>>46
俺とデブがまだ良好な関係だったらもっと良い呼称にしてただろうなぁ…

52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 23:05:53.62ID:c9Zp41wL0
「あの…」
「!?!?」

俺は立派なコミュ障だ。初対面の人は苦手だし(デブは例外)どもりぐせもある。こんな不意打ちの状況でまともに対応なんて不可能だったww

「あhふしあうしr」
「見てましたよ」
「へ?」

なにを見られてたのかわからなくてパニクった。誰かに糾弾される可能性があるのなんて夜中三時くらいにアヘ顔シングルピースしながらオナニーしてることか、今朝の麻雀でイカサマしたことくらいのはず。どちらも見られてるはず無い。前者見られてたら社会的に終わる

55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 23:09:02.97ID:c9Zp41wL0
「荷物、おばあちゃんのを助けてあげて」 
「あ、ああwヒュッwお恥ずかしい所をwww」 
「すごかった」 
「へ?」 
「私したくてもできません」 

ここではじめて俺顔あげたwwwそれまで少し開いてる胸元しか見てなかったwww 

「尊敬します」 

じーっとこちらをまっすぐ見つめてくる瞳はもう初めて見るくらい綺麗だった。てか女の子の目を直視なんてそんなするほうじゃないけど、一生で一番印象に残る目だった。 

俺も唖然として口をぽかーんと開けながらしばし見つめ合ってたけど、ふと視線を落とすとマガジンから月ちゃんが笑顔でおっぱいもろだししながらこっちを見てた。 

56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 23:10:16.77ID:W48JcJQI0
(私の太もも)見てましたよ(ね?)

60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 23:17:49.23ID:c9Zp41wL0

>>56
有能
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 23:11:34.62ID:c9Zp41wL0
「あっぷ、うぁ!」

急いでマガジンを閉じたけど、俺の視線がずれたのをみて相手も月ちゃんのおっぱいを見てたらしいwwwこれぞミスディレクションwwww

やや女の子に前のめりになりながら
「あぅ、今初めて読んだんだけど最近の少年誌って過激なんだsどうあs」
とまくしたてた。漫画の中身をみたときはなにもリアクションを取らなかったのに急に女の子が顔をしかめた

それで思い出しちゃったwwこの顔は中学のときHくん(デブワキガ)が通ると女子がしてた顔だwwwwうはwもしかして俺www

58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 23:14:23.56ID:c9Zp41wL0
「タバコ臭い」
「へ?」
「吸ってるんですね、タバコ」
「あ、いやこれは雀荘の、あの麻雀するところの臭いで俺はグッドスメルで!」

スルメスメルな俺なんかの話ですこし笑ってくれた。それ見て俺は思った
(この子俺のこと好きなんじゃねえの…?)
俺は男子校育ちだったから、まったく女子と触れ合う機会はなく、毎日通学する電車で隣に座ってくれたJKを好きになる毎日だった。

寄りかかって寝てくれた日なんて、その子を想って枕を濡らした(精子で)。

60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 23:17:49.23ID:c9Zp41wL0
なんとかしてアドレスを聞き出したい!そしてセクロスしたいというはやる気持ちを抑えながら、会話を始めようとすると 

「バスきちゃったそれじゃ」 

と言い、ぺこりと頭をさげて去って行く女の子の膝裏のHを見て思い出した。 

女子高生、いわゆるJKの格好をしたその子はバスで並んでいたときに俺の一つ後ろに居た子だった。 

62:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/04(月) 23:23:56.42ID:c9Zp41wL0
家に帰るとすぐにパソコンをひらいて検索をかけた。俺はネットのバナー広告であの子に似た子をなんども見ていた。「え!私の年収低すぎっ!?」の人じゃない。いろんなサイトを巡ってやっとそのバナー広告に出会えた。

少し開いた胸元、ネックスレスは無かったけど耳にかかって見えない程度の小さなピアス。そしてJK制服。この子にそっくりだとあらためて感心した。

ネットでさらに検索をかけたところ、そのキャラクターはしぶりんという子らしかった。
トリップできてるだろうか!

63:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/04(月) 23:27:43.01ID:c9Zp41wL0
それから数日しぶりん(キャラ)の画像を見ながらしぶりん(JK)を想像してオナニーする日々だった。

しかし一つ懸念だったのはしぶりんが間違いなく非処女だということだ

何かで見たよwwピアス開けてる女は下も貫通済みだってwwwくやしいのうwwくやしいのうwww
わりと本気でしぶりんがイケメン高校生とセックスしてるとこを考えると鬱になった。

あんなに透き通った目をして綺麗な太ももしてるかわいい子が、あの太ももを舐められて眼球も舐められて、粘膜という粘膜をぺろりんちょされてるなんて想像するのも嫌だった。

66:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/04(月) 23:31:48.78ID:c9Zp41wL0
コンビニでメンズファッション雑誌の表紙のイケメン達に悪態をつきながらジャンプS.Qを読んでいると、コンビニの前をしぶりんが通ったwww

なんだこの偶然ww咄嗟に髪型を直す俺www俺の必死さを雑誌の中のイケメン達があざ笑ってやがるwwww

さっと髪を直してまた雑誌を読んでるフリ(次はメンズノンノ)して待ち構えているがいっこうにしぶりんが入ってこない。

しびれを切らして外に出るとしぶりんが待ち構えていた

68:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/04(月) 23:34:04.38ID:c9Zp41wL0
「おひさしぶりです」
「あwちょwえ?wwなんで?www」
「中にいたのが見えたので待ってました。また変な漫画読んでたみたいですから」

へんな漫画wwwトラブルなダークネスのことでござるか?wwwご名答wwww

「ひゅふwメンズノンノ読んでたんだけど飽きちゃって手出してみただけでwそんな興味はww」
「今日は臭くないんですね」

おおおおおおこのやろう!!!いきなり顔チカヅケテクンクンスンナ!!!!めっちゃいいにおいするじゃねえか!

69:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/04(月) 23:37:20.11ID:c9Zp41wL0
「うん、良い匂い」
それはお前の匂いだ

「あのね、カルヴィンクリーンってやつでね、けっこういいにお」
「カルヴァンクラインねw」

恥ずかしかった

「香水は海外にいるおばあちゃん送って来てくれるから(震え声)」
「へー、どこに住んでるの?」

そこから軽く身の上話をしたwwスカイツリーのふもとに住んでるばーちゃん話題提供さんきゅwww

70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 23:37:50.02ID:W48JcJQI0
しぶりんの匂いは嗅ぎ返した?

72:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/04(月) 23:41:54.17ID:c9Zp41wL0
>>70
慢性的な鼻炎持ちだからいつも鼻ぐしゅぐしゅしてんだけど、この時は鼻腔開いて匂い感じたわwww

あまくてとけそうな匂いだったよ

71:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/04(月) 23:39:04.87ID:c9Zp41wL0
「今日は学校帰り…だよね?ww」
「うん、今日は部活無かったから早くて」

へー部活なにやってんの?って聞こうとしたところでしぶりんに電話がかかってきた

「ごめん出ていい?」
「どーぞどーぞ」

気づくとしぶりんとタメ語で(年の差5以上)しかもどもること無く普通に話せてることに感動したww

心の中でガッツポーズ決めてたらしぶりんの会話が聞こえてきた

72:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/04(月) 23:41:54.17ID:c9Zp41wL0
「え?いまから?もう家つくんだけど…えーっ…やだ」 

なにやらもめている、ふふ、少年少女よ多いに悩め 

「明日も学校で会うでしょ…?うん…はいはい、わかった。じゃあね」 

ため息まじりに電話を切ったのを見て 

「なに学校の友達?wいまから遊ぶとか?」 

この質問はするべきじゃなかったと本当に後悔した 

「ううん、彼氏。もうしつこくって」 

73:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/04(月) 23:45:12.41ID:c9Zp41wL0
ドクンと動悸がした。分かっていたことだった。

