えちえち体験談

隣の小さな彼女

2012/07/15 04:21カテゴリ : 恋人との体験談

 大学時代、俺は地方から出てきて、一人暮らしをしていた。アパートは四畳半と六畳の2K、トイレと風呂は別々のアパートだった。学生の一人暮らしにしては贅沢だったと思うが、まあ実家がそれなりに裕福だったためだ。
 隣には、母子家庭の家族が住んでいた。母親は三十過ぎくらいでちょっと綺麗な人だった。子どもは莉亜ちゃんという女の子だった。俺がアパートに入ったときはまだ十歳くらいで、大人になったら美人さんになるんだろうな、と言う感じの可愛い子だった。なぜか俺に「おにいちゃん、おにいちゃん」と懐いてくれて、たまに休みの日に部屋に遊びに来たりもしていた。目当てはマンガ本とWiiだったようだが。俺も年の離れた妹が出来たような気がして嬉しかったものだ。
 俺はロリコンではなかったし、お隣の可愛い子、というだけだった。そう、あの日までは。

 大学二年になった四月なかば。花冷えと言うのだろうか、やけに寒い日曜日だった。近くのコンビニへ行って帰ろうとしたとき、急に雨が降って来た。真っ白に煙るような土砂降りの雨だった。まいったなあ、と思いつつ、直ぐ止むだろうとしばらく雑誌の立ち読みなどしていたが止む気配はない。今までにも、急に雨に降られて買ったビニール傘が、部屋には五、六本転がっている。これ以上傘を買うのももったいない、走っていけばいいか、と店から出た。
 アパートまでは三、四分ほどだったが、それでも下着までびしょ濡れになってしまった。
「くっそ、ついてねえなあ……」
 ぶつくさ独り言を言いながら階段を上がると、隣の部屋のドア前で、子どもが座り込んでいる。莉亜ちゃんだ。
「あれ、どうしたの?」
「あ、おにいちゃん」
 莉亜ちゃんが安心したような声をあげた。
「なんだ、びしょ濡れじゃないか」
 莉亜ちゃんのショートカットの髪は濡れて、華奢な首筋に張り付いている。白地に赤のボーダー柄パーカーや、デニムのミニスカートも濡れて色が変わっている。
「鍵をどっかに落としちゃったみたいで……探したけど見つからないの」
「お母さんは?」
「今日は休日出勤で夜まで帰ってこないの」
 莉亜ちゃんのお母さんは、デザイン事務所でイラストレーターをやっている。休日出勤もよくあることだという。時刻はまだ一時を過ぎたところだった。
「おにいちゃんの部屋で待たせてもらおうと思ったけど、おにいちゃんもいなかったからどうしようかと思ってた」
「ああ、コンビニへ行ってたんだよ、ごめんね……雨の中、鍵を探してたの?」
「うん……」
 頷くと、莉亜ちゃんは寒そうに体を震わせた。まずったな、こんなことなら、すぐに走って帰ってくるんだった。とにかくこのままだと風邪をひいてしまう。
「とにかく部屋へ入ろう、寒かったろう」
「ん、ありがと」
 莉亜ちゃんは、ほっとしたような笑顔を浮かべた。

 部屋に入り、大きめのタオルを渡してやると、莉亜ちゃんはがしがしと髪を拭った。
 押し入れにしまい込んであった、布団乾燥器を出す。俺は布団がふかふかじゃないと嫌な質なので、バイトで買ったものだ。
「とりあえず、上着脱ぎな、風邪引くよ」
「うん」
 莉亜ちゃんが、パーカーを脱ぐ。スツールを使って、乾燥機の前に広げて干す。
 パーカーの下は薄手の長袖Tシャツだった。雨に濡れて、キャミソールが透けて見える。莉亜ちゃんは小学六年生になっていた。以前はぺったんこだったはずの胸が僅かに盛り上がっている。ちょっとどきりとしてしまった。
「Tシャツもスカートもびしょびしょだよう……」
「そ、そうだなあ、俺のTシャツでも着るか、大きいけど」
「うん……全部乾かしたい、濡れて気持ち悪くって……」
 プラスチックのカラーボックスから長袖の黒いトレーナーを引っ張り出し、振り返ると、莉亜ちゃんはTシャツとスカートを脱いで乾燥機の前に広げているところで、着ているのはブルーのキャミソールとショーツだけだった。
「あ、ごめん、こ、これ着て」
 思わず目を逸らし、できるだけ近づかないようにして腕を伸ばして渡す。
「あ、うん……」
 莉亜ちゃんも恥ずかしそうにタオルで体を隠しながら、トレーナーを受け取る。
「あの……全部乾かしていい? 下着も濡れちゃってて」
「あ、構わないよ」
 ドギマギしながら答える。なに焦ってんだよ、俺は。相手は莉亜ちゃんだぞ、まだ子どもだぞ、なに意識してんだ。
 しかし……俺も濡れた服のままでは風邪をひいてしまう。体は冷えきっている。莉亜ちゃんもそうだろうな、まずいな、このままじゃ。
「あ、そうだ、お風呂入るか? 体、冷えちゃってるだろ」
 俺は背を向けたまま、言った。
「うん……寒い」
 下着を脱いでいるのか、くぐもったような声で莉亜ちゃんが答える。
「じゃ、お湯溜めてくるね」
 莉亜ちゃんのほうを見ないようにして、風呂場へ向かう。
 浴室に入り、湯を溜める。40度くらいにしておくかな、あまり熱いのもあれだろうし。
 溜まってくる湯を眺めながら、しばらく時間を潰して部屋に戻った。
 莉亜ちゃんは俺の貸したトレーナーを着ている。袖が長過ぎて、当然手は出てない。トレーナーの裾は太腿をギリギリ覆うくらいだった。
「おにいちゃんの服、大き過ぎるよー」
 裾を袖越しに握って引っぱり、太腿を隠しながら莉亜ちゃんが笑った。なんだこの萌え要素満載の姿は。
「当たり前じゃないか」
 平静を装って笑って答える。細い、大人の女ではない、すらりと細い脚。大きく開いたトレーナーの首元からは胸元が……。ああ、いかんいかん、俺はロリコンじゃない、断じて。
 ふと見ると、パーカーやスカートと共にキャミソールとショーツまで干してある。横にちょこんと置いてあるのはニーソってやつか? このトレーナーの下は全裸……なんだな。
「あったかい飲み物でも作ろうか」
 とはいうものの、女の子が喜びそうなものはなにもない。そういえば、今年のバレンタインに貰った義理チョコが冷蔵庫に放りこんだままだったな。俺は甘いものは苦手なのだ。
 牛乳を温め、チョコレートを溶かしてホットチョコレートを作ってやる。
「あ、おいしーい」
 莉亜ちゃんが、ひとくち飲んでにこりと笑う。飲み終えた頃、湯が溜まったことを知らせる電子音が鳴った。
「あ、お湯溜まったよ、入っておいで。風邪ひくといけないから」
「うん……」
 莉亜ちゃんは浴室へ向かいかけたが、足を止め、俺を振り返った。ちょっと恥ずかしそうにもじもじしている。
「どうかした?」
「ん……ねえ、おにいちゃん、一緒にはいろ……」
 はい? 俺の聞き間違いか?