しぶりんは可愛い、それに性格もいいんだろう。クラスヒエラルキーの下辺にいた俺が同級生だったらきっと話すことも無かったそういう存在だ。

そしてこの容姿ゆえに彼氏が心配するのも分かる。

きっと二人は愛の意味も分からずに付き合いパコパコしてるんだと、なんどもいやいや想像してしまったことだった。

ぐるぐると目が回った。しぶりんがなにか話しかけてくれているが耳に入らない。ああ、もうやめてくれよ。またこんな感じなのか。。。

74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 23:46:42.57ID:c9Zp41wL0
過去にもあった俺の勝手な勘違いで始まった恋が打ち砕かれた経験を思い出してしまった。

どんどん気持ちが昂ってじんましんが出そうになるのが分かる。

叫び出して逃げ出したい気持ちを押さえ込んでいたら、突然腕を掴まれた

「ちょっと、だいじょうぶ?目やばいよ?」

腕も意識もしぶりんが捕まえてくれたおかげでなんとか冷静に戻れた。

正直原因の人間になにかされるのはたまったものじゃないけど、それでも頭おかしい言動を起こさずに済んで良かった。

75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 23:47:05.39ID:W48JcJQI0
お前は、よく頑張った

さぁ、早くお婆ちゃんルートの話を書くんだ
86:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/04(月) 23:52:54.57ID:c9Zp41wL0
>>75
おばあちゃんは以降一度もお会いすることは無かったよ。
もしおばあちゃん世代の人がこのスレ見てたら、次から重い荷物を持つ時は周りの人に助力頼んでくりー

自分からは言い出しにくいけど、助けるのはやぶさかでないって人が多いと思うぜ!!!

76:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/04(月) 23:48:30.07ID:c9Zp41wL0
「うんwちょっと最近つかれててwww」

ニート同然の生活のくせしてするすると嘘が出てきた。

自分を守ろうとすると息を吸うように嘘が出てくる。

頭で考えるよりも前に脊髄反射のように嘘が出るのは俺の人間として最悪なところだった。

そのあともしぶりんは体調を気遣ってくれたが、「だいじょうぶwだいじょうぶだからww」を繰り返してその場から走るように逃げ去った。

86:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/04(月) 23:52:54.57ID:c9Zp41wL0

もうその日からしぶりんをオカズにはできなかった。 

ヤりたいなんて気持ちも無くなった。 

それは俺がしぶりんのことを他でもなく、好きになってしまったことに気づいたからだった。 

87:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/04(月) 23:57:57.46ID:c9Zp41wL0
しぶりん彼氏発覚からあと、それを忘れるかのごとくいろいろなことに没頭した。

とにかく暇な時間を作らないように、就活に専念して、暇さえあれば英語をやって、それでも余った時間は友達と麻雀するようにしていた。

ES提出間近になってハゲ(第一志望のライバル会社に務める局長さん)のことを思い出し、連絡をとってみることにした。今回はすぐ返信がきた。

よくよく見れば前に送ったお礼メールはアドレスが間違っていて届いてなかった。(ゆとりども!些細なミスが就活では命取りだぞ!注意しろ!)

やはり毎日毎日忙しいらしく、急ぎの用なら本社まで来てくれと言われた。そんな忙しいなか時間を取ってくれたことに感謝しつつ、集合時間が19時過ぎであることにも疑問を覚えず、後日俺はその本社へと向かった。

89:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/05(火) 00:00:34.94ID:c9Zp41wL0
当日、ロビーにはすでにハゲがいた。

「おうおうおうひさしぶりwww」

ハゲは相変わらず屈託の無い目をしていたが、頭は禿げていた

「どうも、今日はお忙しいとことありがt」
「よおしいいからタクシー乗るぞ!」
「ファっ!?」
「いや、よかった。OB訪問ってちゃんと金だして貰えんのよwww遠慮すんな今日はおごりだww」

ホントは自費なことを後日知ったけど、その時は素直に好意に甘えてしまった。

90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/05(火) 00:02:10.16ID:nM5BJlZ50
俺もちょいちょい公共機関使ってる老害助けてるけどいまだにNNT童貞です

93:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/05(火) 00:07:30.82ID:oU+ID2V40
>>90
俺はNNT就留っていう一番のドクズだったからなんのアドバイスもできないけど、頑張ってね!

91:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/05(火) 00:03:51.25ID:c9Zp41wL0
それはそれは美味しいごちそうをいただいて、本題を忘れかけた所でまたあの近所の高級店に行くことになった。

その日もバーカウンターで二人で話した。ヨザワ?軍団がその日も居てオサレに会話していたが、その中の一人にデブが声をかけた。

「ちょっとまりちゃん来てよ!」
軍団の中でもひと際お綺麗なお姉さんが呼ばれて出てきた。

このハゲ親父なにしだすんだwwまさか俺の筆卸しの発注か!?と思ったけど違った

93:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/05(火) 00:07:30.82ID:oU+ID2V40
「この子まりちゃん、でもってこいつ例のバス少年w」 
「えー!?あのバスくん?ハゲさんから聞いたよ〜君面白いねえ」 

ホントにバスくんと呼ばれた。なんだか外来種みたいでやな名前だと思ったけど、もうどうでも良かった。 

「こいつな、××行きたいんだってさ。まりちゃん先輩としてなんか教えてやってよ」 

なるほど、確かにこの聡明さとエロさを兼ね備えた雰囲気は××出身ぽいと思った。 

しかし初対面の人にまた一から自分のバックボーンを話すのはいささか面倒だった 

94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/05(火) 00:10:20.86ID:WfDZGyDG0
ハゲさんwwデブやらハゲやら大変だな

103:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/05(火) 00:19:45.64ID:oU+ID2V40
>>94
すまぬ、デブだのハゲだのちらかしてるけど、すべてデブハゲ局長のことです

95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/05(火) 00:10:32.00ID:69nODjZ60
業種がいまいちわからん。

アパレル?出版?

103:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/05(火) 00:19:45.64ID:oU+ID2V40
>>95
業種すぐ特定されんだろうな〜って思ってたけど、確かにアパレル出版もありそうな書き方だったね。そこはぼかさせてくりー

96:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/05(火) 00:11:08.73ID:oU+ID2V40
「今日は私飲んでるから〜wwwまた今度ね」
可愛らしい笑顔で暗に拒否され、正直願ったり叶ったりだ

「だから、ね?これに連絡してくれたらランチでもしよ?」

渡された名刺の役職には代表取締役と書いてあった。

「あいつらみんな若社長たちなんだぜwwやんなっちゃうよなあwww」
笑いながら指差す先はヨザワ軍団だった。

97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/05(火) 00:13:00.46ID:b6uzJE9Y0
まああれだ
百歩譲って仕事は手に入ってもJKに声かけられるなんて不細工ではありえない
※乙ってことか
103:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/05(火) 00:19:45.64ID:oU+ID2V40

>>97
母と祖母からのみ絶賛のイケメンだよ
98:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/05(火) 00:13:34.45ID:oU+ID2V40
「あっ(察し)」

うすうすそんな気はしてたけどやっぱりなと思った。

みんなどこかハゲに似た目つきをしている。野望を持ち、それを達成する能力を持つが故の絶対的な自身への信頼が現れている顔。

そんな彼らにくらべ、JK一人にフられた(思い込み)自分の卑小さに段々と気持ちが暗くなった。

「こっちで一緒に飲みましょうよ!」

ヨザワ軍団の一人が声をかけてきた。

まったく気乗りはしないが、ここで「いや、帰ってオナニーするんで」と言い出せるほど強くもなかった俺は言われるままに席に連れて行かれた。

103:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/05(火) 00:19:45.64ID:oU+ID2V40
気づくと知らない天井だった。 

本当に知らない天井を見たとき、人は以外と冷静になる。 

あ、ここ今の家じゃない。あれ前の家?それもちがうなあ…ばーちゃんちでもないし… 
どうみても女性用の化粧品が並ぶ棚を見て「アッ!?」という声が出た 

ベッドもふかふかで良い匂いがする。枕は二つ並んでいるが、俺は一人だ。 

104:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/05(火) 00:22:27.27ID:oU+ID2V40
もう一人の存在…というか自分以外の存在がどこにいるのか気になりベッドから立ち上がろうとすると途端にめまいと吐き気、頭痛が襲ってきた

ガタタ!という音を立ててその場に崩れると、赤いエロ眼鏡をかけた女性が扉を開けて入ってきた。

「あ、もう起きたの?」

言う女性はバスローブに身を包み、髪を濡らした良い女。もとい、まりさんだった

「君すーっごく飲まされて、その後自分で飲み始めて気づいたら倒れてたんだよ?w」

そんなに酒には弱くないつもりだけど、記憶を無くすまで飲んだのは初めてだった。

105:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/05(火) 00:24:35.89ID:oU+ID2V40
「え、てか俺なんで?」
「君が倒れてからハゲさんが家に送ろうとしたんだけど、家が分からないらしくて、でも家に泊めるにも仕事しに会社に戻らなくちゃいけないってことで、君の家から一番近い私の家に連れ込んだのだww」

とんでもないご迷惑を初対面の、しかも女性にかましたことに情けなくなり涙が出てきた

てっきり「ちょwwどおしたのーwww目から我慢汁でてるぞーw」とか言われるかと思ったけど、まりさんの行動は俺をぎょっとさせた

110:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/05(火) 00:32:26.40ID:lyLr5pMu0

まりさんはバスローブのまま俺のことをぎゅ…っと抱きしめてくれた

「ふふっ、大丈夫だよ、大丈夫」

おれはバスローブからまりさんのほうまんなぱいぱいがみえていてだいじょうぶじゃなかったです!!

「あの…おれ…あの…」
「大丈夫、安心して…ふふ、汚いわんこちゃんみたいだねw」

ごめんなさい!こんなにやさしくしてもらってるのに愚息おったててごめんなさい!と思いながらも頭痛や吐き気の奥から安心感が生まれ始めていた。

111:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/05(火) 00:36:29.26ID:lyLr5pMu0
「私××入ったけどすぐやめちゃったんだww」

俺のためにまりさんがこんこんと身の上話をしてくれた。生い立ちからコンプレックス、将来成し遂げたいことまで、俺がハゲに熱く語ったのと同じことを、まりさんはやさしく、やさしく俺に語り続けてくれた。

「ふふ、わたしの話はこれでおしまい!それじゃワンコくんの話…はもう全部聞いたねww」

どうやら飲んでる最中にいらんことまで全部話しつくしていたらしいwその中にはどうやらしぶりんの話も含まれていたようで
さるさんくらったからID変わってるけどトリップで分かるよね!!!

てかどうすればさるさん回避できるんだろう。

1レスあたりの文字数もっと増やして、投稿間隔開かせればおk?

114:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/05(火) 00:42:19.75ID:lyLr5pMu0
「しぶりん…ちゃんだっけ?君があの子を奪い取りたいなら、君は自分の強みをまず認識しなくちゃいけない」
「俺の…強みですか?」
「そうよ、ビジコンとかでもやらなかった?敵を知り、己を知らば百戦危うからずって。女の子のことを知るなんてちょっと君には難しいかもだけど、そしたらせめて自分の武器になるものは把握してそれで闘って行かなくちゃ」