「え? 莉亜ちゃん?」
「一緒にお風呂にはいろうよ……」
 ええええ? 嘘だろおい。
「り、莉亜ちゃん、なに言ってるの? 恥ずかしいだろ、そんなの」
「あたしは大丈夫だよ、あー、もしかしておにいちゃん恥ずかしいんだ?」
 莉亜ちゃんは意地悪そうに笑った。
 なんなんだ、一体。まだ子どもだから、恥じらいとかないのか? 小学校六年生ってそんなものなのか? いや、でも胸は膨らみかけてるんだし、十分性的にも意識しはじめる頃だろうに……。
「友達はちっちゃいころ、お父さんとお風呂入ってた、っていうんだけど……あたし、覚えてない」
 寂しそうな顔で呟く。ああ、そうか。莉亜ちゃんの両親は、莉亜ちゃんが二歳になるかならないかの頃に離婚したと聞いていた。多分お父さんが莉亜ちゃんをお風呂に入れてあげたことはあるに違いない。だけど、莉亜ちゃんは小さすぎて覚えてないんだろうな……。思わず惻隠の情をもよおした。
「わかった、入ろうか」
「うん!」
 莉亜ちゃんは嬉しそうな表情になる。
「先に入ってて」
「わかった」
 莉亜ちゃんは、跳ねるような足どりで風呂場へと消える。しばらくしてシャワーを使う音が聞こえてきた。
 脱衣所へいくと、曇り硝子越しに、莉亜ちゃんが見えた。タオルを体に巻いている様子はなかった。濡れて体に張り付いたシャツとジーンズを苦労して脱ぐ。トランクスも脱ぎ、すべて脱衣カゴに放り込む。さて、自然な流れで、小学校六年生の女の子の裸を見られるわけだ、ラッキー……じゃねえ、大丈夫大丈夫、おかしなことするわけじゃないんだから。自分の下半身を見下ろす。変化なし。当然だ、俺はロリコンではないのだから。とりあえずタオルを腰に巻いて、一度深呼吸をし、ドアを開けた。

 莉亜ちゃんの後ろ姿が目に飛び込んでくる。シャワーから出るお湯が小さな背中、小さなお尻、細い脚を伝って流れている。
「あ、おにいちゃん、おそいよー」
 そう言って振り向いた莉亜ちゃんの膨らみかけた胸は、幼女のものではなく、大人になり始めた少女のものだ。凝視なんてとてもできなかったが、あそこはツルツルでまだ毛は生えてなかった。いきなりシャワーのお湯を浴びせかけられた。
「うわ! やめてやめて」
 大袈裟に俺が声を上げると、あはは、と莉亜ちゃんが笑う。その無邪気な笑顔は、ネットなんかで『ロリ画像貼ってけ』などのスレを見るともなしに見ることがあったが、そこに貼られてある「ジュニアアイドル」にもひけを取らないくらい可愛い。ちょっとロリコンどもの気持ちがわかった。
 莉亜ちゃんを抱きかかえるような姿勢で湯に浸かった。当然小さな湯船なので、ぴったりと体が密着する。
「あー、あっかかくて気持ちい〜」
 莉亜ちゃんは俺の両脚の間に体を入れ、もたれかかってくる。莉亜ちゃんの肌はとてもスベスベしていて、今までつき合ったことがあるどの彼女よりも綺麗だった。学校や、マンガの話しなんかをして、時間を潰した。
「のぼせちゃった、体洗おっと」
 莉亜ちゃんは大胆に立ち上がる。ちょうど目の高さにお尻がきて、またどきりとする。
「ね、おにいちゃん、背中洗って」
「え、ああ……」
 莉亜ちゃんは俺のことをお父さん代わりに見てるんだな、と思うと、おかしな気は起きなかった。
「よし、洗ってやろうか」
 俺も湯船を出る。莉亜ちゃんの後ろに座り、タオルに石けんを泡立てた。背中を擦りはじめると、
「痛いよ、おにいちゃん」
 と、莉亜ちゃんが言う。
「え、これで痛いの? 全然力入れてないよ」
「だって、タオルが痛いんだもん」
 ああ、そうかナイロンタオルだからか。
「でもこれしかないんだよ」
「だって痛いもん」
 そうか、じゃあ……。タオルをやめて手の平で直接擦ってやる。
「あ、そっちのほうがいい」
 莉亜ちゃんが無邪気に言う。まだ皮下脂肪を蓄え切っていない華奢な感触が心地良い。脇の下をくすぐるように洗ってやると笑いながら身を捩る。いつのまにか莉亜ちゃんの体はぴったりと俺の体に密着していた。
「はい、終わったよ」
「ん……」
 莉亜ちゃんは体を預けたまま動かない。まさか前も洗えと? ていうか洗っていいの?
 恐る恐る手を伸ばし、お腹を洗ってやる。
「なんか……体洗ってもらうのって気持ちいい〜」
「そ、そうか……」
 胸は……どうなんだろ。そっと手の中に包み込むように洗ってみた。
「ん……」
 莉亜ちゃんはぴくっと体を動かしたが、嫌がる様子はなかった。大人のものでもなく、でも子どものものでもない、小さな膨らみ。ゆっくりと壊れ物を扱うように撫で、洗い続けた。
「ねえ、あたしのおっぱい、ちっちゃい?」
 莉亜ちゃんがいきなり訊いてくる。どきっとした。
「え? そ、そりゃあ莉亜ちゃんはまだ小学生だから……」
「やっぱりちっちゃいんだ……」
 莉亜ちゃんがちょっと拗ねたような口調になる。
「どうしたんだよ? 気にしてるの?」
「ん……友達にはもっとおっきい子がいるし、ペチャパイだって言われるの」
「誰に?」
「クラスの男の子……まだまだお子様だって」
 悪いガキがいるもんだ。こんな年ごろの女の子にそんなこと言っちゃ駄目だろ、ていうかそれくらいの子どもってそんなもんかなあ、と自分の小学生時代を思い返していた。たしかに発育のいい子は。驚くほど胸が大きくなっている子もいるが、だからといって莉亜ちゃんが特別成長が遅れているとは思わなかった。
「だ、大丈夫だよ、ちゃんと大きくなってきてるし」
 こんな会話してていいんだろうか? ていうか完全に俺は今、裸の莉亜ちゃんのおっぱいを触っているわけで……。手の平にふれる莉亜ちゃんの乳首がこころなしか尖り始めている気がする。俺のペニスはその時点でかなりヤバいことになり始めていた。莉亜ちゃんに触れないように、腰を引き気味にしていたが、彼女はどんどん体重を預けてくる。
「ほんとに? 大丈夫だって思う?」
 莉亜ちゃんが下から見上げてくる。その目はなんだか潤んでいるように見えた。泣いてるんじゃなくて、この目は……そうだ、今までつき合った彼女たちもこんな目をしていたんだ、感じはじめると……。
「ん……」
 莉亜ちゃんは目を閉じると溜息を漏らした。今まで閉じていた脚がゆっくりと開いてくる。まさか、下も触れと? いや、触っていいのか? あくまで太腿を洗っているという体裁をとりながらそろそろと撫でる。内股に触れると小さな体が大きく震えた。
「はあ……」
 莉亜ちゃんは目を閉じたまま顔を仰け反らせた。俺の理性はもうほとんど残ってなかった。毛も生えていないアソコを手の平でゆっくりと包み込む。
「あ!」
 莉亜ちゃんの体が大きく跳ねた。嫌がってる様子はない、さらに脚を大きく開き、溜息を漏らす。いきなり指で愛撫するほど、取り乱してはいない。手の平で包むように圧迫してやる。
「あ……」
 莉亜ちゃんが声をあげ、圧迫するたびに身震いする。まさか……この反応は。
「莉亜ちゃん……オナニーしてるだろ?」
「え?」
 目を閉じていた莉亜ちゃんが大きく目を見開く。
「もしかしたらひとりエッチっていってるのかな?」
「……」
 莉亜ちゃんは恥ずかしそうに目を伏せた。間違いない、この子はオナニーを経験してる。
「してるね?」
「う、うん……」
「いつもどうやってるの?」
「……抱き枕を脚に挟んだり、とか床に押しつけたりとか」
 莉亜ちゃんは真っ赤な顔で小さな声で言う。そうか、指を使ったりはしてないんだな、まあ当たり前か。
「そうしたら気持ちよくなるんだ?」
「……う、ん」
 話しながら俺はシャワーで、石けんを洗い流す。このまま続けるにしても膣内には石けんは刺激が強過ぎる。すっかり洗い流してから、再び手の平で圧迫しながら、胸にも手を滑らせる。成長期、ましてや経験のない女の子は胸への刺激は痛くて苦痛にしかならないはず。揉みしだいたりはせず、指先で固く尖った乳首を刺激してやる。
「あッ……ん、あ!」
 莉亜ちゃんが小さな声を上げる。つるつるのアソコを圧迫しながら、割れ目に沿って中指を当てた。擦り上げたりはせず、指を当てて圧迫するだけだ。石けんとは違う、ぬめりがあらわれ始めた。この歳の女の子でも感じたら濡れてくるんだ、と少し驚いた。圧迫を繰り返しながら、胸を愛撫していた手を移動させ、小さな突起を探り当てる。立派に勃起し、興奮状態にあることを示している。直接触れたりはせず、薄皮の上からやんわりと刺激してやる。
「あ! んん!」
 と莉亜ちゃんの唇から子どもらしからぬ声が漏れる。赤ちゃんの耳たぶのような柔肉を押し広げ、軽く叩くように刺激しながら、小さな突起も突つき続ける。
「あッ、だめ!」
 莉亜ちゃんは大きく身震いすると、勢い良くお漏らししてしまった。これはイった、てことだろうか? 莉亜ちゃんは全身の力が抜け、ぐったりとしてしまった。やばい、やりすぎた。
「り、莉亜ちゃん、ごめん、大丈夫?」
 莉亜ちゃんはぼんやりと俺の顔を見上げてきた。
「おにいちゃん……」
「な、なに?」
 ま、まずいな、どうしよう。お母さんにいいつける、とか言われたらもうおしまいだ。
「おにいちゃん……ボッキ、してるの?」
「え!」
「さっきからあたしのお尻とか腰に……当たってる……」
 しまった……興奮のあまり、勃起したペニスが莉亜ちゃの体に押しつけていることに、気づかなかったのだ。
「おにいちゃん……あたしの裸見て、ボッキしてるんだ」
 そういうと、莉亜ちゃんはゆっくり体を起こした。こちらへ向き直る。タオルで隠してはいたが、大きく盛り上がり、ごまかしようがなかった。
「学校で……習ったもん、男の人は興奮したらおチンチンが大きく固くなって……ボッキするって」
 な、なるほど、性教育か。
「い、いや、それは……」
「おにいちゃん、あたしとセックスしたいんだ」
 あまりボッキとかおチンチンとかセックスとか言わないで欲しい。莉亜ちゃんみたいな女の子の口からそんなこと言われると余計興奮するから……。
「あたしのこと好きで、セックスしたいからボッキするんだよね」