まあ言われてみれば当たり前の話だけど、正直自分の強みなんて良く分からない。

就活で自己分析とかやったけど、結局部活でやってたパフォーマンス以外はそんなに人に勝るものは無かった。

そんな武器にするものなんて無いのに…という俺の思考が表情に出ていたのか、まりさんはふたたび抱きしめてくれた

115:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/05(火) 00:47:47.77ID:lyLr5pMu0
さすがにバスローブ一枚でずっと喋っていて寒かったのか、いまは二人で毛布にくるまりながら話していた。

つまりその体勢で抱きつかれるということは、ベッドに押し倒されるということだった。

「君はとってもやさしいよ」
「え?」

毛布の中で、はだけたバスローブに包まれたまりさんのなかに包まれながら僕は尋ねた

「君は優しい子だよ」

ああ、この人もかと思った。みんな俺の表面的な優しさに騙されてる。

バスのことだって自分の罪滅ぼしのためだったんだ。

自分のために人を利用する人間がホントに優しいわけがない。俺は嘘で塗固められたクソ野郎だ。

117:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/05(火) 00:52:41.49ID:lyLr5pMu0
「それでいいんだよ」

いつのまにか声に漏らしてしまっていたらしい。

「それでいいの。自分のために人に優しくなれたきみは優しい人だよ。たとえどんな理由であれ、人を利用するって相手を傷つけることなんだから」

そういうまりさんの目はここに無いなにかを見つめていた。

きっと大人の世界には俺には想像もつかないような利権争いや、使い使われることがあるのだろう。

それが仕事と割り切った所で彼女はまだ若いし、なにより女性だ。ふと誰かに頼りたくなるときがあるのかもしれない。

誰かの親切に触れたくなるときがあるのかもしれない。それを満たすこと無く一人で歩んできた道はさぞかし辛かっただろう

「人を利用したのに、それで相手も幸せにできたなら、それ以上にすばらしいことなんてあるの?」

119:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/05(火) 01:01:28.97ID:lyLr5pMu0
最後はもう声が震えて聞き取れなかった。

仰向けになりながら天井を仰いで思う。いま俺の身体の上で震えるこの人はなんて儚い存在なんだろう。俺は包まれてたんじゃなくて、むしろ縋られていたのかもしれない。優しさに飢えた人はこんなにももろいものなのか。

もしこの人を笑顔に変えられるなら、俺のクソみたいな嘘で塗固めた嘘も存在する価値があるのかもしれない。

顔が良い訳でもない、頭も良くない、背も小さい、運動できない、外国語がしゃべれるわけでもないそんな俺が、世の中に居ていい一つの理由に、俺の武器に、やさしさはなるのかもしれない。

震えるまりさんの頭に腕をまわして撫でてあげた。

しだいに震えは治まり、ずずという鼻をすする音に変わった。

127:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/05(火) 01:09:23.01ID:lyLr5pMu0

「ふふ、恥ずかしい所みせちゃったね」
「いえいえお互い様ですよw」

名刺を渡された時のまりさんの笑顔はどこか嘘くさかった。

可愛いし暖かかったけど、本物じゃない気がしてた。

でもいまの笑いはまりさんの心の笑いだと分かる。

「それでも自信が持てないっていうなら…」
「い、いうなら…?」
「私が自信をつけてあげる」
僕は嘘をつき通そうと心に決めた
最後まで書いてくつもりだから、パンツ脱いでるやつははやくお布団入って寝なされ。

朝までスレが持たなそうだったらアフィカスに土下座してまとめてくれって頼んどくよ

131:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/05(火) 01:13:01.95ID:lyLr5pMu0
某駅カラオケ前にしぶりんと佇んでいる

これで三件目のただいま満室ですがだった。

他にもカラオケはたくさんあると言えど、そろそろ精神的につらい。

しぶりんをみると携帯(ガラケー)をいじってる、じゃらじゃらストラップをつけてない所は好評価なのだが、そのふわふわのやつはなんなんだ?