 それは正しくもあるけど……正しくもない。そうじゃなくても男は勃起するし、好きじゃなくてもセックスできますよ……まあそんなことは言えないけど。
「おチンチンをあたしのアソコに入れてシャセイするんだよね」
 おいおい、なんでそうなる。
「な、なに言ってるんだ、莉亜ちゃんはまだ子どもだよ、そんなことできるわけないじゃないか」
「嘘、だっておチンチンがボッキしてるもん」
 はあ……まずいなこれは。いや、俺のまいた種だけど。
「見てもいい?」
 莉亜ちゃんは上目遣いで俺を見上げてくる。
「いや、それは……」
「あたしの裸見て、触ったくせにー」
 莉亜ちゃんが口を尖らせる。機嫌を損ねて、お母さん言いつけられてもまずい、か。ここは気の済むようにさせるしかないな、いや、セックスはしないけど。
「わかったよ、ほら」
 タオルを外し、ギンギンに勃起したペニスを莉亜ちゃんの目の前に晒した。
「キャッ!」
 莉亜ちゃんが目を見開いて口を手で覆う。
「す、すごい……これ、おチンチン?」
「そうだよ、びっくりした?」
「な、なんか形が違う……」
「え! 見たことあるの?」
 驚いて思わず声をあげてしまった。
「あ、見たっていうか、見せられたっていうか……エッチな子がいるんだ、クラスの男の子で須藤くんって言うんだけど、無理矢理見せてくるの」
 まったく、なにやってるんだ須藤。ほんと最近のガキって……。
「こんな……形じゃなかったけど……こんなに毛も生えてなかったし」
 俺は包茎ではない。小学生のガキと比べられても困る。
「さ、触っていい?」
 駄目って言うとまたややこしくなりそうだ。
「ああ、いいけど……」
 莉亜ちゃんがおそるおそる手を伸ばし、そっと握りしめた。
「うわ、固い……」
 莉亜ちゃんは、握る力を強めたり弱めたりしている。
「な、なんか生きてるみたい、ビクビクしてる」
 しばらく指で突ついたり、角度を変えて眺めさせたりし、もういいよね、と俺が言う前に莉亜ちゃんがまた口を開いた。
「ね、セイエキってこの先っぽの穴から出るの?」
「そ、そうだよ」
「男の子って自分で擦って出すんだって、須藤くんが言ってた」
 須藤、いいかげんにしろ。
「おにいちゃんも、するの?」
「あ……たまに」
「シャセイ、っていうんだよね」
 まさか見たいとか言うんじゃ?
「見たい……」
 やっぱり……。
「いや、それは……」
 莉亜ちゃんの目は好奇心でギラギラしている。しょうがない、とりあえず満足させてこの状況をなんとかしないと。
「そ、それはね、こうするんだよ」
 俺は自分で扱き始めた。情けない……十一歳(莉亜ちゃんの誕生日は六月だ)の女の子の前でオナニーするなんて変態以外の何者でもない。いや、その子の裸見て、興奮して、胸触って、アソコ触ってイカせたんだから十分変態か。
「あたしもしていい?」
 え? 莉亜ちゃんもオナニーするってこと?
「い、いいけど」
 答えると、恐る恐る手を伸ばし、扱きはじめる。あ、なるほど、そっちね。だけど……これはかなり……気持ちいい。俺の理性はまた崩れ始めた。
「ちょっと待って」
 俺は湯船の縁に腰掛けた。脚を開くと、その前に莉亜ちゃんを座らせる。
「ほら、今みたいにして」
「う、うん」
 莉亜ちゃんはペニスを握ると手を上下させはじめる。
「ああ……気持ちいいよ」
 そう言うと莉亜ちゃんは嬉しそうに微笑みながら、扱く手を速める。
「な、なんかヌルヌルしてきたね」
「ああ、気持ちよくなると、男はおチンチンの先からヌルヌルしたものが出るんだよ、射精の前にね」
「そうなんだあ……」
 莉亜ちゃんは興味津々といった目でペニスを観察している。俺の興奮はさらに高まり、亀頭が膨れ上がり、どす黒くなっている。
「ね、おにいちゃん」
「な、なに?」
「おチンチンを舐めたら気持ちよくなるって、ほんと?」
「ええ?」
 まさか、それも須藤に聞いたのか。ぶん殴ってやりたい……。
「あ、あのね友達に貸してもらった本に書いてあったの」
「本?」
「あ、あの、マンガとか」
 そういや、レディースコミックってかなり過激だと聞いたことがある。そんな描写まであんのか……嘆かわしい。いや、小学生に扱かせてる俺が言うことじゃないか。
「そ、そうだね、してくれるの?」
「うん、お兄ちゃんが気持ちよくなるなら……」
 窺うような表情で見上げる。ああ、もうどうにでもなれ、っていうか、して欲しい。
「うん、じゃあしてくれる?」
「ん……」
 莉亜ちゃんは頷くと、顔を近づけ、舌を這わせ始めた。
「う……!」
 パンパンに張り切った亀頭に痛がゆいような快感が走る。莉亜ちゃんは上目遣いで俺の表情を確かめている。
「そ、そう、先の穴のとことか、下のくびれてるとことか舐めてみて」
 こくんと頷き、素直に従う莉亜ちゃん。ペニスがビクビクと痙攣する。莉亜ちゃんはその度に目を見開きながら、舌を這わせ続ける。竿や、袋のほうまで舐めさせた。
「じゃあね、今度はくわえてみて」
「うん」
 温かな口の中に含み込まれる。
「歯が当たったら痛いから……当たらないように顔を前後に動かしてみて」
 うん、と莉亜ちゃんが頷き、頭を動かしはじめる。莉亜ちゃんの小さな唇がペニスを扱きはじめる。
「ああ、すごく気持ちいいよ……」
 溜め息混じりに言うと莉亜ちゃんが嬉しそうに微笑む。
「できるだけ奥まで入れてみて」
「ん……」
 深くくわえ込もうとしたが、やはりのどにつかえるのが苦しいらしい。
「く、苦しいよおにいちゃん」
「そうだね、あまり無理しないでいいよ、莉亜ちゃんが大丈夫なところまででいいから」
「うん……」
「握った手も動かして」
 莉亜ちゃんが口の中に出入りさせつつ、手でもしっかりと扱きはじめる。
「り、莉亜ちゃん、気持ちいいよ……」