視線に気づいたのか「これ?」と声をかけてきた

「人から貰ったの、かわいいでしょ」
「うん…かわいいね!」

誰から貰ったの?とは聞けなかった。

ただふわふわをいじっているしぶりんの顔はぺろぺろしたくなるくらい可愛かった

135:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/05(火) 01:16:06.33ID:lyLr5pMu0
「これから…どうしよっか?」
「ね、どうする?w」

俺はそもそものことの経緯を思い出していた。
夕方過ぎをねらってコンビニで立ち読みしていた。

今日はジャンプだ。しぶりんと初めて会った日の曜日でもある。

あのときくらいの時間なら会えるんじゃないかと思い待ち伏せをしていた。

球磨川くんの一挙手一投足に感銘を覚えながら読んでいると、嗅ぎ覚えのある良い匂いがした。Lチキの匂いじゃない。

「今日は何読んでんの?」

あなたの心…これがメンタリズムです。なんてふざけたかったけど、滑りそうだから普通に返すことにした

136:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/05(火) 01:20:28.85ID:lyLr5pMu0
「これはめだかボックスっていってねなかなか面白いんだよ西尾維新っていう作家が原作なんだけど彼をラノベ作家と言うのはふさわしくないのだけれど
まあそうだとして一風変わった作風で有名でねこれは漫画バージョンなんだ中に球磨川くんていうすごい魅力的なキャラがいてさなんか感情移入しちゃうんだよね
弱さを知ってるが故にそれを強さに置き換えてる感じ?あちなみにワンピースとかも一応読んでるけどいまはちょっといまいちだなぁそうそうジャンプといえばあn」
「ちょっと待って」

やっちまった、ついついオタクの本性が出て押し付けがましいトークをしてしまった。

もうしぶりんの顔が疑問符だらけになっている。俺の気持ち悪さに疑問を覚えてるんだろうか。

「ご、ごめんね急に気持ち悪いよねたくさんしゃべってもでも俺はべつにオタクとかじゃなくていわゆるいっp」
「ちょっと待ってってば!」

完全に引かれたもうおしまいだ。なんのための決意だったんだ。

絶望に打ち拉がれる俺にしぶりんはそのぷっくりかわいいぴんくの唇から綺麗な声で疑問を投げかけた。

「ちょっと早口すぎて理解できなかったの。もういちど説明してもらって良い?次はゆっくりでね」

139:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/05(火) 01:24:33.87ID:lyLr5pMu0
驚いた、どん引きではなく、むしろしぶりんはこちら側に身を乗り出してくれていた。

俺のくだらないオタ話をうんうんと頷きながら、またときに疑問を投げかけながらゆっくりと話を消化していってくれた。

わりと長話になりそうだったので、コンビニの横にある神社の階段で座りながら喋っていた。

しぶりんが俺より高い所に座ってるせいで、顔を見て話そうとするとまぶしい太ももが俺の邪悪な眼球を焼き消さんとしてくる。

一連の話を聞き終え、パピコをちゅーちゅーしていたしぶりんは(片方くれるかと思ったら二本食べやがった)階段の上でしゃがみこんで(マジパンツ見えそう)俺にニッコリ笑いながらこう言った

141:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/05(火) 01:31:57.47ID:lyLr5pMu0
「つまりオタクなんでしょ?」
「まあ、広い意味で言うとね」
「広かろうが狭かろうがオタクはオタクでしょww」

どうやら引かれるというより、むしろオタクに興味を持っているようだ

「私オタクの子と話したくても話せなくてさー」
「なんで、クラスにいないのオタク?」
「いやいるんだけどそのー、話しちゃいけないというか」

なるほど、やはり共学校にはスクールカーストが存在するようだ。バラモンが会話するのが許されるのがクシャトリヤまでのように、しぶりんは仲間達からオタク達と関わることを禁じられているのかもしれない

「それで、オタクの俺に興味を持ったと?」
「んー正確には違うんだけど…まあそういうのもあるかもね」

空いたパピコをはむはむしているしぶりん可愛すぎるよ、俺のパピコはもう満タンだよ…
ごめん!疑問解消のために余分にレス割いてまたさるさんくらいたくないので、書き終わったらなんでも聞いてくれ!