 そう言う声が上擦ってしまう。莉亜ちゃんは懸命にペニスを手と口で愛撫し続ける。いいようのない快感が押し寄せてくる。だが、このまま口の中にぶちまけるわけにはいかないな、莉亜ちゃんがびっくりするし、彼女の希望はシャセイがみたいってことだったからな。
「莉亜ちゃん、ちょっと止めて」
 脚の間に座っていた莉亜ちゃんを右足の横に移動させた。
「手でしてくれる?」
「うん」
 莉亜ちゃんは右足の太腿に顎を乗せ、ペニスを見つめながら扱きはじめる。
「お、おにいちゃん、苦しいの?」
 俺の呼吸はかなり早くなり、乱れていた。
「ううん、気持ちいいんだよ……もっと手を速く動かしてくれる?」
「うん、わかった、こう?」
 莉亜ちゃんの手の動きが速くなる。
「そ、そう……もうすぐ出るよ……」
「シャセイ、するの?」
 莉亜ちゃんも興奮のためか少し呼吸が乱れている。あまりの快感と興奮のため、俺の体が何度も痙攣する。
「あ、出るよ!」
 莉亜ちゃんの手の中でペニスが二、三度大きく跳ね上がり、勢いよく精液を噴き出した。
「キャッ」
 莉亜ちゃんが驚いて小さく声をあげた。断続的に何度も精液が飛び散るのを呆然とした表情で見つめている。絞り切るように出し切った精液が、ペニスを握ったままの莉亜ちゃんの指を汚した。俺は大きく溜め息をついた。
「これがセイエキ、なんだ」
 莉亜ちゃんは指についた精液の臭いを嗅ぐように鼻先へ持っていき、首を傾げた。ちょっと指先を舐める。
「なんかわかんないけど、ヘンな臭いと味……」
 莉亜ちゃんは俺の顔を見上げ、上気した頬を緩めてくすっと笑った。

 俺のトレーナーを着た莉亜ちゃんはテレビの前に座り、冷たいお茶を飲んでいた。が、テレビはついていない。
 何も映っていない画面を眺めながら、風呂から上がってから、ひと言も話さず、こちらに背を向けたままグラスをときどき思い出したように、口に運ぶ。
 俺はそんな莉亜ちゃんをちらちら見ながら、キッチンで片付けものをするふりをしていた。
 ど、どうしよう……。射精後、一気に頭が冷え、大変なことをしてしまったと、罪悪感と焦燥感にかられていた。小学生の莉亜ちゃんを愛撫し、イかせ、さらにペニスを扱かせ、フェラさせて、目の前でイくところまで見せてしまったのだ。立派に犯罪者である。
「おにいちゃん、なにしてるの?」
 莉亜ちゃんの呼ぶ声に、洗っていた皿を取りおとしそうになる、すでに洗うのは三回目であった。
「あ、ちょっと洗い物を……」
「ね、こっちきて」
「うん、もう終わるから」
 もうこれ以上時間稼ぎは出来なかった。俺は覚悟を決め、莉亜ちゃんのもとへと向かった。
『変態』『スケベ』『エッチ』『ロリコン』『お母さんに言うから』
 これから叩き付けられるかもしれない罵詈雑言を想像して、暗澹たる気持ちになり、莉亜ちゃんの横へ座った。しばらく沈黙が続き、莉亜ちゃんの口から出た言葉は、「お、おにいちゃん、あたしとセックスしたいんだよね?」だった。
「え? い、いや、それは」
「だって……おにいちゃん、あたしの裸見て、おチンチンボッキしてたんだもん……」
「そ、それはねえ……」
「あたしのこと、好きだから?」
 莉亜ちゃんが、真剣な目で見上げてくる。ど、どうすればいいのだ? まさか男は好きじゃなくても、女の裸を見れば興奮するし、やりたいと思うものなんだよ、なんて言えやしない。
「あたしもおにいちゃんのこと好きだよ」
 顔を赤くして上目遣いに見上げてくる美少女。冷静でいられるわけがなかった。
「あ……」
 俺は莉亜ちゃんをしっかり抱きしめていた。目が合うと莉亜ちゃんは目を閉じた。そっと愛らしい唇にキスをする。
「ふう……」
 唇を離すと莉亜ちゃんが溜め息をつく。
 小さな体を『お姫様抱っこ』で抱き上げ、ベッドへと連れて行き、ゆっくりと横たえた。
「怖かったら言って……すぐやめるから」
 俺は言うと、また唇を重ねた。舌で莉亜ちゃんの唇を割って、口中に侵入させる。莉亜ちゃんは一瞬戸惑ったようだが、ぎこちなくそれに応えてくる。歯の裏や、上あごを舌先で蹂躙した。
 莉亜ちゃんの呼吸が苦しそうに乱れる。唇を離すと唾液が糸を引いた。小さな貝殻のような耳に唇を押し当てると、ピクンと莉亜ちゃんの体が震える。儚げな首筋から、おおきな襟ぐりからのぞいている小さな肩や胸元に唇を這わせた。
「あ……ん」
 莉亜ちゃんが体を震わせながら仰け反り、小さな声を漏らす。トレーナーの裾をゆっくりとたくし上げていく。両手を上げさせ、するりとトレーナーを抜き取る。俺は体を起こして、莉亜ちゃんの体を隅々まで眺める。大人の女にはない、犯しがたい美しさがあった。
「莉亜ちゃん、綺麗だね」
 莉亜ちゃんは恥ずかしそうに、それでも嬉しそうな笑顔を浮かべた。
「おにいちゃん……好き」
 そういって両手を広げる。俺は小さな体に覆い被さり、抱きしめた。莉亜ちゃんの細い腕が俺の背中に巻き付く。
「セックスって……初めてのときは痛いの?」
「ああ、女の子はすごく痛いらしいよ」
「……」
「怖い? だったらしないけど。莉亜ちゃんがもっと大きくなってから……」
「ううん、大丈夫……」
 莉亜ちゃんが俺の頬にチュッとキスをする。ちょっと見つめ合って今度は唇にキスをし、莉亜ちゃんの顎から首筋、胸元へと唇を這わせた。膨らみかけた胸をそっと手に包み込む。それは乳房というにはあまりにも幼すぎた。軽く揉みこむと、莉亜ちゃんが眉間に皺を寄せる。やっぱり痛いのかな? 俺は揉むのをやめ、ツンと尖った乳首に舌を当てた。
「は……!」
 莉亜ちゃんが仰け反る。口に含み込んで舌で転がすと、莉亜ちゃんの呼吸が軽く乱れた。小さなお椀を伏せたような胸に強弱をつけてしゃぶりついた。
「あはッ……うう!」
 莉亜ちゃんは小さな声を立て、身を捩っている。小さなオッパイは俺の唾液でベトベトになった。ゆっくりと唇を這わせ、お腹からお臍を舌先で辿った。
「くすぐったいよう……」
 莉亜ちゃんは息を弾ませながらくすくす笑う。ちっちゃな膝小僧に手を当て、脚を押し広げた。毛が全く生えていない、密やかな縦筋に沿って舌先を這わせる。
「あッ、やだ、おにいちゃん……」
 莉亜ちゃんが脚を閉じようとするのを、手で押さえながら、何度も舌を往復させる。
「だめえ……汚いよう……!」
「汚くなんかないよ、すごく綺麗だよ莉亜ちゃん」
 全く肥大していない、肉唇を指先でそっと割り広げる。新鮮なサーモンピンクの秘肉を舌先で嬲った。
「ひゃう!」
 莉亜ちゃんが弓のように背を曲げて跳ね上がる。貪るように、俺は莉亜ちゃんの股間にかぶりつき、舐め、吸い付いた。莉亜ちゃんの身体から力が抜けたのを見計らうと、指先でそっと薄皮を剥ぎ、真珠のような若芽に舌先を当てた。
「ひぅあああ!」
 莉亜ちゃんが、大きく身体を反り返らせる。
「痛い?」
 俺が訊くと莉亜ちゃんは小さく首を振る。
「痛いっていうか……しびれるみたいな……なんかヘンな、感じ……あぁん!」
 念のためにたっぷりと唾液を滴らせ、ツンと固くなっている肉粒を、舌先で刺激してやる。
「だめ……なんかオシッコ出ちゃいそう!」
「いいよ、漏らしちゃって」
 俺はバスタオルをお尻の下に敷き、さらに刺激を加えた。それに応えるように莉亜ちゃんの身体がビクンビクンと痙攣するように動いた。
「あッ! あッ! あッ! だめえええ!」
 グンッと莉亜ちゃんが身体を仰け反らせ、お漏らしする。先ほど、風呂場で大量に漏らしていたせいか、量は少なかった。
 時折、小さく痙攣しながら、莉亜ちゃんの身体がゆっくりと弛緩していく。細い脚の間から俺は顔を上げた。莉亜ちゃんが放心したような表情で見つめ返してきた。
「なに……いまの?」
「大丈夫、女の子は気持ちよくなると誰でもああなるんだよ」
 そっとショートカットの髪を撫でてやりながら、耳元で囁いた。

 しばらく、二人並んで横になり、一息つくと、莉亜ちゃんが気だるげに身体を起こす。
「おにいちゃん……ボッキしてるよ」
 トランクス一枚の俺の下半身に目をやりながら、莉亜ちゃんが薄く笑った。
「そ、そりゃあ……」
「おにいちゃんも興奮してるんだあ」
 くすくす笑いながら、トランクス越しにペニスに触れてくる。
「莉亜ちゃん……さっきみたいにしてくれる?」
「うん、いいよ」
 莉亜ちゃんは俺の脚の間にちょこんと座ると、トランクスに手をかけ、ゆっくりと引き下ろしていく。ペニスが弾み出ると、莉亜ちゃんが目を丸くする。
「すごーい……」
 先ほど教えたように、手で扱き、舌先と唇で、躊躇いなくペニスを愛撫しはじめる。
「あ、莉亜ちゃん……気持ちいいよ」
 俺の反応を確かめながら、幼い舌先は、先端の孔から、裏側、くびれた溝まで、次々と正確に男のツボを探り当ててくる。この子、セックスに関してすごく勘がいいんじゃないだろうか……。ペニスをくわえ込み、すぼめた唇で扱くように頭を上下させる莉亜ちゃんを見ながら思った。
「莉亜ちゃん……お尻をこっちに向けて跨がってくれないかな?」
 莉亜ちゃんは怪訝な顔をしながらも、うん、と頷くと身体の向きを変えると、膝を立てて跨がってくる。莉亜ちゃんの体躯が小さいので、かなり首を曲げなければならなかったが、小さなお尻を抱え込んで濡れそぼった秘所に、下を伸ばす。
「ぁん!」
 莉亜ちゃんがビクンッと身体を震わせる。
「ほら、莉亜ちゃん、続けてよ。俺も気持ちよくさせてあげるから」
「んふ……う、うん」
 莉亜ちゃんが再びペニスをくわえ込む。俺は夢中で莉亜ちゃんのお尻の間に口をつけた。しばらくすると首が痛くなってきたが、かまわず舌先と指で触れ続けた。
 気づくと莉亜ちゃんが、身体を俺の上にあずけ、息も絶え絶えに、
「お、おにいちゃん、もうだめだよ、あたし、おかしくなっちゃう」
 と、苦しげに言う。
 俺は小さな身体の下から抜け出ると、莉亜ちゃんをそっと仰向けにする。軽くキスをした。
 莉亜ちゃんをベッドに運んだときは、それでもまだ本気でセックスをしようとは思っていなかった。適当に愛撫し、触りっこして終わらせよう、そう思っていた。
 でももういまは……。やりたい、莉亜ちゃんにペニスを挿入したい、セックスしたい、それだけだった。
「じゃ、莉亜ちゃん、おチンチンを入れるからね」
「あ、う、うん……」
 莉亜ちゃんがさすがに緊張した面持ちで頷く。今までにないほど、ペニスは固くなり、猛り切っていた。小学生の女の子とセックスする、今まで、絶対に理解できない、俺は違うと思っていた背徳の行為がこれほどまでに興奮するとは。
 莉亜ちゃんの秘部は、幼い愛液と俺の唾液で十分潤っていたが、念のためにさらに唾液を擦り込み、ペニスにもたっぷりと塗り付けた。どす黒く膨れ上がった先端を、清らかな縦筋にそっとあてがう。
「ほんとに痛くて、我慢できなかったら言ってね、すぐやめるから」
「う、うん……でも平気、我慢するもん」
 莉亜ちゃんが不安げな表情をしながらも健気に言う。先端で割れ目愛撫をするように、擦り、なぞってみる。微かに湿った音をたてる。
「入れるよ」
 ゆっくりと腰を押し進めた。十分に濡れそぼっているためか、亀頭部分は意外なほどスムーズに、ツプリ、と入った。
「あッ! 痛!」
 莉亜ちゃんが身体を強張らせる。
「だ、大丈夫? 我慢できない?」
 俺が訊くと、莉亜ちゃんは表情を歪ませながら、ううん、と首を振る。
「どうしても無理だったら言ってね」
 そう言うと、俺はさらに挿入を試みた。だが、身体が力んでしまっているためか、それ以上の侵入を許そうとしない。
「んんッ……あッ」
 苦痛の声をあげ、身体を震わせる莉亜ちゃん。やっぱり無理かな……?