もしそれまで起きていてくれたら嬉しいです!いま7割ってところ

144:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/05(火) 01:35:55.57ID:lyLr5pMu0
「どうだったオタクと話してみて、MP減った?」
「なにそれ意味分かんないwでも楽しかったよ、自分の知らないこと知ってる人と話すのは楽しいもん」

はっとして知った、この子はこの年にして既に才覚を持ち合わせている。

アナロジカルな人たちとの交流はイノベーションのきっかけの一つだ。

きっとこういう才覚という光に人は虫のように魅せられてしまうのかもしれない。

じーっとしぶりんを見つめていると、さっと目を逸らされた。俺のこと好きなのかな?

「私ね、もっと自由に暮らしたい」
「というと?」
「人間関係とかそんなつまらないものに縛られないで、もっともっと大きいものになりたい」
「お姉さん、ロックだねww」
「なんで?」
「音楽に国境は無いっていわない?ノーボーダーノークロス的な」

たぶん意味は違うと思う

「そう、なんだ…ノーボーダーノークロス…」

胸に手を当てながらしぶりんがつぶやく。俺はとんでもない適当な発言をうら若き少女にしてしまったんじゃないか?たぶん卑猥な意味は無いから大丈夫だと思うけど

147:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/05(火) 01:38:46.76ID:lyLr5pMu0
「ノーボーダーノークロス!いえい!」
「うおっ!?」

とつぜんしぶりんが立ち上がり叫んだ

「歌おう!」
「ここで!?」
「うん!wそれかカラオケで!」

しぶりんとカラオケしぶりんとカラオケしぶりんと密室空間でカラオケしぶりんと密接空間でちゅっちゅ

「いきましょう!」
「おっけー!ママに電話する!」

「もしもしママ?いまから友達とご飯食べてくるごめんね」なんて言って俺には舌を出してきた。超かわいい

「いいの?家にご飯あるんじゃ」
「いいの!明日の朝食べるから!」

夕飯ステーキとかじゃないといいね、なんて冗談言い合いながら、二人の出会ったバス停にあの日と逆向きに向かうのだった。

150:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/05(火) 01:46:05.24ID:lyLr5pMu0
そんなこんなで話は戻って某駅で。某駅にしぶりんとカラオケしに来たよ。でもどこも埋まってるよ。

「いますぐ調べるから!」

といってスマホを取り出し操作するも、こんなときに限って動きが遅い。

あくせくしてると横にいるしぶりんにイケイケなお兄さん達が絡んできた

「ねえねえちょーかわいい!どこの子?誰待ってんの?」
「てかさ、なにしてんのここで、カラオケ?俺いいとこ知ってるよ!」
「とりあえず飯行こ飯、可愛いからおごったゆ〜」

あっという間に囲まれてしぶりんはどうしようもない状況だ、しぶりんは俺に助けを求める視線をおくるどころか…お兄さん達にガンを飛ばしていた

「え、なにこの子wなんか睨んでるww」
「なににらめっこ?いいよーw俺が勝ったらちゅーしてww」(とても腹が立ったのでこのセリフだけ鮮明に覚えてる)

マズいことになる前に声をかけてるのだが、誰も俺に見向きしない。実力行使(ごめんなさい大声連呼)に出ようとしたところで外から声がかかった

「〇〇○?」

高身長なイケメンがしぶりんに声をかけてきた

152:1 ◆j0cbxnXfgM :2013/11/05(火) 01:53:50.96ID:lyLr5pMu0
「なにお前とつぜん、こーこーせーくんww」
「俺はその女の彼氏だ」

またドクンと動悸が早まった。こいつがしぶりんの彼氏?こいつがしぶりんを…

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