「やめようか?」
「ん……だ、大丈夫……いいから……して」
 莉亜ちゃんが、健気に言う。あまり時間をかけても彼女の苦痛を長引かせるだけだ。俺は一度深呼吸をすると、ぐいっと腰を突き出した。メリッと頑に合わさった粘膜を引き剥がす感触があった。さらに押し進めるとブチブチ、という音が聞こえたような気がした。ペニスが一気に半分ほど莉亜ちゃんの体内に収まる。ひィ、と莉亜ちゃんが喉の奥で声を漏らした。
「だ、大丈夫?」
「う、ん……おチンチン、あたしのアソコに……入ったの?」
 さらに挿入しようとしたが、奥に突き当たるような感覚があり、それ以上進めなかった。やはり幼い膣内に根元まで挿入するのは無理なようだ。
「ああ、入ったよ」
 俺は莉亜ちゃんに覆い被さり、抱きしめてキスをする。
「動かしても大丈夫?」
「うん……」
 莉亜ちゃんがぎゅっとしがみついてくる。抽送しようとしても、ギチギチに締まっていて、スムーズに出来そうにない。俺は身体を起こすと、莉亜ちゃんの腰に手を添えて、ペニスを出し入れせずに、小さな身体を揺り動かす。
「あッ、ん!」
 莉亜ちゃんが声を上げる。俺の腕に抱え上げられている華奢な脚が、ゆらゆらと力なく揺れる。
「き、気持ちいいよ、莉亜ちゃん」
 経験したことのない締め付けに思わず声を漏らす。莉亜ちゃんが、大きく呼吸を乱しながら頷く。
 快感はあるが、成人女性のように抽送ができないのでイけそうにない。いつまでも続けるのは莉亜ちゃんが可哀想だ。膣内に収まり切っていない竿を自分で扱き、華奢な身体を揺すり続けた。
「お、おにいちゃん……き、気持ちいい?」
 莉亜ちゃんは涙を流しながらも、俺に笑いかけてくる。それを見た瞬間、あっけなく終わりは来た。
「り、莉亜ちゃん!」
 脈打つようにペニスが二、三度暴れると、莉亜ちゃんの体内に精液をぶちまけていた。
「あ!」
 莉亜ちゃんの身体がビクンッと跳ね上がる。あまりの快感に俺は腰を痙攣させながら、最後まで莉亜ちゃんの膣内に注ぎ込むと、ゆっくりと腰を引いた。ゴポリ、と割れ目から大量の精液が逆流してくる。血が混じっていて、濃いピンク色をしている。お尻の下にひいたタオルに染み込んでいった。
「莉亜ちゃん、痛かったね、ごめんね」
 ぐすぐすとしゃくり上げている莉亜ちゃんの頬を撫でながら、そっとキスをする。
「ううん、いいの……あたし、おにいちゃんのこと好きだもん」
 泣き笑いの笑顔でそう言う莉亜ちゃんを、俺は強く強く抱きしめた。

 もちろん、罪悪感は半端ではなかった。二、三日は眠れなかったくらいだ。
 だが人間と言うものは、一度、一線を越え、タブーを破ってしまうと、その行為を行うことへのハードルが下がる。そして回数を重ねるごとに、そのハードルはどんどん低くなっていくものだ。
 莉亜ちゃんと一線を越えてから、数ヶ月が過ぎ、学校は夏休みに入った。軽くトーストで朝食を済ませ、後片付けをしていると、部屋のドアが開いた。
「おはよー、おにいちゃん」
「ああ、おはよう」
 莉亜ちゃんはドアを閉めると、鍵をかけ、靴を脱ぐと同時に、ぱたぱたと走り寄ってくる。俺はしゃがんでその身体を受けとめた。俺が部屋にいるときは鍵をかけないようにしていた。近所の目を避けて、莉亜ちゃんがタイミングを計っていつでも部屋に来られるようにだ。
「会いたかったよー」
「ははは、毎日会ってるじゃないか」
 抱き合うと軽くキスをする。
 あの日から、俺と莉亜ちゃんは、こうやって逢瀬を繰り返している。
 平日は学校から帰って、お母さんが帰宅する僅かな時間を惜しんで会い、土曜や日曜は、莉亜ちゃんのお母さんの目を盗んで外で会っていた。もちろんホテルに行くわけにいかないから、健全な(?)デートだったが。そして夏休みはこうやって毎日朝から会っている。
「まず宿題だ」
「はあい」
 莉亜ちゃんは、テーブルに夏休みのドリルを広げて、宿題を始める。俺はその間、洗濯や部屋の掃除をしたり、解らない問題を見てやったりする。莉亜ちゃんのお母さんには勉強を見てあげている、ということになっている。「いつもすみません」と、顔を合わせるたび、お母さんにお礼を言われるのには後ろめたさを感じていたが。そうして午前中は時間が過ぎていく。
「終わったよ、おにいちゃん」
 その日のノルマを済ませた莉亜ちゃんが、俺を呼ぶ。
「そうか、ちょっと見せて」
 俺はノートやドリルを見て、間違いがあれば正してやる。
「よし、今日は終わり」
「お昼だね、ご飯食べようよ」
 ふたりでお昼ご飯を食べ、後片付けを済ませると、テレビを見たり、ゲームで遊んだりする。そのときの莉亜ちゃんの指定席は俺の膝の上だ。ゲームやテレビに飽きると、たわいもないおしゃべりで笑い合ったり、互いの身体をくすぐり合ってじゃれ合う。じゃれ合いが愛撫に変わり、莉亜ちゃんが子どもらしからぬ、甘やかな喘ぎを漏らしはじめる。
「シャワー浴びようか」
 一緒にシャワーを浴び、バスタオルで身体を拭くと、俺は莉亜ちゃんを抱き上げ、ベッドにそっと横たえる。
「オッパイ、大きくなってきたんじゃないか?」
「うん、お母さんもね、そろそろブラジャーかな、って言ってたよ」
 莉亜ちゃんの胸は、まだまだ小さかったが、それでも最近は膨らみが増してきている。愛らしい乳首を口に含み、転がすと莉亜ちゃんが、身体を仰け反らせる。そっと脚を広げ、その間に顔を埋めた。一か月ほど前から、莉亜ちゃんのアソコには産毛のような毛が生え始めていた。莉亜ちゃんは最初、見られるのをひどく恥ずかしがっていたが。クンニで莉亜ちゃんを軽く一度イカせる。一息つくと、
「今度はあたしがしてあげる」
 莉亜ちゃんは仰向けになった俺の脚の間に座ると、ペニスへの愛撫を開始する。孔や裏筋、雁のくびれ、竿から袋まで舌を這わせ、焦らしてから口に含み込んで、唇で扱く様は堂に入ったものだ。
「気持ちいいよ、莉亜ちゃん……上手くなったね」
 俺が溜め息混じりに言うと、莉亜ちゃんはペニスをくわえたまま、嬉しそうに補笑む。
「莉亜ちゃん、舐めっこしよう」
 そう言うと、莉亜ちゃんは、そっと俺の顔に上に跨がってくる。幼い肉唇を割り広げ、舌を這わせると、
「あん!」
 と莉亜ちゃんが声を上げ、身体を捩る。
「ほら、俺にもしてくれなきゃ」
「う、うん……」
 莉亜ちゃんがペニスへの愛撫を再開する。互いの性器を愛撫し、貪り合う。莉亜ちゃんが、愛撫を続けられないほど喘ぎ始めたところで、俺はゆっくり身体を起こす。小さなお尻を両手で引き寄せる。
「ほら、お尻上げてごらん」
 俺が言うと、莉亜ちゃんが恥ずかしげにお尻を上げる。
「入れるよ」
 ペニスに手を添え、背後からゆっくりと挿入する。
「あッ、ん……!」
 小さな背中がしなやかに反り返る。
 相変わらず、ペニスは半分までしか挿入できなかったが、すんなりと受け入れるようになり、抽送を行うと痛がるどころか、喘ぎを漏らすようになっていた。腰をお尻に打ち付けて、パンパンと音を立てるような激しいピストン運動はまだ無理だが、莉亜ちゃんの小さな白いお尻の間を、俺の猛り切ったペニスが出入りしている様は、背徳的で、とても刺激的だった。莉亜ちゃんが顔をベッドのシーツに押しつけ、くぐもった呻きを漏らすと、一旦身体を離した。
 莉亜ちゃんを仰向けに転がし、脚を押し広げ、ペニスをゆっくりと押し込む。
「あ……!」
 莉亜ちゃんが仰け反り、俺の腕を握りしめてくる。抽送を開始すると「あッあッあッあッあッ」と連続した小さな声を漏らす。
「痛くない? 莉亜ちゃん」
「う、ううん……気持ちいいの、気持ちいいよ、おにいちゃん……!」
 少女らしからぬ淫らな言葉を口にする莉亜ちゃんに俺の興奮は高まる。根元まで無理に挿入してしまわないように気をつけながら、莉亜ちゃんにそっとキスをする。互いの口の中を舌で蹂躙し合う。
「あッ、あんッ……はッ」
 喘ぐ莉亜ちゃんの顔が赤く染まり、小さな身体までが紅潮しはじめると、俺は身体を起こし、抽送を早めた。胸が目に見えて膨らみを増し始め、アソコに毛が生え始めているから、初潮がくるのも、時間の問題だろう。これまでのように、生挿入で中出しできるのは、あと何度もないだろう。
「お、おにいちゃん……!」
 頬を赤く染め、潤んだ目で莉亜ちゃんが見上げてくる。それは少女の中に女が覚醒した瞬間だ。
「莉亜ちゃん……綺麗だよ」
 俺は、溜め息混じりに言うと、押し上げてくる射精感を押さえるのを放棄した。
「く……!」
 俺は身体を痙攣させ、莉亜ちゃんの膣内に注ぎ込んだ。最後の一滴を絞り切ると、莉亜ちゃんが顔を仰け反らせ、ぶるっと身体を震わせた。

 いつまで続くんだろうか。ふとそんなことを考える。莉亜ちゃんも、これから、中学、高校と年齢を重ねていくと、同年代の男にも興味を持ちはじめるだろう。俺はどんどん歳を取っていき、おにいちゃんから、おじさんになっていく。いつか捨てられるかもな、と思うと自虐的な笑みが漏れる。
「おにいちゃん、なに笑ってるの?」
 莉亜ちゃんが紅潮した顔を俺に向け、首を傾げる。
「ううん、なんでもないよ」
 俺は答えると、華奢な少女の身体をそっと抱きしめた。
「おにいちゃん、大好きだよ」
 莉亜ちゃんはそう言うと、愛らしい唇を俺の唇に重ねてきた。

 それから数年が過ぎ、俺は大学を卒業し、中堅の食品会社で営業マンとして勤務している。莉亜ちゃんは、高校二年生になり、小柄だがスタイルもよく、ますます可愛く美少女に、綺麗になっている。同級生や先輩後輩につき合ってくださいと告白され、はては他の学校の男子生徒や、通学電車で顔を合わせる大学生にまで、声をかけられているらしい。
 そんなときの莉亜ちゃんの返事は決まっている。
「ごめんなさい、私、好きな人がいるんです」
 
 俺も最近では、仕事も軌道に乗り、余裕が出来てきた。同僚にも可愛い子はいるし、後輩の女子社員や、得意先の綺麗なお姉さんに、よろめきかけることもあった。が、事なきを得ている。
「おまえさ、結構いい線いってても、誰にも興味なしって感じだな、彼女でもいるのか?」
 同僚や先輩にはいつも不思議がられるが、俺には当然の事だった。
「彼女に操を立てるのもいいけど、まだまだ若いんだし、他にもいい子がいるんじゃないの?」
 そうからかわれても、俺は笑って受け流すだけだ。
 いつか彼女の心が俺から離れる日が来るかも知れない。でも、俺からは決して莉亜ちゃんを裏切る事はないと思う。
 やはり莉亜ちゃんの魅力には誰も勝てない。


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